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テレ東シナリオコンテスト 第3話シナリオ

概要
 ジェミの本名はあおい。あかね、あおい、きいろの三姉妹は両親を事故で亡くして養護施設で育てられる。
 一番幼いきいろは泣き虫で、武田先生に甘えてばかりいた。アクとジェミ、キャンはそれをねたんでいたが、一番年上のあかねに諫められていた。三人は偉そうなあかねを懲らしめてやろうと、かくれんぼにかこつけて布団で押さえつける。だが、ちょっと懲らしめるつもりがあかねを窒息死させてしまう。武田先生は遺体を天井裏に隠し、失踪事件として処理する。遺体はミイラ化した状態で今は暗室のベッドに横たわっている。

シナリオ

〇男子部屋
 動揺するアクとキャン
アク「まさか、ジェミが……」
 階段を駆け上がってくる音が聞こえる。
キャン「まずいよ、消さなきゃ」
 キャンにそう言われてパソコンの盗撮画面を消すアク。
 ドアを激しくノックする音。
きいろ「アクさん、開けてください! 盗撮なんて酷いですよ!」
 パソコンの盗撮画面を閉じてから立ち上がり、ドアを開けるアク。
アク「どうしたんですか?」
きいろ「どうしたじゃないですよ! 部屋に盗撮カメラがあったんですよ!」
アク「ああ、あれは……」
 きいろの後ろから声を掛けるジェミ。
ジェミ「違うのよ。あれは盗撮用じゃなくて防犯の為に付けているの。誤解させてごめんね」
 後ろのジェミを振り返るきいろ。
きいろ「えっ? そうなんですか」
 ジェミに話を合わすキャンとアク。
キャン「そうよ、きいろちゃん。防犯用に取り付けていたのを言い忘れていたの」
アク「そ、そうだよ。ごめんなさい、すっかり忘れていた」
キャン「今から映らないようにするから下に行こうか」
 キャンはきいろの背中を押して下に移動する。
 男部屋に入ってくるジェミ。
アク「どういうつもりなんだ」
ジェミ「きいろをこの家に誘ったのは私なの」
アク「やはりそうか。動画のスタートできいろと居たのは君なんだな」
 真顔で頷くジェミ。

回想シーン
〇公園の階段
 階段で動画を撮るきいろにジェミが話し掛ける。
きいろ「人生いつも黄信号……」
ジェミ「あなたここで何をしているの?」
 動画撮影を中断するきいろ。
きいろ「えっ? 私ユーチューバーで、ここで動画を撮影しているんです」
 きいろの顔を覗き込むジェミ。
 戸惑うきいろ。
ジェミ「あなた私を覚えていないの?」
きいろ「えっ? いや……すみませんが……」
 笑顔になるジェミ。
ジェミ「それはそうよね。だって初めて会ったんだもの」
きいろ「あ、嫌だなあ、もう冗談なんですか」
ジェミ「あなたユーチューバーなら面白い動画撮りたくない?」
きいろ「そりゃあ、面白い動画が撮れるなら撮ってみたいですよ」
ジェミ「じゃあうちに来ない? シェアハウスなんだけど、他に二人居るからドッキリ仕掛けるってどう?」
きいろ「えっ? 良いんですか? 面白そうです!」
 回想終わり

〇男部屋
アク「なぜそんな事を……」
ジェミ「きいろはあの事を覚えていないわ。でも何も知らないまま返す訳にはいかない。ちゃんと説明して、私達の罪を認めるのよ」
 困り顔のアク。
アク「それは……」
 暗室の方を見るジェミ。
ジェミ「でないと私、きいろをあの部屋の中に入れる」
アク「それは駄目だ!」
 しばらく沈黙が続く。
アク「分かった。きいろに話そう。その前に埋めたあれを取りに行かないと……」
ジェミ「そうね、私も一緒に行くわ」
アク「着替えるから下で待ってて」
ジェミ「分かった。私はキャンに事情を伝えるわ」
 部屋を出て、スマホでキャンに事情を伝えるジェミ。
 着替えるアク。

〇女部屋
 監視カメラを取り外すキャン。
キャン「これでよし」
 キャンのスマホにジェミからメールが入る。
 驚くキャン。
きいろ「なにかあったんですか?」
 慌ててごまかすキャン。
キャン「あ、いや、何でもない」
 二階からアクとジェミが下りてきて、外に出ようとする気配をきいろが感じる。
きいろ「あれ?」

