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技術士(建設部門)2次筆記対策:受験の前に準備しておくもの

技術士(建設部門)の2次試験の受験に際して、準備しておくものを書いておきます。これさえ揃えておけば、受験は万全です。

① 参考書

参考書は”これさえあれば十分です”
願書の記入方法から、筆記試験、面接試験まで、すべての要点が載っています。

「技術士第二次試験 建設部門 合格指南」(日経BP社)

 技術士を受験された経験がある方は、日経クロステック(xTECH)の「技術士取得支援サイト」をご存知かと思います。技術士というマイナーな資格なのに、受験のための情報量がかなり多いサイトです。が、xTECH会員(月額2500円)+技術士取得支援サイト(月額2000円+税)で計4500円/月もかかるので、試験勉強期間中の数ヶ月間も会員になると、かなり高額になります。
 この本は内容的には、「技術士取得支援サイト」には劣るものの、コンパクトに内容がまとまっていて、わかりやすいです。そして、ネット上の記事よりもやっぱり本として紙媒体で持って書き込みながら勉強したいものですよね。
 一つ欠点を述べるとすれば、この本には選択科目の論文例が掲載されているのですが、鉄道は載っていないです!どんな参考書を買っても同じですが、鉄道は受験者が少ない為、例文が載ってない。
 なので、選択科目の方は参考書は当てにならず、自力でやるしかないんです。このブログを通して、特に鉄道で受験される方の手助けができればよいと思います。

② 文房具

 本番の試験は、手書きです。そして、短時間ですごい勢いで論文を書く必要があります。疲れます。また、採点者は人間です。見やすい解答でなければ、採点者も見る気がなくなってしまいますよね
 以上を意識すれば、文房具にこだわったほうがよいのもわかりますよね。まず、形から入りましょう。必要なものは以下の通りです。

シャーペン・・・線種0.7mm以上、2B以上は必須、ある程度重さがあるものがベター、2本はあったほうがよい(私はこれを使いました。ステッドラー シャーペン 製図用 0.7mm 925 35
消しゴム・・・特にこだわりはないが、太くて濃い字がしっかり消えるやつ
定規・・・下線を引く用の直定規。本番も持ち込み可能です。

 シャーペンは特に重要です。令和元年度の試験から、択一問題がなくなり、すべて文章で回答する問題になりました。本番では途中休憩は含むものの、5時間以上手書きで文章を書くことになります。だから、なるべく最小限の労力で文章を書くために、濃くて太い、重心が安定した高いシャーペンが必要なんです。

 消しゴムは、濃い文字を消すために必要です。もしかしたら本番で広範囲を書き直さなれればいけないミスもあるかもしれません。小さな文字を消す用の消しゴムではなく、通常サイズでかつ使いなれば消しやすい消しゴムにしましょう。

 定規も極めて重要です。これは回答を見やすくするため、見出しや強調したいところに下線を引くためです。文章中に下線を引いてはいけないルールはありません(現に私は下線を引いた文章で合格しています)。採点者の気持ちになってみてください。筆記試験が終わると受験者の回答が大量に届くわけです。これを一枚一枚細かく見ていくことなんて難しいです。「見やすいか」、「丁寧か」、「キーワードは入っているか」…これくらい受験者も配慮してあげてください。これが合格の近道です。

③ 学会誌

 技術士の試験は、専門的な知識をベースに、世間の流れを交えて論じるものです。一般的な専門知識は、会社で使っている教材があると思いますし、それをあえて復習しなくても、業務を行っている中で嫌でもある程度は身についているはずです。それでいいのです。大事なのは、世の中をよくするために、専門知識をどう活かして、還元していくかということです。
 そのために必要なのは、学会誌です。特に鉄道分野での受験を考えている場合は、土木学会、鉄道施設協会に入会し、それぞれ「土木学会誌」、「鉄道施設協会誌」を購読することをおすすめします。①の本は受験対策本なので、生きた情報を得るためには学会誌や新聞を見ることが最適です。


 私が、揃えたものはこんなところです。
繰り返しになりますが、筆記試験は頭ではわかっているけど手がついて来ないことが多々ありますので、シャーペンには十分にこだわってください。”書きやすい道具”これは合格のための絶対条件です。

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