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楽曲紹介

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配信曲の紹介
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#曲紹介

消滅後の世界

2019年に配信した両A面シングル『東京零年/消滅後の世界』に収録している曲です。1曲目の歌詞内容から随分時がたった、ある日の場面をイメージした歌詞で、主人公は「彼が見ている世界」のなかにいて、世界が「消えてゆく」ことで始まりを示唆してみた内容です。また、後半にあるピアノ・ソロの箇所は、この曲のサウンド・データを解析し、それをシーケンス・データ化したものを手を加えないまま演奏させてみたものです。 彼が見ている世界のなかでわたしは 眠い目をこすりドアを開ける ねえ、窓の外に見

RIKANOID RIKANOIA

「RIKANOID RIKANOIA」は「遥梨華乃(ハルカリカノ)」というキャラクターが、情報として音楽の中に組み込まれているというコンセプトの、メディア・ミックス的なエレクトロ・ポップです。全4章からなり、すべてを1つのトラックにまとめています。 1章 モールス・リズム「ねえ、わたしはリカノ」 2章 圧電効果(Piezoelectric Effect) 3章 翔べないアンドロイドの運動を助けるために 4章 リカノの二つの夢(謎の要塞&ワルツ・リカノ) 1章は、下のテキス

onexinmo

「onexinmo」は2015年7月1日に配信リリースされた、EP『Singularity C-Model』収録曲です。音階はひとつのセリーを分解、変形、乱数化したものなどでできています(一部のみ非セリー)。また、フラクタルな縮小写像を使った奏法、音の粒子、非線形的な何か、画像を音声変換したノイズなども使っています。紙と鉛筆で計算して作ったので、手作業アルゴリズム曲というか。 譜面の拍子の分子は、フィボナッチ数列になっています。これは、下の①の箇所に当たります。「onexi

サテライト予告編

EP『Singularity C-Model』(2015年)は、音楽がこの先どう変わっていくのかを、既存の形式にとらわれずに実験した4曲入りEPで、新しい生命みたいなサウンドを意図したハーフサイズ・アルバムです。「サテライト予告編」はその中の一曲。タイトルに「予告編」とありますが、本編があるわけではないです。時間は7分。映画のモンタージュのような構成と、SF的な内容の曲です。 [ 歌うよ ラララ 聴こえるでしょ ねぇ あなたと ] 狭く閉ざされた場所で眼に欲望をみなぎらせ

メカプラント・アイカ

アルバム『アストロライフ@サイバーパーク』(2018年)4曲目に収録されている6分弱の曲。ピアノやディストーション・ギター、機械音や自然音による、やや長めのインストです。 タイトルの英表記は「Mechaplant Aica」。少々奇抜な「Mechaplant」という造語の「plant」には、「植物・工場」といった意味がありますが、キネティック・アートのように、金属でできた異世界の植物がうごめくような音像形象によって、歯車を回すことで花弁や葉、茎などが一斉に動くメカニズムを現

ユカリヤ・ヨタ

配信している曲の紹介です。「ユカリヤ・ヨタ - Eukarya Yotta」 - アルバム『アストロライフ@サイバーパーク』(2018年)収録曲で、このアルバムの中で最初に出来たものです。 曲タイトルは「Eukaryota(真核生物)」という言葉からつくったものなのですが、「Eukarya」はその異表記になるらしく。ちなみに、ヨタ(Yotta)とは数の単位で「1000⁸」のことです。ゼタのつぎにあたる…。 それは1000⁸の相関関係 バイコンタ オピストコンタ あなたたち