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JR全線完乗の旅/第52回鹿児島本線他/2020年2月9日     

2020年最初の旅は、幸先よく博多駅からスタート。従来あった鳥栖便がなくなり、九州地区の全線完乗が滞っていましたが、運行経路の見直しで福岡便として復活。待望の福岡お休み便が実現しました。朝早く荷卸しが終わったので、はるばる鹿児島を目指します。

■博多駅「特急きらめき」783系
■博多駅「特急みどり・ハウステンボス」
783系

派手な色使いの特急車両に、九州上陸を実感します。

■鹿児島本線(博多〜荒木)
817系ロングシート車

817系の座席はクロスシート(新幹線と同じ線路に直交)でしたが、新たに増備されたこの車両はロングシート(大都市の通勤電車と同じ線路に平行)になっていました。車窓を楽しむ乗り鉄は、首が痛くなるので残念ですが、日頃の利用者の混雑緩和が最優先なので仕方ありません。

■鹿児島本線(荒木〜八代)815系

こちらの形式は全てロングシート。首をひねりながら、美しい有明海や雲仙岳を見ることになりました。

■八代駅「特急かわせみやませみ」キハ47形

八代駅にて、鹿児島本線から分岐する肥薩線を走破する観光特急「かわせみやませみ」に遭遇。

独特の名前の由来は、肥薩線が沿って走る球磨川の渓谷に生息する鳥「かわせみ」と「やませみ」です。

■八代駅/肥薩おれんじ鉄道

八代駅以南の鹿児島本線は、九州新幹線の開通により川内駅まで第三セクター化されました。その肥薩おれんじ鉄道の車両は、電化区間ですが経費削減のために気動車を充当。貨物列車は引き続きJR貨物の電気機関車が牽引し、鹿児島と本州間の物流を担っています。

■川内駅「九州新幹線さくら」
N700系

旧鹿児島本線時代に見た美しい海の景色に再会したくて、肥薩おれんじ鉄道の乗車も検討しましたが、鹿児島の滞在時間を優先して、新八代駅〜川内駅間は九州新幹線を利用しました。

■鹿児島本線(川内〜鹿児島中央)
817系クロスシート車

ロングシート車では、本当は子供みたいに膝立ちをして車窓を楽しみたいのですが、そんな訳にはいきません。お弁当を食べるのも勇気が必要。ですから旅先でクロスシート車に遭遇すると、ハッピーな気持ちになります。

■鹿児島中央駅/DE10

JR九州所属のディーゼル機関車DE10は、全て黒を基調としたお洒落な塗装になっています。

■鹿児島中央駅「特急きりしま」787系

宮崎駅と鹿児島中央駅を結ぶ特急きりしまは、防犯カメラ等が増設されワンマン運転が行われているそうです。

■鹿児島中央駅/日豊本線415系

415系がまだまだ活躍中。元は常磐線勝田電車区に新製配置された車両です。

■鹿児島中央駅/指宿枕崎線
キハ200系

子供の頃に両親の里帰りでよく利用した指宿枕崎線は、今や色鮮やかな素敵な車両に変わっていました。

■鹿児島本線(鹿児島中央〜鹿児島)キハ40形

鹿児島本線は鹿児島駅までですが、運転系統は鹿児島中央駅が境目。鹿児島中央駅〜鹿児島駅間は、実質的には日豊本線の一部として運転されています。乗車列車も日豊本線の国分駅行で、珍しく肥薩線や吉都線と共通運用の気動車でした。

鹿児島駅から徒歩10分で鹿児島港フェリーターミナルに到着。薩摩半島側から桜島へ、桜島フェリーを利用した船旅です。日中は10〜15分間隔で24時間運行ととても便利。桜島観光だけではなく、大隅半島側の垂水市や鹿屋市等と鹿児島中心部を速達する重要な交通手段です。

約15分の船旅で、錦江湾にどっしりと構えた桜島がどんどん近づいてきましたが、噴火する事なくとても穏やかでした。

桜島港からは、桜島の主な見どころを約1時間で循環してくれる周遊バス「サクラジマアイランドビュー」に乗車。

「湯之平展望所」は標高373mで、桜島の最高峰となる北岳(1117m)の4合目にあたり、一般人が車で立ち入る事ができる最高地点です。また、火口からの距離は2.5kmで、災害対策基本法に基づき火口から半径2km以内は立ち入り禁止となっています。噴火警戒レベルもここ数年は、ほぼレベル3の「入山規制」が続いています。

過去に何度も大噴火を起こした桜島。たった100年程前の大正3年の噴火で大隅半島と地続きになりました。1955年から毎年続いている現在の噴火の影響で、植物が育たない荒々しい山肌が目の前に広がります。

残念ながら?訪問中に噴火は無かったのですが、バスの運転手さんが1ヶ月程前の噴火の画像を見せてくれました。ちなみに昨年(2019年)の噴火回数は393回と、1日1回のペースを上回っています。

島内の民家の傍らに積まれた袋は、ゴミ袋ではなく克灰(こくはい)袋。降灰をこの袋に入れて出すと、降灰ステーションに収集されます。噴火が日常の事と、よくわかる風景でした。

【画像は鹿児島県観光サイトより】

桜島港フェリーターミナル近くの「桜島ビジターセンター」で桜島の噴火と成長の歴史を、大画面のシアターやジオラマを見ながら学習。

さらに隣接する「桜島マグマ温泉」という、いかにも効能がありそうな鉄分豊富な赤い温泉に入浴し、徹夜明けの旅の疲れを癒しました。

フェリーは片道200円。桜島周遊のバスは410円。桜島ビジターセンターは無料。マグマ温泉は390円。自然現象は厳しいのですが、お財布にはとっても優しい桜島を堪能して再び船上の人へ。

■九州新幹線(鹿児島中央〜博多)つばめ
N700系

博多行きつばめ号に乗車。最終の新大阪行きみずほ号にも間に合ったのですが、寝過ごしてしまうと帰りの仕事に穴を開けてしまうので、安全策でこちらを選択。

売店で最後の1個のお弁当にありつきました。

《後日談》
翌日仕事の前にスマホのニュースを見ると、「桜島が爆発的噴火」の文字が。福岡管区気象台の発表によると、「10日01時26分に爆発が発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が、南岳山頂火口より南東方向に、最大でおよそ1.8km(3合目)まで飛散しました。」とありました。

鹿児島本線
(博多〜八代)
154.1km
(川内〜鹿児島)
49.3km
九州新幹線
(鹿児島中央〜博多)
288.9km
今回乗車 492.3km
【通算】 10636.9km

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