ネバーエンディングストーリー

変化をする過程には不安がつきもの。

降りたことのない駅でおりて、
知らない街を歩く。

そんな感じ。

行き先はあるのです。

スマホがない時代なんかは、
自分の記憶と勘を頼りに探していたんです。

だからよく迷ったりして。

でも何故か最後には必ずついているんです。

ちゃあんと時間通りにね。

もともとそういうセンサーみたいな感覚ってあるんだと思うのです。

それが今は一瞬にして自分の居場所が分かってしまう便利なツールがあるものですから

困ったときにはポチッとしてしまう。

感覚が鈍ります。

まあお世話になっているんですけど。

でも時々、
そういう自分の感覚を試してみたくなる時があるんですよね。

知らない街を歩いてみたい
どこか遠くへ行きたい
知らない海をながめていたい
どこか遠くへ行きたい

でもね。

知らない街も、一度行けば
行ったことのある場所になるんです。

だからこれは果てしない旅。

子供の頃好きでした。
ネバーエンディングストーリー。

ファルコンのフワフワの背中に乗ってどこまでも行きたいな。

既成概念の外へ。
それが本の中に入っていく主人公の姿に表されています。

見たこと聞いたこと、普段付き合っているコミュニティの中で私たちの世界はつくられます。

僕はだいたいひねくれ者なので、そういうの大嫌いなんです。キセイガイネン。ジョウシキ。

最初は不安ですけど、

知らない街にも
住んでいる人たちがいて、

その人達にとってはそこはいつもの街なんです。

だから、あなたが知らないだけ。
自分の知っている世界を抜け出すって意外と結構狭い世界の出来事なんだなと思うのです。

でも、
知らないことがある。
知りたい。行ってみたい。
感覚を頼りに歩きながら

たどり着けるかわからないけど、でもどこかで必ず行ける大丈夫って思いながら、
そのときにしか味わえない感覚ってスリルがあります。
そういうの、楽しいんですよ。

知りたいことがすぐ調べられる今。

画面に出てきたものを見た瞬間に、
なんだかわかったような気になってしまう
自分に。

そういう生っぽい感覚を忘れないように。
いくつになっても冒険が大好きな少年でいなきゃな。感覚を鋭く。

と思うのです。

死ぬときが、エンディングになるんでしょうけど。

目を閉じる瞬間、
ああいい冒険したなぁ。

って味わいたいですね。

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