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ただの「モデルとわかり合う男」

taka

幼少期はヒマラヤの雪男に育てられ、今までウホウホと裸同然で過ごしてきたワイルド雪男系男子こと私であるが、さすがに寒くなってきたので部屋で着る服、いわゆる「ルームウェア」を買ってきた。

行ったお店は可愛らしい感じのところだったので、店員には「とんでもねぇ汚ねぇやつが来たもんだ」という顔でみられたが、そこは技巧演技派の私。

「あれ~、確かこんなのが好きって言ってよなぁ」と彼女への誕生日プレゼントを買いに来た彼氏を巧みに演じることによって、この場を乗り切ることができた。

あまりの熱演ぶりに、あそこにいる全員が「まるで彼女がいるように見えた」と言っていたとかいないとか。
まったく、”芸は身を助ける”とはよく言ったものだ。

色々と物色をした結果、オシャレだし肌触りが高級タオルケットみたいでふわふわして気持ちいい、と理由で「ジェラートピケ」のパーカーにした。



後ほどわかったことだが、どうやらこれは某モデルや某アイドルも愛用しているオシャレな有名メーカーのようである。

そんなことをまったく知らずにこの商品をチョイスしてしまうあたり、やはりモデル同士わかりあうものがあるのだろう。
なんつーの、私が服を選んだっていうか、服が私を選んだみたいな?

これの他に、色違いの黒も購入したので2着で15000円ほどしたのだが、年収1京円の私にとってはタダみたいなものであった。
「はあ、給料日前なのにきついなあ」なんてまったく思っていないし、「明日からしばらくお昼はコンビニのパンだな」なんて全然思っていない。

さっそく着てみたが、やはりもこもこしていて気持ちいいし、非常に暖かいので満足だ。
なによりオシャレだ。
今年の冬はこれで大丈夫そうである。

これは是非、雪男の父にもプレゼントしたいと思う。


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