どうせ死ぬなら大晦日がいい
生殺与奪が盛んだった時代を想う。都の外には光が無く、亡骸が積もり、理不尽な疫病に抗う術もなし。生まれながらに貶められ、泥水で育ち、それでいて報われることのない人生。そんな時代においても人は、生きる喜びとカタルシスを見出だし、歌うように・踊るように生きたのだろうか。
強く、尊く、美しくあろうとしたのだろうか。
そんなことを、ヨーグルトの蓋をペロつきながら考える。仕方がない、これも生きるためなのだ。生きて腸まで届けるためなのだ。そう、生きるとは‥
元旦の陽だまりで目を覚ました