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わたしの、自分らしいまいにちへの最初の1歩

社会人なりたてのころ、色々と分からないことが多くて、本を読んで学ぼうとしていました。

インターネットでも調べていたなぁ。今ほど個人のブログなどが溢れていなかったけど探せばあって、色々な人のいわゆる’ハック’を真似させてもらっていました。

似た年代の似た生活をしている人たちの日々の工夫は真似しやすくて、また定期的に更新される彼彼女たちの日々が楽しみでもありました。

一方、今ここではない、もっと成長したいとか抜け出したいと思ったときに手を取っていた本は、背伸びをした本を読んでいました。というか、私が気づくくらいの場所にあった本はとても成功している人の有名な本が多かったのです。

ビジネスのこととか、お金のこととか、社会のこととか、環境のこととか、そんなテーマが多くて、正直当時読んでもちんぷんかんぷんなものもあったし、刺激的ではあっても今ここの自分や仕事に汎用できるような気はしませんでした。

書いてある人たちの生活や仕事と、自分の生活や仕事の様子に乖離があって、こうなりたいと思っても、どんな道をたどればそうなるのか分からなかったからです。

私は、ものすごい成功者になりたいと思っていたわけではありませんが、等身大に私が苦しくない、できれば幸せで充実した人生を送りたいと思っていて、そのためにできる試行錯誤のひとつが本でした。

どうしたらいいんだろう?の問いから始まった学びでしたが、書いてあることは分かっても、ちょっとやったからといって、こうなれそうにない。

がっかりするような気持ちを持ちながらも、でも諦められない自分がいました。望みは高くなくても、自分の人生に期待をしたいと思っていたのだなと今は思います。

様々な本を読みながら、まだ見通せないけど、いつかこの道の先で何かが実る時が来るのではないか、そんな期待をしたくて読むのを辞めなかったのだと思います。

正直、その時の私がすぐに救われたかというと、すぐに答えらしきものを見つけたわけではありませんでした。

でも、人生の少し先で、私を救う大切な資本に、だんだんとなっていったと思います。ただの読書が、知識になり、スキルになり、また新しいことを始める際の基礎になり、考える力になってきました。

人との出会いや、そこでの会話や、困難な場面や、大人になる過程で、じわりじわりと効いてきて、その時の小さな努力は、今となっては人生に大きな影響を与えたものとなり、私があるという実感があります。

今だってそんな自己実現できました!!という完成形だとは思っていないけど、でも、確実にあの頃よりは生きづらさは減り、自分らしくいられているかな、と思えています。

もちろん、今後も人生はきっと波あり谷ありなのだけど、そうだとしても、大丈夫だろう、と自分に期待しています。

意味があるかわからない、見通しの確信がないままめくってみた1ページ。それが私の、自分らしいまいにちへの一歩目でした👟



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