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土壁 ~内面の美~

秋の長雨で中断していた修繕工事、このところの好天気で一気に進みました(^^)

まずは基礎、建物の側面を片方ずつジャッキアップして、コンクリの基礎を作ります。
昔の建物ってすごいですね。
『胴差し』と呼ばれる二階の土台となる構造材をジャッキアップすると、
梁や通し柱も屋根もそのまま30㎝ほど上がるんです。

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素人から見ると、梁や柱が外れないのか、屋根が落ちないのか、と思ってしまいます。
木組みで繋がる梁や柱は、しっかりと繋がって建物を支えているのですね。

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土台のコンクリートが仕上がり、基礎のコンクリート敷き詰めると、やっと建物らしくなってきました。

北側の土壁は崩れており、竹小舞がむき出しになってました。

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小舞を作る竹編み職人「小舞を掻(か)く」と云うそうですが、
神社仏閣や文化財など、限られた仕事しかないため、
専門にする職人さんがほとんどいないとのこと。

竹小舞に、土と藁を混ぜた荒壁を塗ります。
この土と藁の配合も、専門の業者が作ります。
藁は鉄筋の役割をするそうで、ひび割れ防止にもなるそうです。
昔の人の知恵って、すばらしいですねぇ。

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土壁が乾いたら、断熱対策をして、羽目板が貼られます。

竹と土の美しいコントラスト、今だけ見れる楽しみです。

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