セカンドハーフ通信 第124話 カルピス
カルピス
夏になると汗をかくので、冷たい飲み物が欲しくなる。昼の部はノンアルコールということで主に麦茶やミントティーを飲んでいるが、物足りないと思うときはなにがいいかと考えていた。
最近になってカルピスを飲むことが復活した。復活したとは、子供のころにカルピスをよく飲んでいたからだ。家に来るお中元には必ずカルピスがあり、わくわくしていたのを思い出す。
大の大人がカルピス?とも思うがフリースタイルでよしとする。
カルピスは水玉模様のパッケージがなんとなくモダンなイメージだが、実は昔からあった。発売は1919年だそうだから100年前である。カルピスを作ったのは僧侶出身の三島海雲という人だ。内モンゴルを訪ね、そこで口にした酸乳を参考にしてカルピスを作った。
おいしくて栄養価のある安価なものを作りたいという思いで作られたカルピスは「カルシウム」とサンスクリット語の「サルピス」(熟蘇)をあわせた造語だそうだ。どこか無国籍でコスモポリタンな印象はこんなところからきたのだろう。
最近は色々なフルーツ味のバリエーションがあって、これも楽しい。今はマンゴー味が好みだ。カルピスには健康というイメージがある。酒ばかり飲んでる引け目を少し払拭してくれる。
それに子供のころから飲んできたので、なんとなく懐かしい感じもある。冷えた大き目のグラスに氷を入れてカルピスを注ぎ、水で薄める。マドラーを回すとカランという心地よい氷の音が聞こえる。夏の情景である。
*追記 毎日更新しておりましたが、今後は不定期の掲載になります。ご了承ください。
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