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いつかの嘘が言葉に胸に突き刺さる 確か、拭い去った。どうやらそれは つもり、だった。 軋ん…
どこからか湧きあふれ どこへとなく渇いていく月色の泉 物語の種を摘みに 今宵も男の子が独り …
雨音は甘える仔猫の足音 弾ける滴がまた滴を連れて踊る 紅葉はよく風邪をひく吟遊詩人 上ず…
思い出の手招きで僕は 高架下から這い出るように繋がる ただ青いばかりの空へ 右手に持った…
雑多なレビューに埋もれちまった 古臭えロードムービー そこには素っ裸の愛があった 知らず…
上手く切ると ハート型になると言って 君が切ると それなりの形になって とまとは有るがま…
星降る中に数多のてふてふ舞う 僕はてくてくと、誰が呼んでいるわけではなく てくてくと、 欲しがるばかりの三日月が やがて満月になるとしても 赤々と変容していく思い出には もう涙も言い訳も添えられない。 風の行方が時の行方か 花の蜜は性的な示唆 慈愛を懐柔し、脆いと分かり切った擬愛を夜に託す。 誰もが皆、孤児で名無し児 縋るものを争奪しあい、波打ち際に孤独を綴る そのように日々は重なり、乖離し ふわふわと漂泊する。 息つく間もなく願いの宿る刹那 その隙間を僕はてくてくと歩い
『赤い時点』 何が凄いかと問われれば 長針と短針をへし折り進む あの情けない背中を見て見な…
渦巻く空に青を塗ろう 不安な顔はやめにして 澱みはほら あの渦に吸い込ませてさ 愛と声は一…
誤字脱字の海を泳ぐ エンドレス、それがエンドレス 大抵、頬を引っぱたかれる 真冬の夜に限っ…