○玄関
 外に出ていこうとしているアクとジェミ。
きいろ「お二人で出かけられるんですか?」
アク「ちょっと落とし物したから探しに行くんです」
きいろ「あ、じゃあ私もお手伝いします」
アク「いや、二人で大丈夫だから」
 出ていく二人。
きいろ「あーあ、せっかく今日泊めてもらうお礼に面白いものを見せようと思ったのに」
キャン「面白いもの?」
きいろ「そうですよ。まあ、キャンちゃんさん一人でも良いか」
 そう話していると玄関前から「すみませーん」と女性の呼ぶ声が聞こえる。
きいろ「あ、来たかな。はーい」
キャン「えっ、誰が来たの?」
 ドアを開けて来訪者を出迎えるきいろ。
 (ゲストの六人の配役はお任せします。)
 どやどやと三和土に入ってくるゲスト六人。
六人「こんばんわー」
きいろ「いらっしゃーい」
キャン「きいろちゃん、誰なのこの人たちは?」
きいろ「私のユーチューバー仲間で、今日は面白い劇を見せてくれるんですよ」
六人「よろしくお願いしまーす」
 戸惑うキャンを無視するように六人を招き入れるきいろ。
きいろ「さあ、みんな入って入って」
キャン「ちょっときいろちゃん……」

○リビング
 リビングのソファが置いてある場所あたりで集まる六人。キャンときいろはダイニングテーブルに座って観ている。きいろはスマホを構えて動画を撮っている。
 教師の武田役の一人がナレーションをする。
A「昔々、あるところに不幸な三姉妹が居ました。三姉妹は幼いうちに両親を亡くし、養護施設で生活をしています」
 三姉妹役のBCDが登場。
A「三姉妹の名は長女があかね、次女はあおい、末娘はきいろ。それは仲が良い姉妹でした」
 名前を聞いて驚くキャン。
キャン「えっ、どうしてその名前を……」
 アク、キャン、武田先生役のEFAが登場。
A「養護施設には三姉妹の他に男の子と女の子が一人ずつと先生が住んでいました」
 Dがしゃがみ込んで泣きまね。Aがナレーションしながら頭をなぜる。
A「六人は仲良く暮らしていましたが、一番幼いきいろちゃんは両親が恋しくていつも泣いてばかり、先生もきいろちゃんが泣くのでいつも慰めていました。よしよし」
 CEFが中央に集まる。
C「いつもきいろばかり可愛がられてずるい」
E「きいろはえこひいいきされてる」
F「私だって先生に可愛がられたいのに」
A「あおいちゃんと男の子、女の子も先生が大好きだったので、きいろちゃんばかり可愛がられて面白くありません」
 BがCEFをとがめる。
B「みんな、そんな事言ってはダメだよ。きいろちゃんは小さいんだから仕方がないんだよ」
A「一番年上のあかねお姉ちゃんは優等生で、いつもきいろちゃんをかばってばかり。あかねお姉ちゃんから命令されて三人は面白くありません」
 隅で相談するCEF。
C「お姉ちゃんはいつもきいろの事ばかり」
E「あかねちゃんはいつも偉そうだ」
F「そうだ、三人であかねちゃんを懲らしめてやろうよ」
A「三人は相談してあかねお姉ちゃんを懲らしめることにしました。三人はあかねお姉ちゃんにかくれんぼしようと話し掛け……」
 キャンがたまらず叫ぶ。
キャン「もうやめて!」
 あぜんとする六人。
 キャンが六人を追い出す。
キャン「あなた達がなぜこれを知っているの! もう嫌、帰って!」
 キャンが六人を追い出す様子をみてきいろが大きな声で笑いだす。
 スマホのカメラを自分に向けて撮りだすきいろ。
きいろ「アクさん、ジェミさん観てますかー。どうです? 面白かったでしょ!」
 外でスマホを観ながら驚くアクとジェミ。
 きいろの肩をつかむキャン。
キャン「あなたなにをやっているの?」
きいろ「事前にジェミさんにメールを送って私の動画を観るように頼んでいたんですよ。今の劇をリアルタイムで観ていたと思います」
 恐怖に震えるキャン。
キャン「あなたもしかして……」
 笑顔のきいろ。
きいろ「ええ、全て覚えていますよ……」
 真顔になるきいろ。
きいろ「あなた達があかねお姉ちゃんを殺した事も……」

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小説家になろうで活動しているアマチュア作家です。SF短編集小説をAmazon KDP電子書籍 で発売予定。長編はSFのみ、短編は色々なジャンルを書いています。 リアルは猫好きの愛妻家。貧乏暇なしの毎日です。 無言フォロー歓迎、相互フォロー希望です。

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