読書録「生還 山岳遭難からの救出」羽根田治 2冊目

1968年、北アルプス西穂高岳で起こった24歳の同窓生の遭難事故が起こった。彼女たちは無事生還した。
そこからアルピニストでない『ふつうの登山者の生還』に興味を持った筆者が『山の極限状況下を生き抜いた、名もなき人々へのインタビュー』である。
※『』は本文より引用

・『「たら」「れば」が通用しないのは、なにも勝負事の世界だけではない。』

・『「おかしい」と思った時点で引き返していれば何事も起こらなかった。』
→これは実生活でも仕事でも該当する考え方だな。

・リスクを超えていくおもしろさ。
・他人任せにしない。全ては自己責任。

・時間を常に確認する。今が何時何分か。その作業にどのくらい時間を掛けたのか。

・冷静さを欠かない。

・常に最悪の状態を想定して生きろという訳じゃないけど、準備をして損はない。

・たらればはいくらでも述べられる。
大事なのはその場での判断と起こってしまった事を受け止めクリアする精神力と工夫。

・たくさんの知識や学びのインプットとアウトプット

【ポイント】
◎日帰りハイキングたとて「火(マッチ、ライター)」「ストーブ」「非常食」「ツエルト」は最低限持つ

◎遭難したら(入山の心得)
①家族や地元警察に入山計画書提出
②しっかりした装備で挑む
③万一遭難したら救助が来るまでジッと待つ

「備えあれば憂いなし」「咄嗟の判断」わかっちゃいるけどなかなか出来ない。
しかし日々の積み重ね、ひいては習慣が自分の身を守ると痛感した。
ついつい続きが気になって一気に読んでしまった。
所要時間6時間。
私は遭難して死ぬタイプだ。
なんなら今の状態の私が入山するということは自殺行為だ。
壮絶な体験をお話ししてくださった方々に感謝、
単行本にしてくださった方々に感謝、
この本を紹介してくださった方に感謝です。

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