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Tailor Works事例#1(後編)仙台・東北X-TECHコミュニティ|エリアも属性も違う人たちとのつながり

株式会社テイラーワークスが運営するコミュニティプラットフォーム「Tailor Works」。地域ビジネスユーザーのネットワークを広げ、地域サステナビリティの実現を目指しています。

このマガジンでは、すでにご活用いただいているコミュニティオーナーへ、導入のきっかけや使ってみた感想などについてお話を伺います。

前編に引き続き、仙台・東北X-TECHコミュニティの加藤 廣康さんに、Tailor Works導入の決め手や今後の展望についてお聞きします。


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仙台市役所 産業振興課の加藤 廣康さん
コロナ禍で、人と会うことや移動することに制約を強いられ、多くの企業は従来の経済活動を行うことが難しくなっています。そんな中、日頃から様々な企業と取り組みを行う加藤さんは「不確実性が高い世界だからこそ、挑戦することが重要」という想いを持って活動を続けています。
仙台市では、コロナ禍における地方創生の一環としてオンラインを活用した新たな産業交流の促進も目指しており、その手法の一つとして、Tailor Worksを活用したオンラインコミュニティである『仙台・東北X-TECHコミュニティ』の取り組みが開始されました。

エリアも属性も異なる方々と連携できる

──Tailor Worksを導入した決め手を教えてください。

加藤:オープンで、さまざまな立場の人が交流していることが良いなと思いました。

コロナ禍の前から「どこの誰か分からない人とでも出会えること(偶然の出会い)が、多様性を担保すること」だと感じてはいながらも実際の行動には移せず、この点は当時の課題でした。

Tailor Worksでは、自分の所属するコミュニティに留まらず、ほかのコミュニティにも参加できるので、この幅の広がりがメリットだと感じました。

──仙台・東北でも広がりを意識されていたと思うのですが、仙台・東北以外のエリアともつながりがつくれるというところもポイントでしたか?

加藤:エリアもそうですが、属性の異なる方々ともつながれる点はポイントでした。

マシンインテリジェンス研究会はIT関連企業の集まりなので、これまでもIT企業同士のつながりはありました。しかし、金融機関や首都圏のスタートアップ企業のような方々との交流や議論はこれまでの取り組みでは実現できなかったので、この点にもメリットを感じていますね。

活動内容を可視化し、人との輪を広げていく

──今後の展望を教えてください。

加藤:私たちは、まだまだ若いコミュニティなので、ここからアクセルを踏んで取り組みを活性化させていきたいと思っています。

実は、先日イベントを行いまして、各団体やスタートアップ企業の方々にピッチをしていただきました。いろんな場所から参加される方がいらっしゃるので、質疑応答も含めて気軽に話を聞く機会が増え、地元の企業の方も刺激を受けたのではと思います。

また、技術的にも親和性が高そうな企業があったので、次のステップにつなげられそうです。今回のイベントを契機に、今後は交流イベントを開催するなど、コンテンツを充実させていきたいです。

そして、コンテンツを充実させていくのと同時に、全国に存在する、きらりと光る技術を持ったテクノロジー企業にもどんどん仲間に入っていただけるように、輪を広げていくのが次のステップですね。

イベントレポートを公開することで、私たちのコミュニティに興味を持っていただける人を増やしたいです。

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人と人のつながりに価値がある

──今後、Tailor Worksに期待することを教えてください。

加藤:2つありまして、1つ目は人と人とのつながりをどれだけつくっていけるかということです。

テイラーワークスさんにはこの観点での取り組みにご一緒いただきたいと思っています。今はDXやAIなどと言われていますが、何が課題で、どのように使って、どのような仕掛けをするのか考えるのは、結局は「人次第」だと思うんです。

かつ、一人や一社など個でできることは限られているので、人と人とをどれだけつなげられるかということ自体が価値を生み出すことに直結すると思っています。

行政的な見方をすれば、どれだけ人と人をつなげられるかが産業競争力や国力にも直結すると思っています。国や地域産業の発展のため、テイラーワークスさんには人と人とのつながりづくりにお力添えいただきたいと思っています。

2つ目は、コミュニティ内だけでなくて、コミュニティ同士の横の連携に取り組んでいけると、面白いことが生まれそうだと思っています。

私たちはITを中心としたコミュニティですが、連携という点では特にITにこだわっているわけではありません。これからは、ITが前提の社会になっていくと思うので、いろいろな業界の方々とコラボレーションをしながら、ITだけでは実現できない新しい価値を生み出していきたいです。

──最後に、TailorWorksの導入を検討している方へのメッセージをお願いします。

加藤:正直、コロナ禍で何が正解か分からずに手探り状態だったんですよね。「こうすれば上手くいく」という確約がなく、移動ができない、人にも会えないという誰もが経験したことのないような状況下で、どうやって経済活動を継続していけばいいのか不安になっていました。

ただ、「答えや経験したことがないからこそ、新しいことに挑戦しないと何も始まらない」というスタンスでコミュニティを開設したので、不確実性が高い世界で、チャレンジすることが本当に重要だと思っています。

コロナ禍の前は、展示会やイベント、交流会、お酒の場で出会った偶然のつながりが起点となり、新しい価値のある取り組みにつながっていくことがよくありました。

今後は、Tailor Worksをきっかけに、偶然の出会いや人と人とのつながりからイノベーションを生み出す種が生まれて、芽が育っていく取り組みにつながるといいなと思っています。

ユーザーがたくさんいればいるほどイノベーションが起こる可能性は高まると思うので、人と人との出会いを大事にして、一緒に面白いことを仕掛けていきましょう!

──加藤さん、お話しいただきありがとうございました。仙台のコミュニティに興味のある方は、こちらからぜひご参加ください。

※Tailor Works公式サイト内の事例記事を再編集のうえ、掲載しています。

Image: iStock