撮影現場の忘れ物が皆無になる方法 / 自前機材の危険性

写真でも映像でも、ぼくらは機材や道具を使って仕事をしています。

で、たまにあるんですよね。現場に着いてセッティングしてたら「あちゃー!」っと機材の忘れ物が。。。

ぼくは今は忘れ物をすることは基本的にないですが、あるときからこの方法を取り入れたからです。

機材リストじゃないですよ〜。


それは「前日に全てセッティングしてしまう」ことです。


自前機材の危険性

写真だとそうでもないかもしれませんが、映像の機材って、現場によってカスタマイズすることが多いんですよね。

ドキュメンタリーなワンマン撮影だと、シンプルにカメラとズームレンズだけでいいんですが、

ドラマ的なストーリー性のあるものだったら、リグ組んで〜、ワイヤレス付けて〜、モニター用意して〜、ステディカム〜etc...

で、注目ポイントはレンタル機材ならまだいいんです。必ずチェックするから。

気をつけないといけないのは自前機材です。

自分の機材なので、つい油断してしまいます。「あのパーツは、あのカバンに入ってるから明日現場でつければいいや!」とか思ってしまいがちです。

でもこれは、かなり危険な考えです。リスク管理ができていません。

使うものは全てセッディングして、翌日そのまま持っていきましょう。こうすれば、まず忘れ物をするはずがありません!

部品が一つないだけで致命的

大事なのは「全て」セッティングすることです。面倒でも、細かなものも全て本番通りにセッティングしましょう。(そして起動、ちゃんと収録できるかどうかも確認しましょう)

DCケーブルの径が2.1mmと2.5mmで違うだけで、給電ができません。。。
三脚のプレートがないだけで、カメラを固定することすらできません。。。
SDカードの仕様が違うだけで、収録すらできません。。。

ちなみに機材リスト作ってチェックをしてもいいんですが、上記に挙げた細かい部品まで管理しないんじゃないかと思います。

だから機材リストだけだと「リスク」がちょっと大きいんですよね。

三脚を知り合いに貸して戻って来て、そのまま現場持って行ったらヘッドプレートがないってことも十分ありえます。ヘッドプレートとか機材リストに書かないでしょう?

現にぼくは、三脚のプレートがないだけに、ガムテでカメラを固定して撮影してた現場にいたことがあります。笑

また自分もブームポール(録音さんが使ってる棒)を持っていくのを忘れて、ライトスタンドで音声収録してもらったこともあります。笑

実際にSDカードの仕様が違っただけで、収録できなかったこともあります。。。(そのときはたまたま別のカードがあったから助かった) 

今やるか、明日やるかの違いだけ

そんな悲劇を起こさないためにも、前日に全てセッティングしましょう。

前日にやっておけば、当日もスピーディ。すぐ撮影に入れます。

ぼくの場合は、デッカいアルミケースにリグ組んだカメラをぶち込んでそのまま持って行ってます。(比較のため、左はFS5)

これだと取り出して三脚に載せるだけでいいのでホント楽です。また移動のときもこれにぶち込むだけ。人が持つ必要なし!これまた楽です。

ちなみにぼくは現場に着いて、ここからリグ組んだカメラ取り出して三脚に載せただけなのに、プロデューサーから「おぉ!もう!気合い入ってるねぇ!」と言われたことがありますw (いや、三脚に載せただけ...)

ちょっと余談をしてしまいましたが、もう前日にやるか、明日の現場でやるかの違いだけなので、仕事量はほとんど変わりません。それなのにリスクは軽減できる。

ぜひ、心掛けてみてください。悲劇をなくしましょう!

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