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ダーウィン 種の起源

NHK100分で名著でダーウィンの「種の起源」を見て、これまで進化論を誤って理解していたことがわかったのでメモを残したいと思います。

進化論とは

僕はダーウィンの進化論を完全に間違って理解していたことをこの時気付きました。例えば、キリンの首は、自然環境の中で高いところの植物を食べる必要があったので、途方もなく長い時間をかけて伸びていった(進化していった)と。

しかし、ダーウィンの理論をもとにキリンの首が長くなったことを説明するとこうなります。ダーウィンの理論では、生き物には個体差や変異が必ずあると考えるため、首の長さが異なるキリンがいつもいたと考えます。この時、高いところの植物を食べることが有利になる生存環境では、当然首が長いキリンの方が生き残る確率が高くなり、それが気の遠くなるような長い年月を経ることで、今のようにキリンの首が長くなったと考えるのが、ダーウィンの理論です。

その原動力となるのは以下で説明する、「生存競争」と「自然淘汰」です。

(1) 生存競争

進化の原動力となるのは「生存競争」です。生き物は個体数を抑える要因がなければどこまでも増え続けますが、実際にはそうはなっていません。なぜかというと、個体数が増え続けると必ず食糧の問題が発生します。この時、首の長いキリンが生き残った時のように、食糧を確保するのに有利な個体が生存する確率が高くなるという結果になります。

一見この生存競争とは、弱肉強食のように捉えられがちですが、上述の通り実際には弱肉強食とは意味が違います。

(2) 自然淘汰

生存競争と共に進化の原動力となっているもう一つの作用が、自然淘汰です。ダーウィンは、この自然淘汰を「有利な変異は保存され、不利な変異は排除される道程」と定義しています。

以上を踏まえて進化について整理すると、進化とは、変異→生存競争→自然淘汰のプロセスと言えます。

進化論の応用

進化論に関して、単に生き物の進化に止まらず、ビジネスの世界への応用を考えずにはいられません。一見弱肉強食、つまり、強い企業や組織が生き残ると捉えられがちなビジネスの世界ですが、実は企業の生存に必要なのは、「強さではなく、変化に適用すること」ではないか。
※ダーウィンは、進化論が弱肉強食の理論と勘違いされ、資本主義の世界で悪用されていることをとても悲しんでいたといいます。

2020年、今コロナウィルスによって世界中が大混乱の中にいます。この大きな変化の中で生き残るのは、単にお金持ちであったり、強いプロダクトを持っているだけのような強い企業ではなく、変化に適応することのできる企業(組織)だと思います。どんなにお金持ちでも、この変化に適応できなければおそらく消えていくでしょう。「変化への適応」こそがビジネスの世界においても生存のための必要不可欠な要素だと考えます。

#ダーウィン #生存競争 #自然淘汰 #企業戦略

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