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人生 面白おかしく生きてみる【ゲストライター 桑原美樹】

こんにちは!
いつも「宇宙のまち大樹町note」をお読みいただきありがとうございます。

昨年10月から始まった町民ライター制度。今まで有志の3人が大樹町や自身の経験について記事を書いてきましたが、今回は、ゲストライターお招きして大樹町での暮らしについて語って頂きます。第1回目のゲストライターは大樹町役場に勤務する桑原美樹(くわはらみき)さんです!自転車や登山がご趣味の桑原さん。大樹町やその周辺ではどんなアウトドアを楽しめるのでしょうか?

【わたくし生まれも育ちも大樹町、人呼んで…】

みなさんはじめまして!
外遊び大好き。
私の人生訓は「面白おかしく生きる」
汗・仲間・チャレンジという熱血系のフレーズに心ときめく
桑原美樹です。
大樹町役場に勤務していて、戸籍や住民票の交付、
住民異動の手続きをする窓口の係に座っています。
今日はどんな人と会い、どんな話をするのかを思うと
毎日がエキサイティングなのです。

昔から、物事に夢中になると脇目も振らずまっしぐらな性分。
だから「鉄砲玉」とよく言われます。(ちなみに干支はイノシシ)
いくつになっても、新しいワクワクを模索中。
とにかく身体を動かしたくて、休日が待ち遠しくてたまりません。
自分が昔からやってたこと、好きなことって
年齢を重ねても変わらないものですね。
生粋の地元民の私が、山・川・海と恵まれた環境の大樹町で、
週末をどのように過ごしているのか紹介します。

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【オールシーズン乗っちゃおう!】

自転車って冬は走れない?いえいえ、雪上でも乗れちゃうんです。
もちろん冬装備をしっかりして出かけるのが基本。
風をもろに受ける耳たぶ、指先、足指が冷たくてちぎれそうなくらい痛い。
でも、走りだせばすぐに汗がダラダラ、発汗作用バツグン!
体温調整しやすいように、薄いウェアの重ね着がいいです。
冬装備とはいえども、あんまり着込むと後悔しますよ。

私が冬に乗っているのは、MTB(マウンテンバイク)とファットバイク。
MTBはもともと登山道や荒れた林道でも走行できるので
少々の雪の段差もへっちゃら。
冬季はピンが埋め込まれたスパイクタイヤに交換します。
このタイヤ交換がやっかいなもんで、ロードバイクのタイヤと違って
ごっついし、太いし、相当な力が必要です。
スパイクのピンで、手を流血させて交換に2時間かかりました。
去年は着手するも、上手くいかない、諦めの繰り返しで二週間も。
もう何度心折れたことか。
自転車屋さんに行ってお願いしたら早いのでしょうけど、
そこは意地でも自分で替えるぞって毎回思うんです。
だって、「自転車乗る人が自分で交換できないと」ってチクリと
言われたことがあってカッチーン。
今になって思えば、その方のおかげでなんとか出来るようになったわけで、
感謝いたします。

氷の上を走ると、スパイクタイヤのブチブチブチという音がとても心地いい。
梱包時に使われるプチプチを潰している音と同じ!
ツルツル路面に遭遇したら滑りそうで怖いけど、スピードを弛めないで
勢いよくペダルを漕ぐべし。

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▲左がMTBで、右が存在感抜群のファットバイク
 
ファットバイクは言葉通り、ファット(太い)でタイヤの太さが通常の2倍
以上ある自転車。雪上でも安定して走行できるのが魅力。雪道の状態によってどちらにするか決めてます。深雪だと、著しく体力を消耗してしまいます。
ペダルを漕ぐことをやめてしまうと、瞬時に自転車は停止。
除雪車などに踏み固められている道のほうが、景色を眺める余裕もあって
私としてはおすすめです。

体力に自信がある方は別ですが、
この2台は長距離向きじゃないです。「ちょっとそこまでお買い物に」とか、
運動がてら10㎞先のカムイコタン(大樹町の歴舟川上流)までと
冬のちょい乗り担当となってますね。
最近は自転車ブームも手伝って、
冬季限定でバイクのコースがあちこちで設営されてます。
林間コースやダウンヒルコースと変化に富んでいるので、
車に自転車を積んで遠征することもあります。

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【カロリー消費の魅力】

私は、スピードを競うレースよりも長い距離をゆったりのんびり
景色や風の香りを感じながら走るほうが合っているような感じ。
My自転車を担いでの輪行の旅も楽しみのひとつです。

みなさんが新しいことを始める時、どんなふうに誘われたら
心が傾きますか?
私は、約10年前に自転車のチーム員に「痩せるよ」と
魅惑の言葉で誘われたのがきっかけでした。もちろん、二つ返事でした。
自転車の消費カロリーって凄いんですよ。
1,000カロリーなんてあっという間。感動的です!
すっかり、この魅力に取りつかれました。
でも、こんなに消費したのだから大丈夫ってついつい食べちゃうんですよね。
「痩せない」結論でました。

乗れば乗るほど長い距離を走れるようになるから
自分を裏切らないってとこもいい。

長い距離を乗ると体が燃料切れになって動けなくなることも。
少しでも体重を減らそうと、ご飯を抜いて何も持たずに出かけました。
途中お腹が空いてふらふらに。何か買うにもお金がない。
いや、お金を持っていても次のコンビニは30㎞先。
家に倒れ込むようにたどり着くと、しばらく動けなくなったことも。
飴ひとつでも持ってたら違ったなー。
だから、補給食とちょっとしたお金は必要ですね。

【自転車は動く会議室】

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私は机の前でじっと座って、物事を考えたり出来ません。
何かを決断し、アイデアが生まれるのはほとんどがサドルの上です。
四季のうつろいを五感で感じていると、新しい気持ちが芽生えたり、
意欲が掻き立てられます。

避けて通れないのは坂。越えなくては前に進めません。いよいよ腹を決めます。
「あの看板まで行けたら、私はまだ先へ行ける」「あの線までなら、あの人のあの事だけは許してやろう」。最後まで行けたら「頑張った!」と叫ぼう。
だから、ちくしょうちくしょうって言って蛇行しながらでも上り切って
一人でガッツポーズ。爽快感は格別。
会議室じゃなくても、お尻の食い込む小さなサドルの上で、たくさん学べることがあるのです。ズバリ私向き!

