1冊目を書き終えて良かった事と反省点
> 2022年1月21日 vol.11
ども。たいろーです。
人生で1冊目の書籍が校了しました。見本誌が届いた事もあり、昨夜は編集者の秋山純一郎さんと構成を担当してくれたオバラミツフミさんと3人で、ささやかな慰労会を催しました。
今日のnoteマガジンでは本づくりのプロセスを振り返り、良かった点と反省点をメモしておこうと思います。
■ 良かった点
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振り返ってみて良かったと思うのは、本のコンセプトとタイトルが9月の段階でバチッと決まったことでした。
実はこの本、最初にイメージした姿からは大きく変わっています。
以前のコンセプトは「急成長人材」や「レア人材」といった切り口で語る仕事論で、テックの「テ」の字もありませんでした。
しかし、途中から構成で入って下さったライターのオバラミツフミさんが、「たいろーさんからはテックの話が聞きたいです!」と何度も言ってくれて、その熱量に僕も影響を受けていったのです。
そして、忘れもしない2021年9月5日の日曜日。
代官山蔦屋でコーヒーを飲みながら原稿を書こうと思い、ソファに座ったその瞬間、本書のコンセプトとネーミングが頭の中に降りてきたのです。
あまりに唐突だったので、とっさにDocsにメモを残したのですが、その時の文章をスクリーンショットにして貼っておきますね。
この時の感覚は、うーん。なんというか。
それまで頭の中にあったバラバラの思考や素材たちが一瞬だけ輪郭を伴って"形を成した"ような感じ?と言ったら良いのかな。伝わりますかね?
ただ、一瞬だけ感じたイメージは瞬く間に溶けてしまい、ハッキリした形を失ってしまいました。それはまるで、朝起きた瞬間は鮮明に覚えていたはずの夢を、すぐに思い出せなくなってしまうのと似ています。
正確には「記憶が無くなった」のではなく「あの記憶をいつでも引き出せるわけではなくなった」に近い状態なのですが。
その後、執筆していく過程で何回か、あの時浮かんだインスピレーションに触れた瞬間がありました。コントロールはできず、ふとすれ違う感じなのですが、それは確実に「あ、あの時のヤツだ」とわかるのです。
このようにして、僕にとっての執筆作業は"あの時の記憶"に問い合わせるような作業になって行ったのでした。
とはいえ、早い段階でコンセプトとタイトルが決まって良かったです。もし決まっていなかったら?何度もコンセプトごと練り直しを迫らていたら?と考えるとゾッとしますからね。
■ 反省点
一方で、反省すべき点もあります。
僕は今回、原稿作成のスケジュールを大きく見誤りました。
言い訳がましいのですが、自分が執筆にどの程度の時間がかけられるかという実感がなかなか持てず、各所に設けられた締め切りを何度も踏み越えてしまいました。編集者の秋山さんには申し訳なかったです。
テスト勉強と違い、本づくりに「一夜漬け」はありませんね。
本をつくる行為は正解を暗記するのではなく、膨大な情報を自分から取り出し、それを丁寧に何度も何度も「編み込んでいく」作業でした。
その圧倒的な作業量の前では、一晩寝ないで出来る作業など、たかが知れています。今回の教訓を受けて、2冊目では十分な作成期間を取ることを固く心に誓いました。
そうでないと、さすがに仕事に支障が出ます。
書籍でメシを食っているわけではないので、それでは本末転倒ですよね。
■ 2021年初頭に暗示されていた事
最後に紹介したいのがコレです。
これ実は、今年じゃなくて昨年。2021年初頭の初詣で箱根神社でひいたおみくじでして。
箱根神社には毎年のように参拝していますが、仕事欄にズバリ「文字に縁がある仕事が良い」と書かれていたのは、畏れ多すぎてさすがにちょっと引きましたね。
文字に縁のある仕事=書籍出版、2021年でやりきりました!
人事は尽くしたので、あとは天命を待つとしましょう。
ということで、以上です。
今日も長文読んで頂き、ありがとうございました!
ではまた。
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