京野菜~その他~
桂瓜
越うりの一種で,大越(おおしろ)うりを栽培している中から品質の優れた特に大型のものを選抜して栽培していたといわれています。
また、元和3年(1617)には智仁親王が川遊びやうり見に現在の西京区桂に訪れたと文献にありそれ以前から栽培されていたと考えられてます。
こんな料理に使えます・・・浅漬、奈良漬、ぬか漬
柊野ささげ
現在の北区上賀茂柊野地域特有の作物で栽培の起源等は文献がなく不明ですが300年くらい前から栽培されていると考えられています。
昔からお盆には必ず仏前に供えたという記録もあり、明治維新以降も多く栽培されていましたが短系のささげが広く栽培されるようになったことから激減しました。
こんな料理に使えます・・・ごま和え、天ぷら、煮つけ
京独活(うど)
江戸時代に現在の伏見区桃山の城下において地元農家の知恵と工夫により生まれた栽培で在来種が栽培されています。
こんな料理に使えます・・・酢の物、きんぴら、造りのあしらい、うま煮
京茗荷(みょうが)
江戸時代の終期、現在の伏見区桃山の農民平兵衛が地下水の湧き出ている傍らに軟白しているみょうがを見つけ
これをヒントに地元の豊富な湧水を利用して軟化栽培することを考案したのが始まりとされています。
こんな料理に使えます・・・みょうがごはん、みそ汁の具、造りのあしらい、天ぷら
九条ねぎ
和銅4年(771)、稲荷大社が建立されたときに現在の伏見区深草の地で浪速(現大阪)由来の原種の栽培が始まったとされており歴史は非常に古いものです。
平安朝前期、承和年代(834~848)にすでに九条で栽培されていたという記録があります。
こんな料理に使えます・・・鴨ねぎ、すき焼、みそ汁の具、ねぎ鍋
京せり
承和5年(838)の文献にせりの栽培が記載されていることからねぎの栽培とともに古く、湧水の多い低湿地の利用として多く栽培されたようです。
現在のような湧水栽培が行われたのは約300年前と言われています。
こんな料理に使えます・・・おひたし、ごま和え、椀だね、鍋物のあしらい
京たけのこ
嵯峨天皇の時代(810~823)に長岡京市の海印寺寂照院の開祖である道雄が中国から孟宗竹を持ち帰り関西に広まったという説がありますが
その当時食料として利用したかどうか不明で、その後江戸時代に西山一帯に定着して栽培の対象となったという説が正しいと考えられています。
こんな料理に使えます・・・若竹、田楽、木の芽味噌和え、天ぷら、たけのこご飯
蓴菜(じゅんさい)
聖護院きゅうり
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