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ワーク・スマート②:Googleでのサーベイ「グーグルガイスト」とは?

読書ノート(37日目)
さて、今日から本書に掲載されている
Googleでの人事施策について紹介して
いきたいと思います。

まず1つ目はGoogleで行われている
年1回のサーベイ「グーグルガイスト」
についてです。

■グーグルガイスト
・全社員対象に毎年実施するサーベイで
 社員の「精神」を把握するために実施
・質問は約100問、5段階評価+自由回答
・匿名で全社・部門ごとに集計し
 3人以上のメンバーを持つMgrは
 自部門の結果の閲覧が可能

・設問構成は以下の3つのテーマを柱としている
 ①イノベーション
 絶え間ない改善と革新的製品・プロジェクトを
 奨励する環境・カルチャーがあるか
 ②エグゼキューション
 製品やプロジェクト開発・実施などでの
 業務のプロセスとクオリティ
 ③リテンション
 社員が将来にわたってグーグルで勤務を
 したいという意向
 
■実施の目的
 グーグルが大切にしている考えが社員に
 どの程度浸透しているか、カルチャーや
 オペレーション上の課題は何か、
 個人が仕事にどれくらいやりがいを感じているか
 会社にとって重要な仕事をしていると感じているか
 イノベーションを促進する環境になっているか
 などを継続的に把握し改善する

多くの企業では毎年や2年毎に
全社員を対象としたサーベイを
実施していることと思います。

私自身も新卒で入社した会社も
現在の会社でも、全社員向けの
サーベイは実施しており、
目的は従業員エンゲージメントの
定点観測と改善策の検討としています。

両社とも外部のサーベイ会社に調査委託
をしていたこともあり、基本的には
設問内容はアレンジできない仕様でした。

油断すると、ついつい、エンゲージメントを
測る事が目的化してしまいそうになり、
いかんいかん、と思い留まる事もあります。

そして、エンゲージメントの向上も
それは目的ではなく…
エンゲージメントの向上を通じて
何を実現したいのか、どんな会社にしたいのか
というビジョンこそが大切であり目的ですよね。

Googleのように、自社が大切だと考えている
価値観を基にサーベイの設問を設計していれば
実施の目的が明確化されており、
手段が目的化する事に陥りにくいのだと思います。
そして、結果がフィードバックされた後は
会社も上司も改善に繋げやすいのだと思います。

やっぱり、サーベイは設計部分が肝心だなぁと
この本を読んでいて、つくづく思います。

最近、本業でサーベイ設計と前回結果の分析を
担当する機会があり、興味津々な内容でした。

ところで、直近で情報収集をしている中で
リンクアンドモチベーション社が提供する
モチベーションクラウドを調べていました。

各設問について満足度を答えるだけではなく
社員からの「期待度」も回答してもらう事で
「期待度×満足度」のマトリクスを描き、
打ち手の優先順位づけをしているとのこと。

(社員からの期待が高いのに満足度が低い項目は
 それを優先して対応する事を提案する
 フィードバック画面の設計になっている)

せっかくサーベイ設計に携われるチャンスを
頂いているので、もう少し様々な企業の事例を
勉強して、「社員が回答して良かった!」と
言ってもらえるようにしたいと思います。

それでは、また明日ー!

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