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スノーボードに行こう②リフト編

コミーの数少ない続いてる2003年〜趣味のひとつがスノーボードです。スノーボードは遊びですが、なんとなくやってるとなかなか上手くなりません。誤解しないで欲しいんですが、スノーボードは世界いち楽しい遊びの一つで、上達なんてしなくても十分楽しいです。
準備編も合わせて読んでいただけると嬉しいです。

でも、やるんならさっさとうまくなりたい!そんなあなたに送る短期集中連載、スノーボードうまくなりたい人向けの正しいメソッドをまとめます。私はプロでもイントラでもありませんが、これまで試行錯誤し、実績のある確かな方法です。

今回はリフトの乗降をパーフェクトにやれるようにするお話です。

1リフトがすべて

ゲレンデで一番たくさんやることがリフトの乗降で、初心者が最も転倒するのもリフトです。転倒は心身を削るので、できることなら回避したいです。
よく「たくさん転んで覚える」みたいなことを言う人がいますが、私は反対です。痛い思いをしないとうまくならないなんて嫌です。

  1. リフトに乗る

  2. リフトから降りる

  3. 滑る

  4. 「1.」に戻る

このように、「ゲレンデで滑るスノーボード」というのは、滑る分だけリフトに乗る遊びです。スノーボード=リフト乗降と言えるでしょう。そして多くの初心者向け講習は、ゲレンデ入口付近の緩斜面をハイクアップし歩いてレッスンします。というのも、初心者が最初につまずくのがリフトの乗り降りで、それをレッスンに入れると時間が足りなくなるためです。初心者にリフトの乗り降りをちゃんと教える人がいないのが現状です悲しい

「なんか出来たからいいや」で済ませていると、リフトの度にヒヤヒヤしながら少しづつ試行錯誤をすることになります。かつての私のように。ある程度滑れるようになればなるほど「リフトで転ぶの恥ずかしい」気持ちが強くなっていきます。リフトで転ぶと、並んでいる人はもちろん、すでにリフトに乗った人にもバレます。

2リフトは難しい

リフトの乗り降りはとても難しく、初心者にリフトの乗降を教えないのはこのせいです。(たぶん)

  1. 片足滑りワンフットはハイスキルが要求される。
    両足で立つのもままならないの初心者なのに、片足滑走して停止までしないといけないのは無理ゲー。

  2. 自分のペースで行動が許されない。
    次から次へと流れてくるリフトは初心者にはハイペース過ぎて、乗るときも降りるときも忙しいです。子供だとペースを落としてくれることもありますが、大人の初心者を初見で識別して対応しないので、自分でなんとかする必要があります。「すみません、私下手なんでゆっくりにしてください」これをサラッと言える人はかっこいいですね。

  3. リフト降り場の雪面は荒れがち。
    ゲレンデにもよりますが、そこはだいたい荒れてます。リフトから降りて即、荒れた雪面を乗り越えるのは心理的にむずかしい。いきなり斜度がある場合もあります。

3リフトで必要なスキル

リフトの乗降をもうちょっと細かく解説します。

  1. 乗車位置まで進む

  2. リフトをよく見て座る

  3. しばし景色をお楽しみください(ゲレンデの状況をよくみましょう)

  4. 降りる準備をする

  5. 着地+立ち上がる

  6. (リフトの勢いで)真っ直ぐ滑る

  7. 止まる

これだけ(太字)のことを、片足滑りワンフットで行う必要があります。それができないといちいち転倒して、リフトを止めちゃ軽いトラウマになったりします。

要求スキル

  • ワンフットで歩行

  • ワンフットで座る

  • ワンフットで立ち上がる

  • ワンフットで真っ直ぐ滑る(立ったままなにもしない)

  • ワンフット状態で(なんとかして)止まる

つまるところ、ワンフットで自由に動き回れるようになればリフトなんて大丈夫なんです恐るるに足りませんが、それはけっこう難しいです。私はある時思いついた遊びワンフット縛り一日中片足」をしてたら「基本の滑り」がめちゃくちゃ上達しましたが、それはまた別の日に。

4リフト前に覚えること

ワンフットで「ほんのすこし」動けるようにしましょう。

  • 歩行
    板の両サイドに後ろ足をつけるようにしましょう。

両サイドに自在に着地できるように

引きずってでもいいので、片足を固定した状態で、交互に足を動かして「移動」できるように。

  • 屈伸
    後ろ足を板に乗せた状態でしゃがんだり立ったりしましょう。リフトの乗降動作の練習です。

  • 滑る(立ったまま何もしない)
    リフトを降りるときは、真っ直ぐ立ち上がるだけですが、初心者はパニックで余計なことをし、転倒しがち。ただ立つだけのイメージを持ってください。(スッ)

後ろ足はバインの内側
  • 停止
    これも何もしなくてもそのうち止まるん残酷なまでに物理ですが、やっぱり初心者は余計なことをしてすっ転びますね。安全に停止するには後ろ足を前後どちらかに軽く接地ソフトタッチさせて減速しましょう。「えいっ」って踏むと危険です。なお上手い人は別の方法で止まります。

イニシャルD 久保英次

5リフト乗降のすべて

ここまでのステップをすべてこなしたら、あとはもうリフトなんてどんとこいです。リフト乗降動作を完全分解したので、そのとおりにやってみましょう。

  1. リフト列に並ぶ
    じわじわ進むので「歩行」を駆使して進みましょう。

  2. 前の人を観察するよく見る
    どっち側からすわるのか、どういうタイプの椅子か、やってくるスピード、何人乗りかなどなど、よく見て脳内予習しておきましょう。おしゃべりはリフトを降りてからです。

  3. 待機位置で待つ
    信号機やスタッフが移動のタイミングを教えてくれるので、よく見ましょう。

  4. 乗車位置まで進む
    歩行」しましょう。

  5. リフトをよく見て座る
    ここで「うしろを振り返って」自分が座るリフトを確認見る、片手を伸ばし座面を掴み、「屈伸」を使って座ります。手を伸ばして掴むと、座るタイミングがわかりやすいのでオススメ。

  6. しばし景色をお楽しみください(ゲレンデの状況をよくみましょう)
    お疲れさまでした。前半戦は終了です。

  7. 降りる準備をする
    降車前に、板を進行方向に向けます。横向きや斜めだともれなく転びます。真っ直ぐに!

  8. 着地
    リフト降り場で、「座ったまま」板を雪面に当てます。

  9. 立つ
    片手を座面について「屈伸」をつかって立ち上がります。乗る時と同様に片手は座面を掴んだまま、何もせずに、ただ立つだけです。

  10. (リフトの勢いで)真っ直ぐ滑る
    片手をついていることで、リフトがあなたをずっと押してくれますので、その勢いで滑ります。ただ立っているあなたを、リフトがうしろから推してくれる状況です。手が届きにくい場合は、うしろ足の腿か脛あたりが座面から押される状況をつくりましょう。とにかく、自分は立っているだけです。そのうちリフトは半円の軌跡を描いて下っていきますので、感謝しつつさよならしましょう。

  11. 停止
    ぼんやり立っていればそのうち減速して止まります。安全に停止するには後ろ足を前後どちらか|軽く接地させて減速しましょう。「えいっ」って踏むと危険です。

  12. ゲレンデまで移動
    そのまま突っ立ってると、うしろから来る人の邪魔になるので、ゲレンデまで「歩行」しましょう。
    お疲れさまでした。これでリフトは終了です。滑走に備えましょう。

さて次回、ついにスノーボードでゲレンデを滑ります。

つづく。


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