1日に撮影できる限界は25ショット。
さて、僕自身note1年以上前からやってたけど、最近はずっと停滞気味だったので、再開しようと思います。
Twitter(@taka_tachibana)で解説するには長すぎるけど、ブログとしては長すぎない、サクッと読めて映像制作に役立つTipsやボクの映像哲学なんかを綴っていきたい。
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ということで、題名にある「1日に撮影できる限界は25ショット」。限界と言ったけど、目安と言った方がいいかもしれない。
理由を解説していきます。
実写映像の撮影現場に関わった人なら、あるあるであろう、時間押し押しの現場。その原因の一つは、そもそも撮るショット数が多すぎるっていうのがある。
でも多いか、少ないか、どう判断するのか。そのとき役立つのがこの「25ショット」という目安。(ただし、映画的な作品の場合)
人間的で健康的な撮影現場を想定してみよう。
8時間撮影だとして、準備などを考えると6時間くらいしか撮れない。
ちゃんとセッティングして落ち着いて撮るなら、15分に1ショットがいいところ。1時間で4ショット。6時間で24ショット。
というわけで25ショットくらいが1日に撮れるショット数の基準になる。
この判断数値は、ボクが実際にタイでの撮影のときに、NYで活動してたタイ人の監督から聞いて「へぇ〜」と教えてもらったことなので、ワールドワイドな数字といってもいいかもしれない。
でも、実際、そんな人間的な健康的な撮影スケジュールというのは保証されてるわけではない。笑
早朝から深夜までやることもある。半日で終わることもごく稀にあるだろう。
撮影内容によっても、長回し1ショットで1日を使い切ることもあるだろうし、50ショットくらい撮ることもある。
ただ、この基準の数字を知ってるだけで、「あぁ、ちょっとショット数多いなぁ。削れるところないかな?」とか「今回は時間に余裕がないから、巻き気味で動こう」とか事前に考え、備えることができる。
とはいえ、監督の立場になると、時間なんてどうでもいい!いい絵が撮れるまで動かん!というモードになるので、これはどちらかというと、助監督や制作スタッフに役立つTipsになりそう。
なぜふとこういうのを書いたかというと、実際、先日の撮影でかなり押してしまい周りのスタッフに迷惑をかけてしまったからである。
撮影前も助監督と「25ショット以上あるから大変になるね、備えて挑もう」と話してたのに、やっぱり普通に押した...。なので自分への戒めとして投稿。
というわけで、みなさんもぜひ計画的な撮影を!