本を売るならブックオフ
自身の読書体験を遡ると、母の本棚にあったサン=テグジュペリの『星の王子さま』に辿り着く。
母の本棚は、小学三年生のとき、突然リビングに現れたような感覚があった。母親という生き物に対する興味と、それは同時に発生したように思う。『キャンディキャンディ』や『日本のきのこ』など、漫画や図鑑が多く並んでいて、それらは当時の自分が想像しうる母の趣味の範疇を超えていなかった。ただ、『星の王子さま』だけは違った。特に言語化できる理由はなかったけれど、この本をコレクションに加える母の姿が想像で