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[音楽業界]能力が高い人ほど「雇用」ではなく「シェア」で働け!

音楽業界において、「人材の流動性が高まり、能力のある人はフリーランスで働くのが当たり前になる時代」は果たして訪れるのであろうか?

アメリカやラテン諸国では、この15年弱で音楽業界が生まれ変わった。

その間、日本でもデジタルの力で全てが変革されてよかったはずである。ところが、レーベルから事務所まで、多くのリーダーたちは昭和の時代と何も変わらず、縮小し続けるCDやDVDに頼っている。

そんな状態の音楽業界は、まさに転機が訪れているであろう。

職能の高いハイレベルな人材=「プロ人材」という認識のもと、フリーランスを「企業に知をめぐらす存在」としてシェアすることで各事務所やアーティストの課題解決につなげられると僕は思う。

経験・知見をベースに複数の事務所やレーベルで同時に活躍する外部のプロ人材を設け、成長させていく戦略が必要である。そしてそのプロ人材が個として人と繋がり、実績を積むことで、その全てがアーティストや事務所に知をめぐらす存在としてクリエイティブが増す。

日本に戻ってから2年間、様々なアーティストや事務所のリーダーと出会い、お話しさせていただく機会があった。

その多くが、同じような経験・知見不足という課題を抱えていることを知り、一事務所やアーティストの問題ではない、社会問題だと痛感しました。

多くのアーティストや事務所は大なり小なり「変化しなければならない」という自覚がありますが、最初の一歩が踏み出せない。アイディアはあっても、その領域の知見がないために進まない、というケースも多くあります。

そんな時に正社員で人材を探しても、新領域に対する深い知見を持つ人や、事業をスケールさせる戦略を描ける人は、簡単には見つかりませんよね。

しかし、「雇用」ではなく「シェア」であれば、話は別です。条件を下に、プロ人材を活用できることができる。

あとは事務所側が活用に踏み切れるかということですね。

「チャレンジして失敗したくないから、何事もなくやり過ごそう」という事勿れ主義では難しいかもしれませんが、これは日本の音楽業界の雇用形態や報酬体系にも原因がありますね。

何もしなくても年数を経れば給料が上がっていくのであれば、イノベーションが起きなくて当然です。

実際、ちょっとした決定も経営陣全員が集まって決めるのが日本。一方で、GAFAなど世界のトップカンパニーは、プロジェクトチームに与えられた権限の範疇であれば、即日で決めて走り出す勢いです。

場合によっては、日本では「フリーランス」という肩書は信用が得にくく、周りに反対されるキャリアである。

そんな時代の中、「プロジェクトベース」を当たり前にして、やりがいをもって働いてくれるプロ人材と彼らの知見を必要とするアーティストや事務所の出会いがもっと増えていけたらと思います。

そして、そんな状況のど真ん中にいる僕も、もっとアーティストや事務所が新しいことにチャレンジして、ワクワクしてもらえるようアイディアを共有していけたら幸いです。

TAIGA [國井大河]



國井大河です!よろしくお願い致します! さらに、活動を大きく進めてまいります!