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誇らしげに笑うと 光と影の 崩れる音が聞こえた。 随分と 一度限りの主役をやり過ごしてしまっ…
お前によく似た背格好の女を見たよ でも俺は振り向いたりしなかったよ そう 決して振り向い…
どこからか湧きあふれ どこへとなく渇いていく月色の泉 物語の種を摘みに 今宵も男の子が独り …
雨音は甘える仔猫の足音 弾ける滴がまた滴を連れて踊る 紅葉はよく風邪をひく吟遊詩人 上ず…
思い出の手招きで僕は 高架下から這い出るように繋がる ただ青いばかりの空へ 右手に持った…
雑多なレビューに埋もれちまった 古臭えロードムービー そこには素っ裸の愛があった 知らず…
上手く切ると ハート型になると言って 君が切ると それなりの形になって とまとは有るがままでいたいのかと 少し寂しくなった事は 赤い思いの丈を頬張り 笑って伏せてみたりした 幸福はどんな形になりたいのだろう 日常はどんな形でありたいのだろう とりあえず今は戯れて、戯れて 微睡んで 僕は靄越しの街並みにいる 『とまと』
星降る中に数多のてふてふ舞う 僕はてくてくと、誰が呼んでいるわけではなく てくてくと、 欲…
『赤い時点』 何が凄いかと問われれば 長針と短針をへし折り進む あの情けない背中を見て見な…
渦巻く空に青を塗ろう 不安な顔はやめにして 澱みはほら あの渦に吸い込ませてさ 愛と声は一…
危険は当然取り払われる 危険へと進化する可能性を孕んだものは 証明不能な論理で取り払われる…
誤字脱字の海を泳ぐ エンドレス、それがエンドレス 大抵、頬を引っぱたかれる 真冬の夜に限っ…
踏んづけた雨音の担い手 時世に紫煙は高笑いを決め込み 咲くや麗しの欲望よ けたたましく主の…
産まれた、産まれた 流れ星が半信半疑で連れ立った供が 命名された。 編まれた、編まれた 黄昏がthinking,thinkingで筆取った文が 申請された。 言の葉が舞い降りた此処から 物語が韻を踏み遊びつつ、結びを象っていく。 音より早く、光より早く 濃密に、それでいて単純に 理解に捕まえられる事無く 上声したばかりの 丸裸な羅列を、眺めるのが好きだ。 いつだって傍観者、歴史の観測者 簡素にまとめ上げる記者、 好きに呼べばいい 許された自由は、不自由にも等しい 日々、