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🔴いつも大安吉日54 〜暮らしの実験〜

【暮らしの実験】

庭に育った楠(くす)を伐った

「日露戦争に勝ったときに植えたらしいよ」
施主さんが楠との思い出を話してくれた

いちばん太いところで1メートルくらいかな
そこは長さ4メートルほどに切って原木市場に
月イチで開かれる「市」で建材などとしておとされるのか、または彫刻用にも買われるらしい
春から学校なんかであたらしく彫刻をやり始める人の練習用にいいみたい
仏様を彫ったり木魚を作るのには最高の材

原木市場に持っていくのはとくにいいもので
あとは太さ10センチくらいまではチップ工場
ここで紙の原料のチップになっていく
広い敷地にものすごい数の原木が積まれている


今回は枝葉は畑で燃やすからとその場に置く
いつもなら緑肥を作っているところに持ち込む
ここでも細かくされて山になっている
発酵熱で山からはいつも湯気があがっている

楠の花言葉は「芳香」らしく香りがつよい
楠に多く含まれる成分の樟脳(しょうのう)
昔から防虫効果があるとされてタンスなんかによく入ってる「あのにおい」のするやつ
少し伐ればあたり一面に樟脳の香りがする
目もなんかスースーしてくる

楠に限らず、木は無駄にするところがない
昔は伐ったその場でいろいろに使っていただろうから運ぶ手間もなかったんだろうな

バタバタと伐って運び出す横に猫がいる
猫はただごろごろ気持ちよさそうにしてる
そんなにバタバタ働かずにゆっくりしてるな
それでもしっかり生きられるんだな


🔴特殊伐採で得るもの

技術に知識につながり、もちろんお金も

山暮らしの薪暮らしをつづけていくには木を伐る技を覚えて損はない

山でも持ってなければそうそう木を伐り倒すこともないだろうから、その経験はまず貴重だ
倒す方向によってそのあとの作業の流れが楽にもなるし、なにより安全性もあがる
チェーンソーの目立てもかなり重要になる

薪にするなら木の性質を知ったほうがいい

杉や檜なら割りやすいし焚きつけにはいい
すぐに火力をあげたいときにも使える
松みたいに油を多く含む木なら火力はすごいけどストーブへのダメージはやっぱりおおきい
栗やアカシヤなんかのタンニンを多く含む木ならかなり腐りづらいから何年ももつ
薪が用意できない緊急事態用にあると便利
木目の素直じゃない木なら割るのが大変だ

伐採仲間や依頼者さんとのつながりがあればこそ、この経験と知識を得ることができる

高所作業だし何トンもあるような木を扱う
足場は悪いし体力的にもかなりハード
はっきり言って「いのちがけ」
親方は古い言い回しでこういう

「3Kの最たるもんだ」って

だからその分いただくお金はけっこう多い
いちにち精一杯バイトしてたときの倍以上だ
そのころと同じ額を稼ごうと思ったら、単純に稼働率は半分でいい

自分の時間をとりあえずは確保できて、さらにしっかり稼ぎも必要ならいい仕事だね

🔴なんとかしていくために

作業中は危険だし集中してなきゃならない
頭の中はとりあえず目の前の木のこと
田んぼ畑、暮らしのことを考えてはいられない

それでも昼の休憩のときには、いまの時期だからもあるけど暮らしのことが頭に浮かぶ

このままじゃやっぱりいけませんな

ぼくはいまお金がほとんどない
いままでもほとんどなかったんだけどね
でも困ったこともほとんどなかった

しかしいまはあたらしい暮らしがはじまって、決まって出ていくお金もある
だからやっぱりちょっと不安もある
大安吉日やの出店もすべてなくなった


でもやっぱりやりたいことしかやれない
暮らしのこと
こうして言葉を発信すること

やりたいやることしっかりやったら
お金もあとからしっかりついてくる
厄介なことにほんとに不安はちょっとなのよ
「なんとかなるよ」って思っちゃってる

今月で伐採に区切りをつけよう
暮らしに向き合う時間をふやしていこう

お金がないのにいまの収入源をなしにしてみる
つくる暮らしでお金もつくってみる

さてさてどんなんなっていくのかな
暮らしの実験はじめてみよう

明日はうちのお財布公開してみよっかな
全部でどれくらいあるのかな

今日明日の伐採を無事に終えて帰ります
ではみなさんもすてきないちにちを


五穀豊穣 
子孫繁栄 
大安吉日や さかいひろし
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毎日がめでたいめでたい日でありますように。 めでたい暮らしに使わせてもらいます。 サポートよろしくおねがいします。 サポートしていただけたら、ものすごくうれしいです。 大安吉日や