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「社会人らしさとは?」対話カフェそもそも レポート#08

【開催日時】
2023年2月25日(土)
12:45~14:45
@池袋会場

第8回のテーマは「社会人らしさとは?」です。

社会人と聞いて、どんな人をイメージしますか?
学生は含まないことが多いでしょうか。
自営業は? 農家は? 専業主婦は?

辞書によれば、
「実社会で働いている人。学生・生徒などに対して言う」
とあります。

学生は社会人に含めない、という定義が一般的です。
働いているかどうかが一つの要素ではありますが、なんだか曖昧な言葉、社会人。

しかしながら、ときに私たちは
「社会人らしさ」を求められます。
社会人らしい振る舞い、社会人らしい服装……。

社会人らしさって、そもそも何なのでしょうか?

今回の対話のレポートをまとめました。

「社会人らしさ」、どんなイメージ?

社会人らしさ、と聞いてどんなイメージを持つか?
思いつくものを答えてもらいました。

「社会のルールやマナーをわきまえている」

「普段の服装がきちんとしている」

「非正規雇用じゃない」

「人当たりが良い」


「いろいろな場面で気づかいができる」

「自分の意見をしっかりと言える」

ルール、マナー、きちんと、しっかり……などのワードが並びました。

では少し問いを変えてみます。

「社会人」、どんなイメージ?

似たような問いですが、「社会人」と聞いて、思いつくイメージは何でしょうか?

「週5で働いている人」

「自由に使えるお金を自分で稼いでいる人」

「ローンや保険に入っている」

社会人らしさとは?と聞いたときとは違い、少し思いつきづらいものの、ステータスに関するイメージが多いようです。

また、振り返ると、社会人らしさの問いには、立ち振る舞いに関するイメージが多いですね。

参加者からも、

「社会人のイメージと聞かれると、『社会人らしさ』よりも具体的になるのはなぜなんだろう?」

という問いがあがりました。

また、別の参加者からは、このような問いも。

「どちらの質問でも、若くてスーツを来ている人をイメージしてしまう。50代や60代も社会人なのに、その年代の人をイメージしないのはなぜなんだろう?」

確かに、60代でも社会人、と思うのが一般的ではあるものの、「社会人とは?」と問われると、若い人を想像しがちです。

この問いについて、いくつかの意見が上がりました。

「『社会人』という存在を意識するのは、ほとんどが学生だから、自分と近い世代を想像するんじゃないかな」

「社会人について語るのは20代くらいまでだと思う。親の世代で『社会人とは〜』なんて話したりはしなさそう」

社会人について、何を語っているのか?

では、私たちが「社会人」について何かを話すときは、具体的にどんなことを語っているのでしょうか?

「学生とどう違うのか、とか」

「自分がこの先、社会人として振る舞えるかどうか」

「就職した先、ビジネスの世界に適応していけるかどうか」

近い将来に社会人になるであろう、というタイミングで、社会人について語りたくなる?

「ここまで聞いて思ったのは、日本社会って、学生と社会人の間に大きな隔たりがある。地続きになっていない。社会人になるって、まったく別の存在に、急に変わらなきゃいけないような感覚」

新卒であれば、3月まで学生で、4月から社会人。
確かに急変ですね……。

学生がイメージする「社会人」

さらにはこういった意見も。

「こう考えてくると、学生が語ってイメージする社会人と、辞書に書かれた社会人の意味って、全然違うんだなと思いました」

「いまスマホで辞書を見たら、『社会に参加している人』と書いてあるけど、その意味で社会人を語ったことはないと気付きました」

学生のイメージする社会人とは?

では、学生のときにイメージしていた社会人って、どんな存在なんでしょうか?

「就活のゴールの先で、自分がならなければいけない姿、かな……」

「もし自分が就職したら?と想像したときのイメージ像」

「就活で出会ったOB、OGのイメージ。あ、だから50代とかは想像しないのかも」

就活を通して、社会人のイメージが出来上がることが多いのかも?

「社会人らしさって、就活を通して、周りから強制的に意識させられたように思います」

強制的!
就活を成功させるために、ということでしょうか。

そして、新たな問いが上がります。

「ちょっと戻ってしまうのですが、これまで上がった社会人らしさのイメージが、ひとつひとつのピースだとして、それらを全部合体させたときにできる究極体、『理想の社会人』って何なんだろう?って気になりました」

「理想の社会人」とは?

社会人らしさをすべて合わせた究極体とは?

「優秀なサラリーマン、かな」

「サラリーマンということは、社長とか経営者とか、起業家とかではない?」

「それらは社会人とはちょっと違う、はぐれもの?のイメージ……」

「就活している人のゴールに『起業』はほとんどないから、これもやっぱり就活生の価値観なんだなあ、と感じます」

社会人らしさは変な概念?

「社会人らしさって、たぶん社会に出たら、もう意識しないんじゃないかな?」

「そうなると、就活生だけが意識している、変な概念なんだなと思えてきました」

「社会人らしさって、就活で勝ち抜くために、皆が身につけようとするものなのかも。知識とかではなく、マナーとか振る舞いとか」

「社会に出てから身につけていくものだと思っていたけど、実際は就活のときに一番欲しい」

「少しでも就活を有利に進めたい、という就活生の不安が求めるもののひとつが、社会人らしさなのかもしれない」

今回はここで時間いっぱい、となりました。

「社会人らしさとは?」の板書

ファシリテーターの思うこと

今回の対話では、たびたび「就活」というワードが使われました。

社会人らしさを語るとき、そこにはいつも、就活が絡んでいるのかも。

または、学生から社会人になろうとしている人たちの不安が、社会人らしさと深く繋がっているのかもしれません。

社会人を語るとき、辞書の定義では語っていないな、ということも「確かに!」と思わされました。

参加してくださった皆様、ありがとうございました!

次回の開催案内

次回は2023年3月4日(土)開催。
テーマは「同調圧力とは?」です!

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