犬や猫とのペットライフを家族の在り方の一つにするために何しよう？

今日は僕が10年後に見た景色を書き殴ろうと思う。そこでは、シロップのミッションである「人が動物と共に生きる社会をつくる」に近い景色がそこにはあった。

「今日も良い天気だね。」
雲ひとつない空から寒空の陽が差し込む。

秋が終わり冬が始まろうとしている。
高校のスキー合宿に向かうバスの車中で、彼女と聴いていたBUMP OF CHICKENの「スノースマイル」が聴きたくなる季節だ。青い春の思い出はいつになっても強烈に蘇ってくるものだ。

僕も42歳になり白髪が増えてきたが、ロボットのHAKUNAから健康データが送られてくるためジムに通っていてどうにか中年太りから逃れている。

スウェット上下で妻と一緒にコルクの散歩に出かける、これが朝の日課だ。

コルクももう13歳になった。相変わらず可愛いバディだが、僕と同じで白髪が増えてきてちょっと落ち着いてきた。体内センサーのデータだと行動量も多く、血液検査も良好そうだ。明日はお世話になってる獣医さんとの遠隔診断の日。データはモニタリングされているため客観的に的確な診断をしてもらえるし、VR/ARが普及したので診断もしやすいそうだ。

万が一のために保険に入っていて、コーギーの飼い主で構成されたP2P型なのでヘルニアなどかかりやすい疾患をフォローしてくれるので効率的で安心だ。診断後には医薬品が配送されるので動物病院に行くのもほとんどなくなった。ほとんど手術専門の病院で昔とは大分変わっている。

そんなコルクとの散歩は決まってランニング。近くの公園で1時間くらい汗を流した後、ペトことからおすすめのドッグカフェが提案されてきた。VRでリアルな店舗情報が把握できるので店内も食事メニューも良い感じ。行くことを決めて車に乗るとナビが連れて行ってくれる。

車に乗っている途中で、ナビを通してペトことがドッグカフェの後におすすめの犬と遊べるスポットや犬と入ってOKな服屋さんを紹介してくれる。便利な時代になったものだ。全てのデータが連動しAIが提案してくれるため、僕たちに合った情報や商品を提案してくれる。本当に必要な時だけ能動的に探すくらいだ。

ドッグカフェに到着するとお店の入り口にあるセンサーがコルクの体内センサーと反応し、ペトことにポイントが貯まる。コルクが歩けば歩くほどポイントがもらえるし健康に良い。ポイントは割引クーポンをゲットできるのはもちろん、保護犬猫の支援に回すことができるのも嬉しい。

カフェで夏休みの旅行の話をしていると、ペトことがコルクと行けるハワイ旅行の提案をしてくれた。交通手段からコルクも泊まれるホテルから、旅行先のコルクとの過ごし方、コルクを留守番するときのホテルまで。ハワイにコルクを連れて行ったことはないから折角なので行ってみることにしよう。もし万が一コルクの体調が悪くなってもハワイで人気の病院を獣医師別に見ることができるので安心だ。

旅行予約を決めた後、直近のコルクとのキャンプ、登山もプランを改めて確認しておいた。過去の僕たちの暮らしから、宿から近くのアクティビティ、カフェまでプランニングしてくれるので外れた試しがない。

帰りの車で妻が新しい犬を迎えないかと相談された。コルクが元気でいてくれるために元気な子を迎えるのも一つかもしれないと思っていたので、前からペトことで提案してくれていたOMUSUBIの保護犬を見てみることにした。家も大型犬を飼っても良いくらいの広さになったので、昔人気だったラブラドゥードルの2歳の子が提案されていた。早速、VR/ARで保護施設の彼の様子を見てみると、コルクを迎えた時のように、悲しそうな目をして暮らしていた。誰かに捨てられちゃったんだろうな、殺処分はなくなったけど、捨てる人は10年経っても変わらない。

妻と相談して、お世話になっているトレーナーにも相談して、コルクの相方として申し込むことにした。データは入力しなくても全て紐づいているので、保護団体の方と遠隔で会話した。実際に抱っこしなくても温かみは分かっているので、その子の性格や特徴を聞きながら来週まで改めて家族で会議して迎えることにした。

迎えることを決めると、ペトことから新しい子にオススメのフードが提案されたのでコルクのフードと追加で購入した。ちょっと痩せ型みたいで普段よりもカロリー量は多く提案してくれている。遺伝子検査で眼の病気リスクが高いと分かっているので、眼のサプリも入れてくれているそうだ。合わせてドゥードルに良いケージやおもちゃも提案してくれた。

明日はオフィスで新入社員パーティーが開かれるからお酒を調達して家に帰ってきた。どこで仕事しても良い時代になったが、なんやかんや物理的に触れられるfacetofaceの空間が大好きだし、大事にしている。
大変なこともあったんだろうけど、常に楽しかったし、今が幸せだ。

「明日も良い天気みたいだね。」
妻の言葉に我に帰り、ただただ普通の、ただただ平凡な毎日が今日も終わる。

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