一人がいい(途中)

一人がいい
澄んだ空気をかき混ぜるのも僕一人だ
だから誰の責任でもない
僕一人だ
僕一人のものだ

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”タバコとマリファナとバカ
そしてたくさんの笑い
たくさんの笑い”

酒と暴力と甘え
たくさんの笑い
たくさんの笑い

一滴の慰め
一瞬の赦し
そして長い沈黙
長い沈黙

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さくらんぼの木

なんで木から
こんな美味しい実が
できるんだろう?
全然木の色じゃないし
全然硬くない
中には砂が詰まってるんじゃないか
と思ったら
とてもみずみずしい
甘い果肉

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悩めば悩むほど
自分を苦しめる
過去を突き詰めれば
突き詰めるほど
今の自分を追い詰める

”何やってるんだ”
”こんなことをして
何の意味があるんだ”
”何をやってもいいだなんて
くそくらえだ”

助けてくれ
決断を下してしまいそうだ
自分の手で
自らに審判を下してしまいそうだ
私はこれから醜くなるだろう
おぞましい顔をした老人に
笑顔の裏には皮肉が隠され
皮肉は自滅の道を受け入れている

生とのつながりを
確かめるために

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彼はいつでも傘を持っている
雨がいつも降らないではないから?
いつでも自分の身を守れるように?
責めの雨から?
いつでも逃げられるように?
責任の雨から?
彼は雨が大嫌いなの?

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