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🔴いつも大安吉日201 〜みんなで作るお店とみんなと育つ人〜

【みんなで作るお店とみんなと育つ人】

いまは六人⋯
昨日は五人、一昨年は六人⋯
朝の時点でのうちにいるこどもたちの数
「どうなってんだ?」

平日だって休日だって関係ない
ぼくはそんなスタイルの暮らしが染みついてしまっているけど、それを近くで見て味わってきたうちのこどもたちもそこは同じだ

仲間とたのしく遊んでいたら、ずっとそのまま遊びつづけていたい
「ぼくがそうなんだ」

何でもかんでもやり放題なわけじゃない
しょっちゅう怒って制限をかけてしまう
学校と保育園に、「行けっ」てときもある
でも最近そこは自分で選んでる
月から金まで週五で行くから学べることがあるとは思うし、そうじゃなければ学校や保育園にも迷惑をかけることがあるかも知れない

そうげんははじめ苦手で、「行かない」って言いつづけた学校がいまは好きだ
でも目の前にもっと好きなことがあれば、そっちが最優先になる

タマは基本「今日の給食なに?」と聞いて、「じゃあ行かないっ」てなる
やつは食べることが最優先だ

ふーちゃんは土曜日も日曜日も、「ふーちゃん保育園行くからねっ」と言っている
曜日の概念がまだ頭に入ったことがない

それにつられてうちに遊びに来たこどもたちも、「行かなーい」となってしまう
決して不良モノのたまり場ではないんだよ

昨日もそれで楽しそうだった
兄弟以外の仲間が加わると遊びも広がる

「いまはこれでいいんだよね」
学校と保育園の先生たち、ごめんなさい


🔴スッキリするっていい

朝めし前の七時くらい
ぼくが片付けているお店から持ってきた、紙なんかの燃えるゴミに火をつける
朝から顔を真っ赤っかにして遊んでる

前の日の夜だってずっと火遊びしてたのに

「こどもたちおとこ四人組に店の片付けを手伝ってもらおう」と思って、ぼくは朝から商店街で作業をしていた
こどもたちがたのしくやれそうな作業を用意して、「しっかりやったら小遣いでもやるか」
そう思ってぼくは準備をしていた
でもやつらはいつになってもやってこない
どうやらやつらは、朝の焚き火場でずっと遊んでいるらしい

「それならそれで作業ははかどる」

空き段ボールが多かったことと、アホみたいに荷物が多いわけじゃなかったこともあって、前の日には届かなかった太陽の光が届いた
入り口の戸が全部開いた

何年ぶりなんだろうか?
風の流れすらなかった場所が少しずつ露わになって、店が喜んでる感じがした

どんどん広くなる店舗部分
住居部分との境目にあった棚も、垂れ下がっていた布もすべて取っ払った
店舗部分のモノはほぼ出すことができた

これまたおそらく何十年ぶりかに、奥の部屋につながる障子戸を「ビーン⋯ 」いやっ
最近こどもたちとYouTubeで、ミスタービーン観て大笑いしてたからかな
あれは時代を越えておもしろいね

障子戸を「バーン」と開く
こうなると一気にイメージは変わる

チラッと顔を出してくれる人たちも、「広いうちだねー」と言っている
だけどこの奥の部屋がクセ者だった
大量に保管された伝票やら手紙
重なる紙は燃やしずらいし、何より重い
いまならパソコン使ってデータ保存で、スッキリできちゃうんだろうね

洋品店もやっていたから、ハンガーもものすごい量が出てきた
誰か使う人いませんか?

鉄くず、段ボール、可燃ゴミ不燃ゴミ⋯
まとめたゴミがどんどんたまっていく
しかし目の前にやることがありつづけるってのは、気持ちがノッて集中してるとひたすらやりつづけてしまうんだね
何度もこんな感じのゴミ出しをやってきた
ぼくは意外とこれが好きなんだな
休むこともなくメシも食わずにやり続けた

こどもとおむすびを持ってすにちゃんがやってきたとき、すでに時間は三時くらいだった
店舗部分と奥のふた部屋がスッキリしていた

壊れたデッキの向こうに流れる川の音
かなり前向きに見ると京都っぽくていい


🔴地域で育つ

お店の中にあるものの時代は1990年代前半
完全にそこで止まっていた
ポスターに紙袋のデザインや色使い、値札に家の作りもぼくの趣味とガッチリ噛み合う

やってきたこどもたちは、まずは懐かしの「怪物くん」のビンゴゲームに群がる
はっきり言ってシンプルだ
シンプルこの上ない
手動でガラガラ回して、出てきた丸いやつをボードの上に並べていくだけ

時代の流れが一気に加速したこの十数年
90年代なんて何もかもが遠い昔のようだ
しかしこのハイテクな時代に、真逆な「どローテク」がかえって新鮮だ
はじめて生で見る「昭和のセンス」は、こどもたちにとってはあたらしいものなんだ

飽きると今度は外に飛び出していく
広い河原とうっそうとした伸び放題伸びた木が、こどもたちにとってはいいあそび場と秘密基地のようなんだろうな

近所でおやつを買ってきて、道端に座り込んでわいわいやっているのもいい


ぼくは思う
ゲームだっていいし、オンラインでつながることだってものすごく便利でいい
でも直接向き合って、ともだちの熱を感じながらあそぶのもやっぱりいい
あまり制限をかけずに守るところは守りながら、あとはこどもたち同士で好きにする

学校や保育園から外に出た町の中
商店街には近所のおっちゃんおばちゃんや、違う学校に通うこどもたちもいる
悪さをすればおっちゃんに怒られるだろう
ぼくはむかし水をかけられたもんだ
おばあちゃんがお菓子をくれるかも

いつも見かける知らない子に、「ズキュン」と恋することもあるかも知れない

うれしくってたのしくってみんなが喜ぶことをすれば、みんなともっと深くなることを自ら知っていくだろう
かなしくっていじわるなことをすれば、みんながかなしくなってさみしくなることをだんだんと知っていくだろう


ぼくにはぼくの範囲がある
家族やいつもの仲間から離れたところにある、多様性に富んだ世界を「しれー」っと用意してあげたいもんだ
その中で、「自由と自由のきびしさ」を知っていけるようなところ

むかし町の中にあった、ばあちゃんがやってるみんなが集まる駄菓子屋のようなお店

ゆっくり腰を下ろして、大人もお茶を飲みながらおしゃべりできるようなお店
つながって深くなれる、作り手のわかる物語のあるものが置いてあるお店
だれでも入りやすいように、「ここはこういうお店なの」ってのがないお店

そんなお店をぼくはつくります
そんなお店をみんなでつくろう


🔴混ざりあう場所

みんなのたのしいとうれしいを目指していくから、通りかかったら寄ってください
みんなの生の声を聞かせてください
そしてみんなで作りあげていきたいんです

ぼくの店だとは思ってないんです
「みんなのうれしい場所」になったらいい

佐久穂町の東町商店街のいちばん端っこ
昔の街道と街道が交わるすぐ近く
千曲川と抜井川の交わるところ

そこからすてきな世界をはじめていきます
どうぞみなさんよろしくお願いします

ではみなさんすてきないちにちを

五穀豊穣 子孫繁栄 
大安吉日や さかいひろし
 
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毎日がめでたいめでたい日でありますように。 めでたい暮らしに使わせてもらいます。 サポートよろしくおねがいします。 サポートしていただけたら、ものすごくうれしいです。 大安吉日や