【野生動物たちと共存?】

雪が融け、路面が出たらロードバイクの登場。
私が好んで走っているコースは、100㎞走っても信号ひとつない絶好のコース。
ビンディングシューズ(ペダルと靴を固定)なので、信号待ち時に
靴をペダルから外すという煩わしさがありません。
車はほとんど走ってないし、道路が真っすぐ。
広い大地を囲む日高山脈がなんとも神々しい。
なんてたって空気は美味しいし景色が最高!
…ということは、携帯の電波が入らないところもあるし、
突然道路を鹿や熊が横断したりするのです。
市街から10㎞ほど離れた場所でも、熊鈴を鳴らしたり声を出して
事前に人間の存在を熊に知らせています。

坂を上っている途中では遭いたくないので、必死にペダルを漕ぎます!

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自転車なのに、30㎞先の中札内村で晩御飯用に鶏の唐揚げを買ってしまいました。
2袋、背中のポケットにねじこんで走っていたら、
お店からずっと私の上を旋回しているカラス。唐揚げの危険を察知し、
慌ててハンドルにくくり直す。頭上からいつ狙われるのか、
こちらもヒヤヒヤして走りました。カラスの強い執着心に驚きです。

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いつもこんなふうに携帯で記録をつけています。
のんびりライダーだから休憩タイムも含まれていますが、
コース、距離、消費カロリーを見たらモチベーション上がります!
今年はどれくらいの距離を走れるかな。もしかして痩せられるかなー。
春が来たらいよいよ始動です!


【そこに山があるから】

「そこに山があるから」みんなは登る?
私はなんでしょうねー、やっぱり下山後の温泉と仲間たちとの
ビール&焼肉が最高です。

登山歴は25年くらい。
小さい頃に両親が何度か連れて行ってくれたのもあったので、
職場仲間に誘われて、またもやソク返事。
今では、登り慣れた山なら、ほぼ単独で出かけます。
大樹町の近くには、初心者にも適した山がありますしね。
接待登山なんていいかも。

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単独で年に10回以上通う山は、様似町のアポイ岳。
大樹町からの距離は80㎞。裏道を通れば一時間で到着します。
登って下山で、所要時間5時間あれば大丈夫。
ちょっと忙しいですが、午前中登って午後から帯広市へ出て
お買い物ってこともあります。
午前中はアクティブに、午後からはショッピングという日は
「充実した一日だったな」とひとり悦に入ってます。


【北海道の山をナメてはいけません】

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▲1・2合目は真夏の陽気だったのに・・・

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▲頂上付近は積雪あり。

アポイ岳の標高は810m。
低山だからってスニーカーはいけません。
北海道の山の気象条件は、本州のプラス1,000mと言われています。
歩き始めは半袖でも、7合目付近から天気が一変して風はビュービュー、
立っているのも大変。気温差が大きく、積雪があって途中退散ということも。
防寒着と雨具のカッパはシーズンに限らず必要です。
山に登る時は、必ず風の状況や雨雲情報、およその気温を確認すると
装備に迷わなくていいですね。
現在は、携帯の登山アプリ(無料)が色んなことを教えてくれるので
便利な時代になりました。

【何かあってからでは遅い】

長い間山に登っていると、何度かショッキングなことに遭遇してきました。
「まさか自分は…」といつも思っていたので
無防備で無装備で、はだか同然の私でした。

私の雪山での遭難騒動、ヘリコプターを呼んで滑落者の救助もしました。
仲間に助けを求めても携帯が通じない。深い霧で行き先を見失い、
1時間も道を彷徨ったり。(無事に帰ってきたから言うんですけど)
そういう経験をして、少しずつ自分の意識が変わってきました。
緊急事態の備えとして、ビバーク用のツェルト(小型の軽量テント)やヘッドライト、
応急処置用の衣料品も必ずザックに忍ばせてあります。無線機も購入しました。
そう考えると、登山って厳重装備ですね。

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雪があると、アイゼンは必ず必要です。ここまで立派なものじゃなくても
軽アイゼン的なチェーンスパイクでも構いません。
何も装着せずになんとか登ったとしても、登山は下りが肝心。
日中融けた雪が、下山時には登山道をスケートリンクに変えてしまいます。
下りの道が氷って恐怖ですよ。泣きたくなるどころじゃない。
アイゼン、トレッキングポールがあれば心強いですね。

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【10年後も、その先も…】

大樹町大好きです。
豊かな自然はもちろんのこと、私のやりたいこと、夢が叶うと、また次の夢を
みんなが応援してくれる人情味ある町。
決して大きな町ではないけど、
それぞれみんなが素晴らしい才能を持っている。
そして最高のアクティビティ!
今年50歳になる私。
きっと10年後も同じことやってますよ。人は変わりませんからね

また皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。

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