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ただの「斬新な映画レポート」

taka

映画「THE FIRST SLAM DUNK」を観てきた。

もはや説明不要であろうが、この「THE FIRST SLAM DUNK」は「週刊少年ジャンプ」で連載され、連載終了から現在に至るまで絶大な人気を誇る名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」を新たにアニメーション映画化したものである。

映画化が決定した際には原作を知る誰しもが大興奮をしたものの、いざ詳細が発表されると「CGアニメ」ということがわかり、大批判を浴びていたことも記憶に新しいだろう。

「スラムダンク」を「CGアニメ」で映画化するというのは、言わばカレーにうんこをぶっかけて「美味しいですよこれ!」と自信満々に出すようなもの。
かくいう私も大批判派であったのだが、やはり「スラムダンク」と共に青春を過ごしてきた身としては、「批判はあれど、やはり観ておきたい!」と思い立ち、恐々ながら映画館まで足を運ぶことにした次第だ。


さっそく映画館に着くと、チケット売り場には列ができていた。

どうやら私のジャニーズの後輩である藤ヶ谷太輔くん主演の映画「そして僕は途方に暮れる」や大人のお兄さんたちが大好きな映画「アイカツ!」、そしてこの「スラムダンク」といった話題の映画が重なっているためか、久し振りに映画館は賑わっているようであった。

このご時世、映画館が賑わうのは大変良いことだ。

しかしながら、毎回チケット売り場に並ぶ列を見ると思うのだが、なぜ彼らはオンラインでチケットを事前に買っておかないのであろうか不思議に思う。

スマホという文明の利器を使えば、チケットなど1分もあれば買える時代。それなのに何十分もかけて、なぜ列に並ぶのか・・・。

「やれやれだぜ」

私は呆れて、両手を広げ思わずそんな言葉を口にした。
こんな言葉を日常で発するのは、私か空条承太郎くらいのものであろう。

もちろん私は事前にオンラインチケットで購入済みだ。

「事前準備を怠らないtakaさんって素敵だな」

「物事をスマートにこなすtakaさんって素敵よね」

今にも女性達からそんな声が聞こえてきそうである。
そうです、私はスマートで素敵な男です。
彼女も募集中です。

そうこうしていると、「THE FIRST SLAM DUNK」の上映時間になった。
提示された上映スクリーンに向かうと休日ということもあってか満席に近い状態となっていた。

私もさっそく席に着き、肘掛に腕を置いたところ、隣に座っていた女性と腕同士が

コツン!

私「あっ!ごめんなさい!どうぞ!」
女性「いえいえ、こちらこそすいません!どうぞ使ってください!」
私「いえいえいえいえ、どうぞどうぞ!」
女性「ふふふ、楽しい方、お一人で来たんですか?」
私「そうなんですよ、友達がいないもので・・・お恥ずかしい・・・」
女性「なんだ、私と一緒ですね、なんだか仲良くなれそう」
私「・・・・えっ!」

というようなラブロマンスは一切なく、なぜだか私の左右の席は上映中も空席のままであった。


もしかして、

「うわ、あそこにいるのtakaじゃね?臭そうだから席換えてもらおう」

というようなやり取りが裏であったのでは・・・と思い、ショックのあまり、映画に集中することができなかった。

その後、1時間が経ち、2時間が経ち。

そんな傷心状態でありつつもどうにかこうにか映画を観終えた私は、スクリーンを出るとすぐさま

「賛否両論!」

そう虚空に呟いた。

以上、映画を見たことは書くが映画の内容に関することは一切書かないという斬新な映画レポートであった。


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