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JR全線完乗の旅/第18回磐越西線/2016年5月6日

■高崎駅/上越線115系

藤沢お休み便。今年のGWも昨年と同様に上越線を北上しています。藤沢までの夜中の運転は、低気圧による大雨とハンドルも取られるような暴風でした。しかし、電車に乗る頃には快晴となり、ホッとひと安心で新潟を目指します。

■越後湯沢駅/上越線E129系

越後湯沢駅からは、昨年初めて見た電車に初乗りでした。素敵なピンク色は朱鷺をイメージしたそうです。湘南色の115系も良いですが、今後の新潟地区の顔も応援します。

■長岡駅/EF81

長岡で宿泊をして、朝一番の長岡駅に到着しました。構内には退役も近い交直流電気機関車EF81 が停車中。日本海縦貫線の貨物牽引から引退し定期運用が無くなっているので、偶然の出会いに幸先の良い旅の予感がします。

■磐越西線(新津〜津川)キハ47系

磐越西線のキハ47は新潟色と呼ばれるカラーリングでした。

■新津駅/羽越本線キハ47系

隣のホームに停車中の羽越本線下りのキハ47は、国鉄急行色に塗られていました。オリジナルでは無かった塗装で、九州で活躍するキハ66が思い起こされます。

乗車列車の終点になる津川駅は、狐の嫁入り行列で有名との事。

朝早くて観光施設は開いていませんでしたが、お庭の銅像を写真に収めました。

■磐越西線(津川〜喜多方)キハ110系快速「あがの」

元々は同名の急行からの格下げのようで、立派な名前を持つ快速列車です。

新潟県から福島県に入り、ラーメンと蔵の町「喜多方」に来ました。市内には約120軒のラーメン屋があり、人口あたりの店舗数は日本一との事。

喜多方まちなか循環バス「ぶらりん号」に乗って、ラーメン屋さんを目指します。

しかし、朝からラーメンを食べる「朝ラー」が人気で、有名店は長蛇の列。そこでHPを見て、炒めそばが美味しそうなお店をチョイス。

しかしラーメンにも未練があり、結局は両方共食べてしまいました。独特の太く平たい縮れ麺と、醤油ベースのスープを堪能です。

喜多方には4200棟もの蔵があり、街なかには黒壁や白壁そしてレンガ造り蔵が溶け込んでいます。

蔵というと倉庫のイメージですが、ここ喜多方では蔵を建てる事が男達のステータスとなりました。その結果、様々な建築様式に、店舗や座敷など幅広い用途が加わり、競い合って立派な豪華なものが出来上がったそうです。

今回は「甲斐本家蔵座敷」を訪問。大正後期に建てられた黒漆喰の蔵は、倉庫ではなく51畳もの座敷や金屏風のある豪華な建物でした。

喜多方駅に戻ると、強風でダイヤが大幅に乱れています。会津若松方面へ向かう次の列車は、乗る予定の無かった1時間以上前に出発の「SLばんえつ物語号」。なんと指定席が空いていたので、SLに乗るという嬉しいハプニングです。

■磐越西線(喜多方〜会津若松)SLばんえつ物語号

会津若松は添乗で何度か訪れていますが、戊辰戦争の白虎隊で知られた町です。薩摩が両親の郷である私は、いつも少し緊張してしまいます。

その白虎隊の激戦地でお墓のある飯盛山に、「さざえ堂」なる江戸時代の建物があります。観音像が最上階にあるのですが、階段が二重らせん構造になっています。つまり、入口からぐるぐる回って最上階に行き、ぐるぐる降りる間に誰ともすれ違いません。この不思議な建築様式で、国の重要文化財になっています。

会津若松のシンボルである鶴ヶ城(若松城)は、戊辰戦争で明治政府軍との攻防に耐えた名城です。今の建物は昭和40年の再建ですが、先頃幕末当時の姿を再現し赤瓦に葺き替えられました。国内で唯一の赤瓦の天守閣で、我が松江城の黒、姫路城の白と同様に色が特徴になっています。

赤瓦がよくわかる南走長屋と干飯(ほしい)櫓の屋根。

天守閣から見た会津若松の町並みと、後方の山は会津磐梯山。

■磐越西線(会津若松〜郡山)719系

晴れてきたので車窓から磐梯山をパチリ。という事は猪苗代湖は反対側となり、写真を撮ることはできませんでした。

昨年のGWは、高崎線のD51や日本海の夕陽に遭遇するサプライズがありました。今年も、予期せぬ蒸気機関車が牽引する観光列車に乗車。思えば山陰を出発した時、トラックのハンドルも取られるような低気圧の強風でした。その風が回り回ってSLを遅らせることで生まれた幸運。旅の醍醐味を実感しました。

磐越西線
(新津〜郡山)
175.6km
今回乗車 175.6km
【通算】 3781.9km

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