音楽制作のすすめ - ミックスから学ぶ人生

音楽制作のすすめ - ミックスから学ぶ人生

Taito Otani

#DAW #音楽制作 #小話  

僕は気付けばコンピュータで音楽をつくり初めて、10年になる。

中学生の時に買ったiPod Touchの中に入っていた
ガレージバンドというアプリが人生初めてのDAWソフトウェアです。

当時このアプリに、ギターを吹き込んだり、少年ジャンプを叩いたりして、
バンドのデモ楽曲を作ったりし始めたのがきっかけではじめた。

そのあと、16歳になってお菓子を詰める工場のバイトをやったりして、
パソコンを買って、そして、本格的にDAWを始めた。

それから26歳になって、今もDAWで音楽を作っているし、プログラミングをしたり、ものづくりをしたりすることにまでつながっている。

僕がコンピュータを使って音楽を作る工程(制作パインプライン)では、
基本的に以下のパイプラインで進めることが多い。

アイディア⇨ 作曲⇨ レコーディング⇨エディット⇨ミックス⇨マスタリング

場合によって、作曲とレコーディングが同時だったり、レコーディグなしでソフトウェア音源だけで完結することもあったりするけど、基本はこういう構成である。

そして、最後は必ず工程としては、ミックス作業がある。

実際にはミックスももう少し細かく分解して考えるようにしていて、
ラフミックス⇨各トラックの帯域を整理整頓⇨定位を決める⇨各トラックの音量を整える

のようなステップを踏んだりする。

このミックスの作業で重要になるのが、どの音がどう聞こえて欲しいのかという楽曲の局面に合わせた意図を持つことで、
それはすなわち、どんな哲学に基づいてミックスを行うかということを持つことであると思っている。

哲学というと若干おおげさかもしれないが、
ミックスの工程は、どんな楽曲に仕上げたいのかよって大きくとるべき手法が変わったり、リスナーのカルチャーとか、どういった使われ方をする楽曲なのかによっても違ってくるので、あえて「哲学」が重要であると思っている。

実際にコラボレーションで曲を使ったりすると、エディットのフェーズまでは、結構仲良くいいじゃんという感じで作れるけど、
ミックスのフェーズになると、急にどん詰まりして、
険悪な雰囲気になった経験が何度もある。

なぜかといえば、その人が影響を受けたシーンや楽曲によってバランス感覚が違うし、やっぱり個性が想像以上に出てくるフェーズだからである。

普段どういうふうに音楽を聴いているのかといういうのは、
ミックスを聴くと見えてくるので、非常に面白いなと思う。

なので、不器用なミックスでも、整理整頓されたミックスでもそれぞれ個性があるというところが僕は好きである。

ミックスにも一般的なセオリーというものがあって、
さまざまな教材や講座、YouTubeの動画なんかがあったりして、
色々な人が好き勝手にいろんなことを言っているので、
言うなれば正解がないのである。だから哲学なのだと思うようにしている。

ですが、ミックスの共通した一般的なセオリーとしては、
楽曲の局面に合わせて、ここではメロディーをもっと聞かせたいとか、
キックの余韻を残したいとかそういう意図に応じて、
ミックスをするということが重要であると解釈している。

いわば音楽を聴く上で、こう聴いてくださいというのを
聞きやすく整理整頓する作業が、ミックスだと思っている。
なので、ミックスは演出力であるっといってもいいのではないかと思う。

でここからが本題だが、
僕は楽曲を作ること以外に、広くマルチメディアコンテンツを作るクリエイターとしても仕事をしていて、
バーチャル空間を作ったり、映像作品を作ったりすることがある。

3DCGソフトを使っていたとしても、ここを見て欲しいのでライティングはこうするとか、視線の動きや空間的な動線を考えるとここにメインのものをおきたいとか、空間デザインする時にもミックスをする時と似たような頭の使い方をする。

つまり、コンテンツ全体の流れを考えて、どこを見て欲しいメロディーがあるのかということを考えて、整理整頓して演出をしていく作業というものには、音楽制作のミックスの工程で鍛えているノウハウやアイディアの引き出し、問題解決能力的なものが役立っているように感じる。

なので、ミックススキルは、パワポでプレゼン資料を作る時でも、バーチャル空間を作る時でも、動画編集する時でも、あらゆるコンテンツ作りの時に、ものすごく役に立つ。

もっというと、料理をお皿に盛り付ける時とか、くだらない話をする時とかでも役立っている。

なので、ミックスを学ぶことは、ある意味で演出を学ぶことであり、
ストーリーテリング支える基本的なスキルを学べる効率的なものだなと思う。

ミックスをやる時に重要なのは、どういう哲学を持って生き抜くかであり、それはまさに人生を豊かにすごすために重要なものなんじゃないかなとまで大袈裟に言いたくなるくらい重要だなと思う。

色々な音楽を聴いてミックスの中に潜む人生の価値観を発見するのは、やっぱり面白いし、ミックスを自分でやりながら音楽の奥深さを感じ、
あーまさに、人生だなと思ってしまうのである。

なので僕は、音楽を聴くだけでなく、音楽を作り、それをみんな聴いてもらうのが好きだし、それが人生の色々な場面で役に立ってるなぁと感じる。

今はコンピュータで音楽を気軽に作ることができる時代なので、
その楽しさを少しでも多くの人と共有できたらとても嬉しいなと思う今日この頃でありました。

それでは今日もお元気で!

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Taito Otani
サウンドデザイナー / マルチメディアアーティスト ※記事の内容は個人のものであり、 所属組織とは一切関係ございません