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沖縄エアロプレスチャンピオンシップに行って感じたこと。

先日、10/13に開催された
第1回目となる、

沖縄エアロプレスチャンピオンシップ

に行ってきました。

どういう競技になるのかというと

2人で1組のトーナメント制

「エアロプレス」というコーヒーの抽出器具を使い
当日にしか公表されない大会用の豆を
どれだけ美味しく抽出出来るか

そして、抽出したカップを
ヘッドジャッジ1名とランダムに選ばれたイベント参加者3名で
美味しい、と思ったカップを選び
同数の場合は、ヘッドジャッジが選んだカップが有利になります。
大会が始まると、参加者それぞれ抽出が開始されます。

特に使用する器具に縛りはなく
エアロプレスで抽出されたものであれば問題ないようでした。

水に違いを作ったり
粒度に違いを作ったり
エアロプレスを2本使ったり

1人1人、個性のある抽出をしていて
見てる側も「なにあれ?」と考える事が出来たので
すごく刺激に溢れていました。

 それぞれがこの日の為に練ってきた方法で作られた1杯

飲まないわけにはいきません。

あの人の淹れかたは、どんなふうになるのかな?
と、考えていたことを

カッピングする事で、確かめていきました。

その日、使用された豆は
エチオピア - コンガ - ウォッシュド

爽やかな香りがあり、スッキリしていて、酸味がある

そんなコーヒーに感じました。
それでも、感じ方は様々で
カッピングをしていて面白かったです。

香りを重視していたり
酸味や質感を重視していたり
全体をバランスよくなるように重視していたり

1つの豆に求める
美味しさ

これを審査していかなければなりません。

今回、優勝した方のカップを飲むと

香りは、麦や豆の中に花の香りがあるように感じ
質感は、柔らかい酸にさらっとした飲み心地
余韻は、果実感から麦のアロマへと変化するように感じ

一言でまとめると

軽やか

そんなカップが勝ち上がっていったように思いました。

優勝者の抽出方法は
エアロプレスを2本使用し
1つは粗く挽いたものを入れ
1つは細かく挽いたものを入れ
これを2段に重ねます。

粗く挽いたものを上に
細かく挽いたものを下にセットし
上で抽出されたものが
そのまま下のエアロプレスに落とされ
次は、下のものを抽出していき
カップに落ちていきます。

あまり理解は出来ていないのですが
濃度調整をしているのかなと思ったり
それでも、思ったよりさらっとしていたのが印象的でした。

では、ちょっと裏話。笑

僕が、全部をカッピングして美味しかったベスト1!がありました。
それは後に
「神様がくれたカップ」
とされ、
抽出した本人も、なんであんなに美味しくなったのかがわからない。
というほど驚いてしまうカップでした。

ずっとクオリティを保っていたら、確実に優勝してます

花や果実を思わす香りが際立ち
甘い質感に酸味が絶妙で
明るい余韻が長く続いていました。

ここまで高いバランスで作っている人は、おらず
この日のこの1カップだけが
黄金に輝いていました。

その後も、同じレシピで抽出していたにも関わらず
味が変わっていってしまい、結果がでずに終わってしまう。

素材を扱う者の難しい所だなと思いました。

ROKPRESSO でレバーを下げる感覚も
必ず微妙な誤差があります。

それを整えて、安定した質を保つのも
1杯を提供する珈琲人の役割

素材の変化に対応し、その都度
提供できる良き1杯を提供するのも役割

珈琲を淹れる者として
1杯を作る難しさを再認識させられました。

ただ一言
おいしい

といってもらえる1杯のために。

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