児童書って、いいよね。
大人向けの小説や、絵本はかなりフォーカスされるけど、絵本以外の児童書(ルビがめちゃ入ってる本や、大人向けのものよりは字が大きめで装丁がファンシーな本と定義している、個人的に)ってそこまで大きく取り上げられることないな〜と思い(わたしが目にしてないだけかも知れないが)過去にわたしが読んできた児童書を一部(※)まとめてみたいと思う。
※『モモと時間泥棒』と『森は生きている』については思い入れが深すぎるので、今回はまとめません。(時間泥棒への殺意は歳を取るごとに増していく)
謝辞
実家の本棚の写真を撮ってを送ってくれた母に感謝の意を表します。
謎解きと旅が好きだったんだ
キャベタマたんていシリーズ
わたしが読んだのは、第1巻『キャベたまたんてい なぞのゆうかいじけん』(1998年)なのだけど、毎年1作ずつ発表されていて(知らなかった!)昨年6月には22巻『キャベたまたんてい こふん時代へタイムスリップ』が出ていた……。キャベツの探偵が主人公でトマトちゃんとかジャガバタくんみたいな仲間と一緒に事件を解決していく作品だったはず。当時は(いまもだけど)トマトが大好きで、自分の好きなキャラクターが本の中で奮闘している姿にワクワクしたことを覚えている。
1998年といえば名探偵コナンのアニメもはじまっていて、探偵ものにどっぷりハマっていったのだった。22年前のわたしへ、いまもコナンは小さいままです。
黒ねこサンゴロウシリーズ
超絶自分語りになりますが、子どもの頃、家出癖というか逃亡癖がありまして。正月に書き初めでエプロンをつけるかつけないかで母と喧嘩して(エプロンをつけて書き初めをするのはダサいと思うわたし VS 墨で服を汚すことを心配する母)家を飛び出したり、授業中に(確か総合で、何かについて討論する時間だった)言葉に詰まって悔しくなり教室を飛び出したり。「ここではないどこか」に自分の意思で行くことに強い憧れがあったんですね。
『旅のはじまり』はシリーズ第1作目で、ひとり旅に出かけた男の子と「宝探し」をする黒ねこのサンゴロウの冒険的な話(だったはず)。物語の中に出てくるいろいろな場所の描写がとても新鮮で「この物語の登場人物だったら……」の妄想をよくしていました(いまでもたまにします)。
転校生になりたかったあの頃
アディオスぼくの友だち
ペルーからやってきた転校生と主人公の豆腐屋の男の子の話。最初はあまり仲良くなかったけど、コミュニケーションを重ねるうちに徐々に友情を深めていくストーリーだった(はず。)チェ・ゲバラが出てきて図書館で調べた覚えがある。小学校から高校まで転校生になったことはなかったけど、クラスに転校生が来たことは何度かあった。彼らはきっといろんな思いを抱えて転校してきたと思うので軽々しくはいえないけど、「転校生」という存在に密かに憧れていた。(なんで憧れてたかは別の機会に書いてみたい。)
ドアのむこう
転校とはちょっと違うものの、同じような学校生活もので好きだったのが『ドアのむこう』。名前は忘れたけど主人公の女の子が学校や塾での友人関係から成長する系の話だったはず。狭い社会から、広い世界に出ていく勇気、みたいなものが描かれていたような気もする。
6年生の夏休みに読書感想文の課題本に選んで、(いい子だったので)7月下旬に書き終えたのだが、夏休み最終日の8月31日にその作文を読み返してみたらめちゃくちゃ駄文で、急いで書き直したら後日学校代表に選ばれるというミラクルを引き起こした(その後は特に音沙汰なかったのでなんの賞ももらっていないが)作品。
なぜそんな昔の小さな記憶が残っているかというと、それまで自分が何かに選ばれるなんて経験が皆無だったからです。悲しいですね。
フジテレビの「ほんとにあった怖い話」は知らなかったけど
ほんとうにあったこわい話シリーズ
小学3〜5年生の頃繰り返し読みまくった本はこれ。「ファラオの呪い」に始まり「奴隷船」に「魔女裁判」、「ポンペイの噴火」、「八甲田山の遭難」など“こわい” 歴史がわかりやすくまとまっている。怖いもの見たさで何度も繰り返し眺めてしまうのよね……。(おかげで社会や公民の授業は楽勝だったが)
ほかにも「森永ヒ素ミルク中毒事件」や「四大公害病」、地雷の怖さについて説明した絵本、世界平和についてやさしくまとめた本とかも読みまくっていた。
世界がもし100人の村だったら
ちなみにこの怖いもの見たさの系譜はいまも引きずっていて、区の図書館とかで刑罰の本(日本とか中国の拷問とか極刑の歴史が解説されてるやつ)を開いてしまう。ちょっと人間性が心配になる。
いじめ問題と親子関係の難しさはこれで学んだ
ハッピーバースデー
学校でのいじめと親の厳しい言動で声が出なくなってしまった女の子が、祖父母のいる田舎に出かけて、自然と触れ合う中で自分を取り戻していく(そして学校でのいじめや、家族との問題を解決していく)ストーリー。人間関係って片方の思いだけではつくりえないものなので、本当に難しいものだし、いじめって怖くて悲しいんだな…を幼心に実感した作品でした。(いじめについては話が長くなるのでまた別の機会にまとめたい。)
いま考えると「どんなタイトルだよ!」って突っ込みたくなる
ウーヌーグーヌーがきた!
いや、なんだよウーヌーグーヌーて。実家から送られてきた写真を見て突っ込みたくなった。ある日家に「ウーヌーグーヌー」なる気球お化けがやってきて……という話。お化けの描写が気味悪かった覚えがある。
ハリーポッターとダレン・シャンは読めなかった。
ハリーポッターシリーズ
ダレン・シャンシリーズ
最後に、タイトル通りなんだけど、説明しなくてもわかる『ハリーポッター』とバンパイア(?)小説『ダレン・シャン』をわたしは通ってこなかった。
前者は登場人物が多すぎて(海外の小説あるある?)覚えきれず、前書きの登場人物紹介のページに戻るのが怠すぎたから。友だちに『賢者の石』を借りたけど、最初の10ページで断念したものの、返すときに「読めなかった」というのが恥ずかしくて読んだ体で「めちゃ面白かったよ」とほざいた時に嘘をつくのって心が痛いんだな、と学んだ。
後者に関しては『ダレン・シャン』が周囲で流行り出した時期に、未来都市での冒険(?)戦い(?)を描いたあさのあつこさんの「NO.6」にハマっており、まったく興味を持てなかったのである。
次回は、実家から送ってもらった児童書の感想文(大人ver.)を書いてみたいと思います。それでは。
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