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ドイツでの学校生活そのはじまり

1つ前のブログでドイツの学校に行ったのでその話を少ししようかと。

ドイツ語の勉強はドイツに引っ越す1年前のイギリスに住んでいた時から言語学習アプリを使ってコツコツと基礎は勉強をしていたのでドイツに来た時に全く無知というわけではなかったのです。

僕にとってドイツ語は第3言語となります。じつは第二言語習得が上手くいっている人にとっては、その次の言語というのは意外とすんなりと学べるものなのですね。これは第二言語を学ぶときに、色々なジレンマ「なんでこうなるの?」「日本語と考えると全然意味をなさないんだけど。」などというジレンマを第二言語で経験をしているので、第三言語を学ぶときには、「違っていてあたりまえ。」「ルールは有っても例外沢山。」というのが理解できているからではないかと僕は思っています。

ですので、文法の知識や、文の作り方は英語の時にどのようにしたら効率よく学べるかを学んでいるのでそれを応用すればよいのであまり難しくないんですね。また、ドイツ語と英語は言語家族からすると兄弟のような関係なので、「ちょと複雑なお兄ちゃん」と思ってドイツ語を考えればよいのも助かったところです。これがまた中国語や、ロシア語、アラビア語となるとその複雑性は増すと思います。だからラッキーでした。

ですのでドイツにくる時には基礎知識はあったのです。それだからクラス分けのテストでは6つのレベルがあるのですが、真ん中の3か4のどちらでもよいという結果に。カウンセラーの人が言うには、「チャレンジで4にすれば。」という事で4から始まりました。

ただ、文法や文を作るのはできたりするのですが、問題は喋るのが皆無なのでそこが大きなネックとなりました。初めてのドイツ語のクラス。25人ほどのクラスメートがカタカナのコの字に並んで座っています。クラスメートはどうやら多くの人が1-3までのクラスを一緒に取ってきたみたいでみんなすでに仲良しな感じ。そして人々が喋っているのは基本的にアラビア語。入ったばかりの時には英語を喋れる人は僕以外は無し。先生が何を言っているかもわからないレベルで毎日が冷や汗、冷や汗。僕はまだドイツに来たばっかりだったのですが、他の人は2-3年住んでいてドイツ語もよくしゃべる。明らかに落ちこぼれだったんですよね。「こいつ、同じクラスだけどドイツ語は全然喋れないじゃん。」みたいな。

なので僕がしたのは「いい人探し」これは海外に住むのに大事な技術です。これを習得するかしないかではその国での楽しさが変わってくるくらいに。「いい人探し」は読んで字のごとく、自分に優しくしてくれる人を探すという事。

ほら、人間は十人十色ではないですか。中には他人を助けるなんてまっぴらという人もいれば、助けてあげるのが好きな人もいるわけなんです。なので、「あー。このアジア人、あんまり喋れないんだ。かわいそうに。」とか、「まだドイツに来たばっかりなんだ。大変だろうな。」と僕に優しさを向けてくれる人を探すというのが「いい人探し」なんですね。

そんな僕のいい人探しで見つかったのが、シリア人の難民の中でも最年少のM君と、カザフスタンからの女性のGさん。この2人に挟まれて僕は半年ほどの学校生活を生き延びることができました。

ドイツ語の学校は朝8時から昼の12時まで。基本的には月曜から金曜で授業内容は、文法、スピーキング、リスニング、ライティング。これを1つの教科書を基に行っていきます。そしてクラス4,5,6と進んで最後のにドイツ語テストがあってB1レベルになりましょうというものです。

B1とは日常会話ができて、市役所とか銀行などにも1人で手続きができるくらいの語学力を言います。

右も左もわからないまま始まった学校生活ですが、どうにかなるもので時に何もわからないながら毎日律義に通う日々が始まったのです。

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