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TRPG制作日記(301) 効果と妖怪解説(ルールブック第五章)2

月曜日になりました。今週もよろしくお願いします。

現在、オリジナルゲーム、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGを制作しています。

集英社ゲームクリエイターズキャンプで仲間を募集しています。



現在はルールブック第五章を制作中です。

第五章の目次は以下を予定しています。


第5章 アマテラスカード
 1節 アマテラスカードと妖怪
 2節 対戦と交換、デッキ構築
 3節 カード名と種族
 4節 攻撃力と能力値
 5節 効果と妖怪解説
 6節 アマテラスカードの制作
 7節 カードデータ(古典妖怪)
 8節 カードデータ(派生妖怪)

今日は第5節、効果と妖怪解説の草稿を仕上げます。


ルールブック第五章『

効果と妖怪解説

 対戦時、妖怪達は効果を発動して戦う。効果とは、アマテラスカードが持つ固有の能力のことであり、効果には情報やルールを書き換える能力がある。妖怪達は効果を発動して攻撃力を変化させることで、元々の攻撃力が高かった妖怪を攻撃して戦闘破壊することが可能になる。カード名を変化させることで効果範囲を変更させたり、また効果で直接相手妖怪を破壊することも可能だ。強い妖怪とは、攻撃力が高い妖怪ではなくて効果的な効果を持つ妖怪である。効果には様々な種類がある。ルール上、相手妖怪がいる場合に相手対戦者を攻撃することはできない。しかし、相手対戦者を直接攻撃できる効果を持つ妖怪ならば、相手妖怪が健全であるにもかかわらずに相手選手に攻撃を加えて勝利することができるだろうし、妖怪の中には効果で直接相手対戦者に効果攻撃を加えることができるような妖怪も存在する。戦闘で破壊されない妖怪もいれば、効果で相手妖怪を手札に戻す妖怪もいるだろう。もちろん、相手の効果を無効にして破壊するような防御に長けた効果を持つ妖怪もいる。
 効果は主に起動効果、誘発効果、永続効果に別けられている。起動効果とは召喚された妖怪が戦闘前フェイズで、プレイヤーが宣言することで発動する効果である。九尾の狐は六面ダイスを一回振り、2以上の目が出た場合に発動、相手妖怪一体を破壊する起動効果を持っている。起動効果が自分戦闘前フェイズに自由に発動できるのとは対照的に、誘発効果は特定の発動条件が満たされた場合でのみ発動できる。窮奇は攻撃された妖怪の攻撃力を30上げる効果を持つが、相手妖怪に攻撃された瞬間にしか発動できない。犬神・白児は戦闘した相手妖怪を破壊するが、この効果が発動するのは戦闘が終了して、かつ相手妖怪がまだ破壊されていなかった場合に限定される。このように発動条件が満たされた場合に発動したり発動できたりする効果を、誘発効果と言う。誘発効果は強制と任意の二つの種類がある。強制は条件が満たされると必ず発動して、任意は条件が満たされても発動するか発動しないかをプレイヤーが選択することができる。強制は効果欄に「する」と書かれており、任意は「できる」と書かれている。強制の誘発効果には、不利益をもたらす効果も存在する。
 永続効果は場に存在する限り永続的に効果が継続する効果である。永続効果は発動を必要とせずに永続的に効果を発揮する。木魅(女の子)は場に存在しているだけで、仲間妖怪の攻撃力を20上げる。永続効果はプレイヤーが宣言していなくても威力を持ち、場から離れたり効果を無効にされない限りは常に効果は続く。効果が書かれている場所を効果欄と言うが、効果欄に起動効果、誘発効果、永続効果と明記されることはなく、文章を読むことで効果の分類を判断する必要がある。普通、「戦闘前フェイズに発動できる」と記述されている場合は起動効果で、「Aの時に発動できる」は任意誘発効果、「Aの時に発動する」は強制誘発効果、「場にある時」と書かれている場合は永続効果である。効果を適応させることを効果処理と呼ぶが、効果処理は複雑な場合が多いのでゲームマスターの指示に従うと良い。また、ゲームマスターはプレイ前に効果について理解しておくことが必要である。原則として、効果処理はルールが尊重されるが、しかし最終決定権はゲームマスターにある。
 起動効果及び誘発効果は対象を指定しなくてはならない場合がある。相手妖怪一体を破壊するという効果を発動するためには、相手の妖怪を一体だけ対象に指定して、それから効果の発動を宣言する。「天狗を対象に効果を発動、その妖怪を破壊する」と指を指しながら宣言すればプレイヤーとゲームマスターの会話は円滑に進むだろう。また、効果欄にはルール上の扱いが書かれている場合がある。「この妖怪はルール上、鬼として扱う」と書かれていた場合は効果を無効にされても鬼として扱う。もちろん、相手妖怪を狸にするという効果を相手が発動すれば狸になる。ルール上の扱いは、効果を無効にする効果で無効にされないだけである。また、効果を受けない妖怪がルール上天狗として扱われた場合は天狗として扱う。
 カードデータにはカード名、攻撃力、効果以外に妖怪解説が書かれている。妖怪解説は対戦プレイではなくて、通常プレイで参考にされる。妖怪解説はキャラクターシートⅠにおけるプロフィールに似ていて、厳密に適応されるよりはロールプレインの参考にされることが好ましい。妖怪解説には特殊能力が記述されている場合があり、この場合はカードプレイヤーが持つ特殊能力と同じように処理する。【水泳+5】と書かれている場合には行為判定で達成値に5を加えることが許される。プロフィールと妖怪解説の違いは、プロフィールはカードプレイヤーの個性であるが、妖怪解説は妖怪の個性ではなくてその妖怪の種族の傾向であることである。個性が現実の振る舞いを反映するのとは対照的に、種族の傾向はその妖怪の現実の振る舞いに対応していない。そのため、通常プレイでは妖怪に個性を加えることが許される。「凶暴な妖怪」と妖怪解説に書かれていても、召喚した妖怪は物静かで優しい妖怪かもしれない。木魅(女の子)は女の子だが、男の子よりも乱暴で積極的であることはある。種族の傾向、すなわち特性とは現実ではなくて広く知られている常識である。

』ルールブック第五章

今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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