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健康には欠かせないミネラルの役割とは その2

今回もミネラルについて話していこうと思います。ミネラルには様々な機能があり、体の中ではとても重要な栄養素になってきます。

ミネラルの二つの機能・・・体液の濃度の調整

                体の機能を助ける

でしたね。では体の働きをを助けるというのはどういうことでしょうか。

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ミネラルは体の中の酵素の一部として働き、またミネラル自身が体の中の化学反応に寄与しています。ここで酵素についての解説を。

酵素には主に消化酵素と代謝酵素があります。消化酵素のとは文字通りに体の中に入った食べものを消化して吸収しやすくする酵素です。また、代謝酵素とは体の中での化学反応を進めるための酵素です。

例としてはタンパク質を摂取した場合を上げます。口から入ったタンパク質は胃や小腸で一旦アミノ酸まで分解され、小腸上皮細胞で吸収されます。このタンパク質を分解するのが消化酵素です。

その後、吸収されたアミノ酸は体の中でまた再度タンパク質として構成され、各種臓器や筋肉のもとになります。このアミノ酸からタンパク質への合成にかかわっているのが代謝酵素です。こうして考えるとミネラルがいかに大切なのかが分かりますね。

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では具体的にミネラルはどういった働きがあるのか。ミネラルには一つ一つの働きが違うため、すべてを書くことはできませんが、代表的はミネラルである カルシウム(Ca)、カリウム(k)、亜鉛(Zn)、マグネシウム(Mg)、鉄(Fe) を解説します。

カルシウム…カルシウムは主に骨や歯の材料となっており、成人男性では約1kgほども重さがあるとされる。また、神経のシグナル伝達にも関与していて、筋肉を伸びたり縮めたりするのにもカルシウムが関わってきている。

カリウム…カリウムもカルシウムと同様に神経のシグナル伝達に関与している。また、体内に水分量の調整にも大きく関わっているミネラルである。体内の余分な水分や老廃物を排出し、水分を出すことで血圧低下作用もあると言われている。

亜鉛…体の中の200種類以上の酵素の活性に関係している。主に免疫力の向上、創傷治癒、精子形成、味覚感知、胎発生、小児の成長などである。味覚障害は亜鉛の欠乏が原因と言われており、味覚障害の患者さんには亜鉛が出されることがよくある。

マグネシウム…300種類以上の酵素の活性に関わっていると言われている。注意してほしいのは継続的に大量にとってしまうと高マグネシウム血症となってしまうこと。主な症状は体のだるさ、吐き気、気持ち悪さ、血圧低下など。特に腎臓の悪い方だと高マグネシウム血症が起こりやすいとされているので注意が必要である。

鉄…主に血液中のヘモグロビンに結合して酸素の運搬をする働きがある。鉄が不足すると体に酸素が運べなくなり貧血症状となってしまう。特に女性は生理で定期的に血液を失いうので貧血症状が起こりやすい。また、エネルギーの代謝にも関わっていると言われている。

このほかにもナトリウム(Na)、セレン(Se)、クロム(Cr)、ヨウ素(I)、リン(P)、マンガン(Mn)などがあり、特にナトリウムでは細胞の活動電位において大切なミネラルとなっています。

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余談ですが、お水で硬水、軟水という言葉を聞いたことがあると思います。

硬水・・・水の中にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを多量に含んでいるもの 

軟水・・・ミネラルの含有量が少ないもの 

とあります。どちらにもメリット、デメリットがあります。

まず硬水では口に含んだ時に多少の苦みがあります。多量のマグネシウムを含まれているので、便通がよくなり、デトックス効果やダイエットに向いています。さらに肉料理などに使うと肉の臭みを消してくれます。デメリットとしてお腹の緩い人にはさらに緩くなる可能性があるので適さないこと、食材を煮込むときに硬水の苦みが食材の風味を消してしまうことがあります。基本日本料理には適さないです。

軟水は口当たりがマイルドでさっぱりした飲み口になっています。苦みがなく、日本料理などに使用することに適しています。胃腸が弱い人でも安心して飲むことができ、乳幼児にも軟水のほうが適していると言えます。また、ミネラルがない分、髪や肌には軟水のほうが適していると言われています。デメリットは水からミネラルを補補給できないことがあります。ちなみに日本の水道水には軟水が使われています。

以上がミネラルについての解説です。ミネラルには一つ一つに体にとって様々な作用があり、ここでは大雑把な感じて説明してきました。もしご興味があればご自身で調べてみるのもいいかもですね。

それではまた。

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