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夏はカヌー、冬はスケート。シーズンスポーツを楽しむ大樹町の習い事

みなさん、こんにちは!町民ライターの岡山ひろみです。前回、大樹町の小学校について記事を書きましたが、今回は小学生の習い事に注目したいと思います!「地方に来ると、選択肢が狭まりそう…」なんて不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。私も、知らなかったのですが…「えっ!こんなにもたくさんの習い事があるの!?」と驚いたほど。更に、大樹町に来てから初めて知った「海洋少年団」と「スケート少年団」についても、取り上げてみたいと思います!

スポーツも、ダンスも!そして…カヌーも!?

大樹町で子育てをされている方々に、どんな習い事があるのか伺ってみました!「たくさんあるんだよ〜!」と言って教えてくれた習い事は、

バトン、日方川太鼓、スポーツチャンバラ、タグラグビー、スイミングスクール、ピアノ、英会話、書道、そろばん、ヒップホップ、クラシックバレエ、フラダンス、陶芸…などなど。
更に、少年団は水泳、サッカー、野球、空手、スケート、そして海洋!

ん…海洋少年団…って何!?スケート少年団もあるの!?

と驚いた私。早速、どんな活動をしているのか、教育委員会社会教育課社会体育担当の田邉海斗(たなべ かいと)さんに伺いました!

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大樹町の土地を生かした少年団

岡山:
海洋少年団という名前からすると、活動場所は海なのですか?

田邉さん:
いえ、生花苗沼(おいかまないぬま/アイヌ語でオイカマナイトー)という大樹町にある大きな沼で活動しています。

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岡山:
ああ!大きなシジミが有名な汽水湖ですね!海と湿地に囲まれて、自然が美しい景色でした。そういえば、B&G海洋センター艇庫がありましたね。

田邉さん:
そうなんです。そうなんです。そもそも、青少年の健全育成を推進するB&G財団から艇庫を無償譲渡して頂いたことがきっかけで少年団活動が始まりました。設立は1983年のことです。

岡山:
歴史ある少年団なんですね。カヌーを持っていなくても参加できますか?

田邉さん:
もちろんです!水が怖くなければ、泳げなくても大丈夫です。ライフジャケットを着用しますし、そもそもほとんど転覆しません。

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岡山:
どれくらいの子どもたちが参加しているんですか?

田邉さん:
少年団は小学生を対象にするのが一般的ですが、大樹町の海洋少年団に関しては小学1年生から高校3年生の22名が所属しています。他の地域と比べると、かなり人数が多い方ですね。

岡山:
普段は大会に向けての練習をするんでしょうか?

田邉さん:
はい!今は新型コロナウイルスを鑑みて2年間大会が開催されていませんが…令和元年度の北海道B&G大会にて、カヌーでは小学生クラス(女子)で1位獲得、ローボートでは男子で1位獲得、その他の種目でも上位の成績を収めているんです!

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岡山:
すごい!あの美しい自然の中でカヌーの練習ができるなんて…羨ましいです!ちなみに、シーズンオフはどうしているんですか?

田邉さん:
海洋少年団は夏の活動なので、冬はスケート少年団に入ったりなど、複数の少年団を掛け持ちする方が多いと思います。

町の業者がつくる、スケートリンク

岡山:
大樹にはスケート少年団があるんですね。私は札幌育ちですが、スキー少年団なんてありませんでした。それだけスケートが身近なんですね。

田邉さん:
そうですね、小学校の授業で取り組むくらいなので、みんなスケート靴を持っていると思います。

岡山:
活動場所は小学校の校庭ですか?

田邉さん:
いえ!大樹町の中心部に位置する、大樹中央運動公園のスケートリンク場です。

岡山:
あれ…あそこにスケートリンクなんてありましたっけ?

田邉さん:
冬だけつくるんですよ!雪が降ったら踏んで固めて水を撒いて凍らせます。「ザンボニー」という整氷車で表面を削って整えているんです。町の業者さんにお願いしてリンクを作っています。

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▲スケートリンクのオープンとスケート教室の様子
(2014.1.5/大樹町ホームページより)

岡山:
外でも素晴らしいリンクを練習で使えるんですね!

田邉さん:
スケート少年団で監督をしている方をご紹介しますので、詳しい話を聞いてみてください!

目指せオリンピック!?凍てつく寒さの中、励むスピードスケート

スケート少年団で監督をしている、大樹小学校の山田俊平(やまだ しゅんぺい)教諭にお話を伺いました!

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岡山:
スケート少年団はいつ頃から活動を開始するのでしょうか?

山田さん:
本格的な活動は12月から始まります。スケートリンクができる12月下旬までは、週に2回、陸上トレーニングをやっています。リンクができてからは、年末年始のお休み以外平日はほぼ毎日練習しているんです。そうして、1月5日あたりから様々な大会が始まっていきますので、大会も参加し始めます。

岡山:
スケートの大会ってたくさんあるんですか?

山田さん:
ありますよ!町民大会、全十勝ジュニア、ライオンズクラブ杯などなど…大樹町や十勝南部の町村で行われる大会には基本的に参加しています。新型コロナウイルスが流行する前までは予選を勝ち抜いて参加できる足寄大会にも、参加していました。

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岡山:
多くの大会に練習に…シーズンは忙しいんですね!

山田さん:
基本的に大樹中央運動公園のスケートリンクで練習するので、そのリンクが使えなくなる2月の中旬くらいでシーズンの活動は終了します。

岡山:どれくらいの小学生が練習しているんですか?

山田さん:
小学1年生から6年生までの20人ほどが参加しています。コーチ陣は小学校教諭だけで完結せず、町内でずっとスケートのコーチをしている方々をお呼びして専門的な指導をしていただいています。
やはり高学年になると、もっとスケートに力を入れたいと思う子たちが増えてきます。ですから、児童のレベルに合わせて指導ができるように、町内のベテランコーチ陣の知識をお借りしながら取り組んでいます。

岡山:
少年団一つとっても、多くの町内の方が携わっているんですね。

山田さん:
コーチだけではなく、保護者の方々にも温かく見守っていただいています。例えばスケートの大会には児童たちが寒さを凌ぐためのテントが必要なのですが、朝早くから保護者の方々が建ててくれたり、ストーブを持ってきてくれたりなど…決して指導者だけで成り立つものではないなと思っています。

いかがでしたか?大樹町の自然をいっぱいに感じながら、シーズンスポーツに取り組むのも素敵ですよね。

私は、いつか生花苗沼でカヌー体験をしてみたい!という夢ができたのでした。


取材協力:神宮司亜沙美さん、鈴木清香さん

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