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デザイナーがメンタルヘルス・マネジメント検定に合格するまで

こんにちは。

健康管理システムCarely(ケアリィ)の導入と専門家によるプロフェッショナルサービスを通じて働くひとの健康を世界中に創る事業を展開している株式会社iCARE高橋名人 (@zouzei8to10)と申します!

産業保健業界でのDX(デジタルトランスフォーメーション)を目指すiCAREでは、広く社員に資格取得を推奨しています。

去る2022年3月に実施された試験において、普段は一デザイナーとして働く私もメンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種(ラインケア)に合格することができたので、今回はその勉強法について紹介したいと思います。

メンタルヘルス・マネジメント検定とは?

メンタルヘルス・マネジメント検定とは、厚生労働省の「労働者の心の健康の保持増進のための指針」を受け、大阪商工会議所と施行商工会議所が実施している資格試験です。

メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、働く人たちの心の不調の未然防止と活力ある職場づくりを目指して、職場内での役割に応じて必要なメンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を習得していただくものです。

メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、「公開試験」(統一試験日に全国15都市で実施)と
「団体特別試験」(企業等が任意に試験の日時・場所を設定し実施)の2種類の受験方法を設けています。

公式)メンタルヘルス・マネジメント®検定試験とは

試験は、Ⅰ種、Ⅱ種、Ⅲ種の3コースに分かれており、
それぞれ、

  • Ⅰ種(マスターコース)

    • 主に人事労務管理スタッフや経営幹部向け

  • Ⅱ種(ラインケアコース)

    • 主に管理職向け

  • Ⅲ種(セルフケアコース)

    • 主に一般社員向け(従業員自身のメンタルケア)

が対象になっています。

参考書籍の紹介

試験を受けるにあたって、まずは参考書籍を購入しました。
クチコミなどを見ると、大阪商工会議所が出版している公式テキストは「分厚くて文字ばかり」ということだったので、とっつき易くイラストなどでまとまっており、疑似問題集がついている下記の書籍を2冊購入しました。
(1冊買って読み切って不安になって念の為2冊目を購入しました。)

※購入時の注意点

参考書籍の購入時には1つ注意すべきことがあります。
それは試験内容はアップデートされるので、必ず新しいテキストの内容に対応したものを購入するといういうことです。

直近では、
2021年11月7日(日)実施の第31回以降の公開試験では公式テキスト第5版の内容が出題されるようになりました。各種関係法令も内容が改正されるため、古い参考書では取りこぼしたり、間違って覚えてしまうことがありますので、きちんと新しい参考書を購入しましょう。

勉強法とYoutubeの紹介

私の勉強法を紹介します。
まず試験までは結構時間があったので、休日や寝る前に10ページずつくらい参考書の頭から各セクションごとに読み込んでいきました。普段、仕事で使用する知識を体系的に復習する過程でもあったので、初見の方よりは理解がスムーズだったかと思います。

しかし、結論からお話しすると
このやり方は「失敗した・・・😢」と思いました。

なぜなら、メンタルヘルス・マネジメント検定は各章ごとに出題数が全く違うため、構成を掴んでから頻出の項目などを重点的に勉強した方が効率が良いからです(あくまで試験合格を目的とした場合)

私は、試験3週間ぐらい前に初めて模擬試験を受けて、この構成を知りました笑
そこからはもう1冊のテキストを購入し、どちらにも取り上げられている頻出項目やひっかけ問題を何度も読み返し、語呂あわせや図表化することで頭に入れていきました。

また、

【公認心理師】赤田太郎の仕事に役立つ心理学

というYoutubeチャンネルを登録し、通勤途中やお風呂などでも見ることで試験まで追い込んでいきました。
赤田先生は現役で大学などでも教鞭を取られている先生で、大変やわらかい口調で(関西弁っぽい?)メンタルヘルス・マネジメント検定のポイントを丁寧に解説してくださっており、ライブ配信などでは同じように試験勉強をされている方のコメントに励まされたりもしました。本当に見つけられてよかったです。

心の支えとなった見知らぬ同志の方々・・・

動画は種別ごとにリスト化されています。

メンタルヘルス・マネジメント検定取得のメリット3点

さて、そんなこんなを経て、なんとかメンタルヘルス・マネジメント検定に合格した私がメリット3点を取り上げさせていただきます!

①自分のメンタルを客観的に理解することで不調回避に繋げられる

メンタルヘルスに関する基礎的知識や、対処方法について学ぶことは「自分自身のメンタルを守る」上でも重要な役割を果たします。自分が感じているストレスを因数分解したり原因と対処を知ることだけでもかなりストレスを客観的に捉え「まぁ、なんとかなるか!」と気持ちがラクになりました。

②働く上で、労働者を守る法律を知ることで安心して働ける

試験勉強の中ではなかなか大変だった法律に関する知識も、いざ自分が労働者としてその法律により守られていると考えると仕事をする上でも心理的安全性が高まります。

例えば、労働安全衛生法では、

事業者は、単にこの法律で定める労働災害の防止のための最低基準を守るだけでなく、快適な職場環境の実現と労働条件の改善を通じて職場における労働者の安全と健康を確保するようにしなければならない。また、事業者は、国が実施する労働災害の防止に関する施策に協力するようにしなければならない。

労働安全衛生法 第一章 第三条

と、定められており、その他にも働く上で労働者を守る法律や保険制度を知ることは、万が一のことがあった時の安心材料としての知識に繋がりなりました。(とはいえ、健康に安全に働き続けられることが一番大事)

③プライベートの友人などのメンタルケアや理解にも活かせる

私が受験したⅡ種のラインケアコースは、管理職がメンバーのメンタルケアをするために必要な知識や実践方法が出題範囲でした。そのため、メンタル不調を事前に防ぐためのコミュニケーションの方法や、実際に不調に陥ってしまった際の対処法などを勉強することができました。

これは、実際にまだ活用できているわけではありませんが、身近な友人などでもメンタル不調に陥ってしまった人や、親しい人が体調を崩してしまった時に状況を理解するために必要な知識を得られたと思います。

ストレスや適応障害は決して「明確に悪いことが起こった時だけ」に発症するわけではありません。その人の環境変化を冷静に分析することで、今後のそういった場面でのケアに活かせることはメリットだと思います。

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