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自分が本当に欲しいモノは、現地で職人さんから直接買う。

自分が本当に欲しいモノは、なるべく現地で職人やメーカーから直接買うようにしています。特に工芸品に関しては、その産地で買うようにしています。これにはいくつか理由があるのでご紹介します。


①好きなものを選ぶことができる。

職人が手作業で作ったものは、質はどれも高く同じなるように作られていますが、一点一点違いがあり、個性があります。

例えば、木製品だと一つずつ木目も違いますし、陶磁器でいえば窯の状態や釉薬の掛け具合、土の収縮率で少しづつ違いがわかります。漆器の塗りも刷毛や生地によって違いますし、染物も藍の状態や生地によって味わいが変わります。

その中から自分の好きなものを選ぶのはとても楽しいですし、世界に1つだけの自分のものに愛着もわいてきます。

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(引用元:https://www.creema.jp/item/6800801/detail

こちらの「うるしの器あさだ」さんの「むらくもカップ」。「むらくも」とは上塗を施し、に和ろうそくの煤を当てた漆工です。塗りや煤の模様も一つ一つ違い、同じ模様はありません。

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実際に産地にお伺いし、漆器職人である浅田さんのお話を聞きながら、自分が好きな模様の「むらくもカップ」を買いました。今でも愛着を持って、普段から使っています。


②気持ちを伝えられる。

これは自分の個人的な意見ですが、気持ちはメールや電話ではなく、直接会って伝えたいというのがあります。これは商品を作っている職人さんへも同じで、欲しいという気持ちや感謝を直接伝えたいと思っています。

職人さんやメーカーの悩み、課題なのですが消費者の顔が見えないということが良く言われています。なぜこれが起きるかという、ユーザーと直接やり取りをする機会である「販売業務」を他に任せてしまっているからです。

それのメリット・デメリットは後々書きますが、生産者が作ることに専念していることで、どういう商品が売れるのか、どんな人が買っているのかなど、使い手の実態がつかめないこともあります。

その時に直接ユーザーが産地にきて、この商品が欲しいです。と言われると職人さん側もきっと嬉しいのではないかと思います。


③ユーザーは安く買えて、職人さんも潤う

ユーザーが産地で職人さんから直接買う場合は、間に入る商社や小売店がありません。職人さんの原価(利益込み)で買うこともできるということです。つまり、ユーザーは安く買えて、職人さんは間に入る分も利益に上げることができます。

もちろん問屋との取り決めで、上代価格が決まっていることが多いのですが、それでも中間マージンが発生しないので、職人さんに多くの利益が入るのは間違いないです。


最後に

いかがでしたでしょうか?オンライン販売が悪い訳ではありません。ただそれ以上に工芸品の場合は、産地に行くことに楽しみがあります。その体験を形にし、持ち帰ることができるのが工芸品だと言えます。

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