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判断軸を提供する

自分が知ってる知識の中で判断しようとすると、限界があります。本当はもっと選択肢があるはずなのに、自分の知ってる範囲が全てになってしまうのです。採用では、新たな判断軸を提供することで、就職活動をする方により多くの機会に気づいてもらうことができます。

2、3月になると合同説明会もピークをむかえます。合説で人が集まるブースと、全然人がいないブースの違いは何でしょうか。大きな会場でざっと見て回る中でまずは「知っている会社」の話を聞きます。元々会社の名前を知っていますから、新しい発見というよりも、ここの話を聞いたぞというまず安心感を得ます。次にブースが目をひいたり、スタッフの人が声かけてくれたブースに座ります。なんとなく聞いてみようかな、何ブースか回るとプレゼントもらえるし、という気持ちです。ここで重要なのは、自分の意志ではなく、なんとなく出会った方に企業が新しい判断軸を渡しているかです。

簡単に言えば、誰もが知ってる会社と同じようなことを伝えても、比較されて終わりです。「あー、どこも一緒なんだ。だったらさっき聞いた知ってる会社は間違いないなあ」という確信を提供しているだけになるのです。他社と同じ土俵で戦って勝てるならいいですが、そこではありません。自分たちにしかない強みや売りを明確にして、全く違った判断軸を見せる必要があります。

今でこそ、スーパーで売られているプライベートブランドは信頼され、買われるようになりましたが、発売当初はナショナルブランドと言われる従来のブランドよりも売れにくいものでした。消費者の中に、どこが作っているのか、どこの会社の商品なのかが重要であれば、苦戦するのは当然です。採用でライバル企業などを真似ることは大切ですが、ただの廉価版になってはいけません。

何が本当の強みなのか。就職活動をしてる方が今まで持っていない判断軸はなんであるか。ここをもっと突き詰めることで、ある分野でのNO.1になれます。どこかと似たようなものでは悔しいですよね。やっぱり選ばれたいし、ここで働きたいと思って入社してほしいです。ちょっとした工夫でこの壁は乗り越えることができます。採用シーズンのピークだからこそ考えたいテーマです。

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