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学びながら働こう:読書メモ「ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち」

こんばんは、駆け出し眼鏡です。今日は元Google社員のピョートル氏の「ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち」について、読書メモをまとめていこうと思います。

目次
1. 学びながら働こう
2. アウトプットにプライドを持ち、プロセスを楽しむ
3. 息切れする前に、4つのエネルギーを整える
4. 直感で決めてから、反対する


学びながら働こう

ピョートル氏によれば、生産経済の時代、ナレッジエコノミーの時代ときて、現代社会は「クリエイティブエコノミー」だそうです。

「生産するだけ、知識を持っているだけ」では全然意味がなくて、「何かを生み出せること」に価値がある社会になっているということだと思います。

そしてこのクリエイティブエコノミーの時代において、学び続けることは非常に重要なことです。世の中は変わっていくので、それにキャッチアップする、更には未来を予測するためにも学習は今後も外せない項目でしょう。

ピョートル氏は「仕事の中でもっと学ぶこと」を推奨しています。

仕事の中に、もっと「学び」の要素を取り込むといいです。自分の仕事を、インパクトと学びの工程でマトリクスにしてみましょう。「インパクトが高く、学びも多い仕事」「インパクトが高く、学びが少ない仕事」「インパクトが低く、学びが多い仕事」「インパクトが低く、学びも少ない仕事」に分類されますね。 (p.74 )

自分の仕事を「仕事のインパクト」と「学びの多さ」でマトリクス化することで、どこを優先し、どこをアウトソースし、どこを自動化するかを考えるべきだという主張です。

例えば、「インパクトが高く、学びも多い仕事」の場合、早急に全力で取り組む価値があります。一方学びは少ないもののインパクトが多い仕事は、周囲の助けを借りながら進めるべきです。また、学びもインパクトも少ないような場合は、自動化やそもそもその仕事をやらないことを検討すべきです。

以前「7つの習慣×GTD」というマトリクスをみたことがありますが、これは「重要度とやりたい度」の二つのマトリクスでタスクを分類していました。このマトリクスと組み合わせて、3軸(重要度、やりたい度、学びの多さ)で区分けしてみるのもいいかもしれません。複雑すぎて運用できなさそうだけど。


アウトプットにプライドを持ち、プロセスを楽しむ

また、仕事を楽しむために大切なものとして、本書では「自己実現」の重要性を唱えているのですが、こんな記載があります。

どんなポジションであっても自己実現をする余地はあります。重要なのは、仕事で自分が出しているアウトプットにプライドがあるか。そして、アウトプットを出すまでのプロセスを楽しんでいるか、です。(p.50 )

これは最近本当に重要だなと感じていて、とても共感できる内容でした。

個人的に、アウトプットにプライドを持つためには、何か新しい要素を取入れていないといけないと思っていて、そのためには学ぶ必要があるわけです。そしてその学んで、新しい要素を取入れながらアウトプットするプロセスはとても楽しい。

これが自己実現なのかはわかりませんが、今後も働いていくうえで大切にしたい内容だなと感じました。


息切れする前に、4つのエネルギー

を整える以前、キャパの話を書いたことがあります。その際は、時間と体力、及び精神力の3種類のキャパがあるよね、という話をしたのですが、本書では4つのエネルギーを大切にしろと述べられています。

グーグルにはManaging Your Energyという、自己エネルギーを管理するための研修があり(THe Energy Projectという会社がライセンスを提供しています)、僕も認定講師でした。研修では、人間のエネルギーには以下の4つのレベルがあると教えます。
 1Physical Energy:体のエネルギー
 2Emotional Energy:感情のエネルギー
 3Mental Energy:集中のエネルギー
 4Spiritual Energy:生きることの意義からくるエネルギー

1つ目が体のエネルギー。簡単に言い換えれば体力でしょう。主に睡眠や食事で回復するものです。

2つ目が感情のエネルギー。本当に疲れていると、怒るのも笑うのもしんどく、ただ無感情になっていく感覚はわかるような気がします。

3つ目が集中のエネルギー。1日30分ほどしかフロー状態と呼ばれる集中状態にはなれないと言われているやつですね。

そして最後が生きることの意義からくるエネルギー。これは気力のようなものだと思います。

この4つに加えて、ぼくは「24時間しかない時間」をどう割り振るかがかなり重要な問題だと思いますが、改めて頭の中が整理された気がしました。みんな残業やめて、とっっと帰って寝ましょう。

また本書では、仕事へのモチベーションを高めるために必要な項目を3つあげています。ここが曖昧だと、特に自分のビジョンが不明瞭な場合、4つ目の「生きることの意義からくるエネルギー 」が復活しにくいような気がします。

1つ目は、「目的」=仕事に意味があるのか
2つ目は、「成長」=新しいことを学べるのか
そして3つ目は、「自主」=選択肢が増えるのか (p.255)

この3つは、前述の学びとインパクトのマトリクスと合わせて、仕事を選ぶときに考えたい内容ですね。


直感で決めてから、反対する

最後にもう一つ、これは大切だと思った内容をメモしておきます。

それはとにかく速く、直感で動くこと。これにより「素早く行動でき」「自分の価値観に近い決断」をすることが可能になります。

変化の激しい時代にあっては、いかに速く決断できるかが結果を大きく左右します。何かを決断してすぐに動く心がけは、非常に重要です。決断しないヒト・動かないヒトは、何も生み出しません。
直感で決断するメリットは、なんといっても素早く行動できること。ぼくはスピードを最も重視しています。多くの場面で、素早く行動した分、得られる成果も大きくなります。直感的に決めて動けば次のステージに進めます。 (中略) 直感で決断する第二のメリットは、自分の価値観に近い決断ができること。自分が本当に何を欲しているのか。これは論理的に考えるよりも、直感的にわかるものです。 (p.122-123 )

実際これだけならよくある自己啓発ですが、大切なのはその先の、決めた後に「自分の決断の間違いを裏付けるエビデンス」を探すことが重要だと述べている点です。

直感で決断したら、「自分の決断の間違いを裏付けるエビデンス」を探すことが大切です。 ヒトは直感的に決断すると、その直後から自分の決断を正当化しようとし始めます。 (p.128 )

確かに、何かを直感で決めた直後から、この選択が正しかった理由を探し始めます。特にその選択に不安がある場合、できるだけ積極的に理由を探す傾向にある気がします。

今日は少し自己啓発的な内容ですが、読書メモをまとめました。自分の備忘録ですが、面白いと感じたところだけ抜粋したので、どこか1つでも読んで面白いと思っていただけたら嬉しい限りです。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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