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技術士(建設部門)2次筆記対策:申込書の書き方③”業務内容の詳細”

①業務内容の詳細の実物

 業務経歴書の下の欄がこの「業務内容の詳細」です。こちらもPDFに直接書き込む形式です。解答欄が広いので、どういう使い方をするかは、あなた次第です。
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②記載する上でのポイント

 「業務内容の詳細」には、課題〜解決まで自分が最も主体的に携わった業務を書くべきです。課題が小さなことでも問題ありません。課題の解決方法が極めて高等である必要はありません。平凡な内容でOKです。

 「業務内容の詳細」で大切なこと
  ・どのような立場で
  ・課題をどのように捉え
  ・どのようなプロセスでどう考え課題を解決したか
  ・その結果はどのように評価されたか

 また、「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」を熟読してから書きはじめるようにしてください。文部科学省HPのリンク
 この「専門的学識」、「問題解決」、「マネジメント」、「評価」、「コミュニケーション」、「リーダーシップ」、「技術的倫理」の6項目を満たした人が技術士として認められるということなので、業務内容の詳細にもこれらをわかるように記載するべきです。

「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」
専門的学識・・・書いてある内容が「高等か」ということです。平凡であっても技術的で論理的であればOK。
問題解決・・・課題を解決しようにも様々な制約条件や利害関係があるので、それらを踏まえて最適解だったという書きっぷりにしたらOK。
マネジメント・・・課題解決に向けてマネジメントをしていればOK。(PDCAサイクルを回しているかとか…)
評価・・・成果が第三者からどのように評価されているかがわかるように書けばOK。(論文を書いて学会に提出したとか…)
コミュニケーション・・・自分だけで勧めていないか、利害関係者とどのような接点を持っているかわかればOK。
リーダーシップ・・・できれば業務の責任者、そうでなければ業務の主担当などの立場がわかればOK。
技術的論理・・・業務内容の詳細を書く上ではあまり意識しなくてよい。

③見出しをつけよう

 広い解答欄をツラツラ文字で埋めていっても、読みにくいだけなので、次のような見出しをつけましょう。

(見出しの一例)
 1.立場、役割
 2.課題、問題点
 3.技術的解決策
 4.成果

この見出しは、「合格指南(日経BP)」に載っている例ですが、これが一番スッキリしていて本質的な見出しだと思っています。参考にしてください。


以上、3回にわたって願書の記載方について書いてきました。最初に記載しましたが、願書を書く時点で口頭試験が始まっています。口頭試験は筆記試験を通った人の9割が合格するのですが、不合格の1割に入らないように、気を抜かずに願書を記載するようにしてください。

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