見出し画像

インドネシアで挑戦し続ける理由

明けましておめでとうございます!!!(もう2月ですね……)

前職サイバーエージェント・キャピタルのインドネシア拠点を立ち上げる為に2011年10月からジャカルタに拠点を移し、新米ベンチャーキャピタリストとして挑戦を開始してから丸8年が経過し、9年目に突入しております。
今年10月で10年目か………

2018年10月に独立し、現在はジェネシア・ベンチャーズのジェネラルパートナーとして海外投資責任者を務めております。

独立後も引き続きインドネシアに居住を継続しておりますが、「何故、インドネシアに挑戦し続けるの?」と色々な方から聞かれる機会も多いので、インドネシアでの挑戦9年目のこのタイミングで筆を取りたいと思います。

インドネシアとしての国の成長ポテンシャル

ご存知の方も多いですが、
インドネシアは人口約2億6千万人。
毎年、赤ちゃんが500万人程度産まれていると言われています。
平均年齢は29歳と若く、人口ピラミッドはとても綺麗な三角型を保っております。

また人口ボーナスは、まだまだ続くと予測されており、人口も3億人規模までは成長すると言われています。

様々な国のマクロ経済の成長をこれまで見てきて、最も重要なのがこの人口ボーナスだと考えています。
既に人口が世界第4位の規模にも関わらず、まだ増え続けている。
これだけでも僕がインドネシアとしての国の成長ポテンシャルに魅了され続けている理由がご理解頂けると思います。

急速に成長するインターネット産業

2011年にインドネシアに来た時は、インターネット人口は約3000万人。
当時はスマートフォンの普及は皆無。(Black Berryが異常に普及している世界唯一の国としても有名でした)

インターネットサービスの接続のピークタイムは、昼12-13時と夕方16-17時。
要はオフィスでインターネット接続出来る人が仕事の合間にインターネットを使う程度の規模感でした。

今では、中国製含めた安価で高スペックのスマートフォンが田舎部でも普及しており、1億5千万人を超えるモバイルインターネットユーザーが居ると言われています。

2011年に出資をさせて頂いたインドネシアのデカコーン候補Tokopediaは、当時従業数は20名以下のガレージのようなオフィスでしたが、今では約5,000名の従業員を抱え、インドにも開発拠点を設けるまでの規模になっています。

他にもGojek, Grab, Traveloka, Bukalapakと東南アジアを代表するユニコーン企業の主戦場はインドネシアとなっております。

インドネシアが東南アジアのハブとなる確信

中国インターネット企業最大手であるAlibabaやTencentが2015-2016年頃から投資や買収を東南アジアへ積極的に行うようになってきております。
勿論、その中での最重要マーケットはインドネシアとなっています。

近年はSequoia Capital, Accel Partnersと言った米系著名ベンチャーキャピタルも、直接投資やFund of Fundでの投資を加速させています。
これら米系著名ベンチャーキャピタルは、米国からの直接投資ではなく、彼らのインドファンドを経由して東南アジアへの投資を加速させているのが特徴です。
また最近は上記以外のインドの著名ベンチャーキャピタルも、投資を検討している、もしくは彼らのインド支援先の東南アジア展開の相談を受ける機会が増えて来ています。

ここ1年の動きだけですと、韓国系ベンチャーキャピタルが突如として積極的にベトナムを皮切りに東南アジアへの投資を加速させています。
これには政府からの意向も大きく反映されており、本気で韓国にとって東南アジアが重要市場である、と言うことの証左でもあると感じております。

インドネシアで挑戦し続ける理由

インドネシアに挑戦し続けることで、結果的に世界の様々なワールドカップ級な起業家、ベンチャーキャピタルなどの人たちと協力する機会や、時に競争する機会があることがが何よりもワクワクします。

これが僕がインドネシアで挑戦し続ける理由だったりします。

とビジネス的な側面で語りましたが、何よりインドネシアの文化、風土、人、食事などが物凄く自分に合っていると言うのが大前提で、インドネシアLoveだから挑戦し続けられると言うのが最も大きい理由かもしれません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?