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「音を面白がる夜」を開催した話

こんばんは、Taito Otaniです。

2023年の9月30日に音楽イベントを主催しました。

個人的に音楽イベントの開催は3年ぶりとかでコロナ前とはまた違った雰囲気で再始動している感じに個人的にワクワクしています。

結局コロナってなんだっけ?っていうことをあまりちゃんと振り返れないまま今に至っているような気もしていて、それはまた別の機会にゆっくり考える時間を取りたいなと思いつつ、とにかく社会全体が変わっていくことをよく見聞きしていかないとだなというところです。

やはり個人的な感覚としてはこの3年間は時が止まった感じがして仕方なかった。

そんな中ですっぽりと自分のサードプレイス的な感じで機能していたのが、TKA4というスペースだ。ここは東高円寺の廃墟寸前の都営アパートを遊び場にしたスペースで、僕にとっては秘密基地というかアジトという感じだ。

今回はそこでNO LIMIT東京というイベントが開催されるということでTKA4を巻き込まれるということで、僕も1日手を挙げて小規模だが音楽イベントをやることにした。

「音を面白がる夜」
今回のイベントコンセプトは、名前の通りに音を面白がることだ。

このコンセプトを思いついたのは、まさにコロナ中の話で、コロナで制限があったということに加えて、ひどい円安の影響もあって、海外旅行にいけないということで、自然と国内旅行をするようになった。

この2年ほどで仕事とプライベート含めて、青森、秋田、静岡、長野、神奈川、徳島、高知、香川、愛媛、千葉、埼玉、新潟、大阪、京都、熊本、福岡、広島、沖縄などいろいろ行く機会があった。

移動手段は新幹線や飛行機、車、バスなどいろいろだけれど、移動を終えるとまぁ間違いなく都市部に降りることになる。

そこで思ったこと。なんか大体一緒だなぁだ。

もちろんコンビニやスターバックスがあるのは嬉しいし、あっていいし、今来ているTシャツもイオンモールの無印良品で買ったし、下着はユニクロだし、おとといくらいも松屋で牛丼と豚汁を頼んでるんだけれど、何もわかっていない僕はそう思ってしまった。もちろんそれが悪いことだというわけではないし、チェーン店が悪いという意味では全くない。

誰しも失敗したくないし、世知辛い資本主義の中で、生きていかなくちゃいかないのだから合理的なアイディアやシステムを積極的に取り込んでいくの社会の自然な原理なのだろう。

僕の住んでいるエリアでも下北沢が再開発が進みいろいろな意見があるらしい。

で、音楽イベントでもなんでも、オーガナイザーが一番考えてしまうことは、集客だろう。やっぱり場所代、機材代、スタッフ費用などまぁ意外とお金がかかる。

だからラインナップなんかを考える時には、お客が退屈しないように、音楽ジャンルを統一したり人気のアーティストを呼ぶなどして、しっかり稼げるようにしようと考えるものだ。

あらゆる少ない資金で宣伝をして、ドリンクを飲んでもらえるようにしようとか考える。

しかし、失敗したくないけれど、お金を稼ぎたい、人気者になりたいってことばかり考えていると、どうも世の中つまらなくなるらしいってことが街並みから思えてならなかった。

その仮説として、このイベントではそうではないイベントを作ってみたらどうかということを考えた。

そこで音を面白がるというものだ。
まぁなんか当たり前のことなのだけど、音楽は音を楽しむって書くわけだから、楽しむってことは能動的なんだけれど、昨今のライブイベントとかって、大体お客さんに音を楽しませる気があるのかと思ってしまうこともある。

だから、音を面白がるっという能動的で積極的な言い方で演者と観客の関係性をフラットにしたい狙いがあったからだ。

そして、演者は今回のコンセプトに共感してくれた才能溢れる表現者たちだ。

DJからライブコーディング、モジュラーテクノ、雅楽、コンテンポラリーミュージック、三線など幅広いジャンルのパフォーマーにお越しいただいた。


会場の様子を映像にまとめてみました。

それではまた!

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