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#夏の甲子園廃止論

夏の甲子園は、コロナ禍とは無関係に、廃止すべき。理由は、昔ならともかく、今の日本の夏は暑すぎて日中に屋外で大規模スポーツイベントを開催するのは危険すぎるため。毎年のようにそれが問題になってるのに開催を継続するのは、日本の恥だよ。高校野球は、本当にブラック部活動だよね。

以下、参考情報各種:

『DeNAの筒香嘉智(27)が(中略)勝利至上主義によるアマチュア野球指導者の選手酷使や暴言・暴力について改めて問題提起。この日も「大人が守らないと子供の将来は潰れる」と警鐘を鳴らし、少年野球や高校野球でのリーグ戦導入や球数制限ルールの適用について訴えた。』 
『萩生田光一文部科学相は27日の衆院文部科学委員会で、投手の連投や投げ過ぎが問題視されている高校野球について問われ、「アスリートファーストの観点で言えば、甲子園での夏の大会は無理だと思う」と述べた。』

学業の一環として行われるスポーツ大会でここまでの大金が動く、という異常さ:

感動ポルノなのでは?

・小規模校が最強のエースの連投に頼って勝ち進む姿は格好いい。
・命の危険さえある酷暑に耐えながらスポーツに取り組む姿は美しい。

こういったことに共感するのはね、「感動ポルノ」と言うのではないですかね? そして新聞社やTV局といった営利企業が、それを利用してお金儲けしている。

ちなみに「熱中症なんてちゃんと対策すれば避けられる。熱中症になったなら、自己管理を怠った本人が悪い!」というのは典型的なアホの意見ですから。こういったリスクには確率的な要素があり、ちゃんと対策したところでなるときはなるのです。

真偽は不明ですが、「ちゃんと対策してるから」という油断の結果として被害が拡大した、と考えられるかも知れない事例もあったようです:

涼しい場所で過ごす、というのが唯一確実な対策ですよ。

また、「暑さに弱い人を守るために、暑さに強い人までが運動を禁じられるのはどうかと思う」というような意見もあるかも知れません。

ところが、アメリカ海軍では、WGBT (暑さ指数) 90°F (32℃、参考気温36℃程度) 以上の酷暑において重労働を行う場合、10分作業する毎に50分休むことが必要とされています。給水量に関しても指示があります:

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出典: https://www.med.navy.mil/sites/nhyoko/Documents/FlagCon/Heat%20Stress%20Card.pdf

あの屈強なアメリカ海軍の軍人達でさえ、こういう対策が必要だと考えているわけです。熱中症は時に命に関わります。ですから「暑さに強い人なんか存在しない」と考え、油断なく対策する必要があるのだと思います。

また、日本の環境省による「運動に関する指針」は以下の通り:

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出典: https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php

認めねばならないはずです。気候が変動した結果として、近年の日本の夏場は、もはやスポーツには適さななくなってしまった、という事実を。

従って、特に日中の屋外の場合、こういった指針をしっかりと順守してスポーツ大会を開催することは極めて難しいのではないでしょうか? そして、こういった指針をしっかりと順守できない場合は、開催を断念すべきです。

夏場にどうしても開催するにはオールナイター化、または冷房完備のドーム球場で開催という選択肢もあるかもしれないが、それって試合だけじゃダメですからね。練習会場も含めて同様の対応をしないと。でもそんなことが果たして現実的なのでしょうかね?

2018年の夏にはこんな痛ましい「事件」もありました:

十分な熱中症対策を実現するための現実的な方法が存在せず、今後もそれを実現できる目処が存在しないなら、夏の甲子園は「廃止」以外の選択肢はないと思います。

十分な熱中症対策を実現するための現実的な方法が存在しないから、熱中症のリスクを覚悟してでも無理して開催するしかない。そういう考え方は、健康的でも文化的でも教育的でもなく、ただの狂気です。

ですが、そういうあまりにも馬鹿げた考え方に基づいて夏の甲子園を開催し続けてきた連中が、高野連であり、新聞社であり、TV局なのです。

そして、それを支えてきたのが、問題だらけの現状に疑問を持たず、「娯楽として消費」し続けてきたどうしようもない無数の高校野球ファン? 達なのです。

私としては、選手達の安全・健康をちゃんと考えない連中がファンと言えるかというと、言えないと思いますけどね。真のファンなら、問題だらけの現状に心を痛めているのでは?

高校野球は、腐った高野連を解体し、お金儲け優先の新聞社やTV局も排除して、全く新たな形に作り直すべきなのでは? まあ無理だろうけども。あとね、「夏の甲子園廃止は学生の機会損失に繋がるから反対」という意見もクソ。そんな理由で感動ポルノを継続するな。別のやり方を考えるべきだと思うよ。

ちなみに俺はオリンピックも「廃止」すべきと思ってますからね。オリンピックにせよ高校野球にせよ主催団体が腐敗していて、一部の人達がお金を儲けるための道具になってしまっている。本来の精神など、もはや存在しないのです。だから危険な酷暑の夏場に強行しようとする。本当にクソ。要らんでしょ!

時短部活動、という新たな潮流

なお、野球は「ブラック部活動」の典型例だと思うが、最近は「時短部活動」という取り組みも。短時間で効率的な練習をして、しっかり成果も出す! 

「伝統」という名の「言い訳」

過負荷を避けるには、例えば学生野球については9イニング制を捨てて6イニング制にする、といった選択肢もあるはずなんです。

え? 「伝統」を壊すことには反対? そうですか…

でもね、「伝統」という言葉は「悪しき慣習を継続するための便利な言い訳」として使われがちです。だから「伝統」を理由にすべきではない。もっと柔軟に、妥当なやり方を模索すべき。

教育のあるべき姿

高校野球は、商業イベントではなく教育の一環です。そして、

・酷暑の屋外で運動してはいけない。
・体に過剰な負荷をかけてはいけない。
・練習量に頼りすぎず、効率的な練習を。
・体をしっかり休めることも練習の一環。
・激戦で勝ち抜くには十分な戦力が必要。
・たった1人のエースの連投に頼るな。

そういったことを教えるのが「教育」ではないでしょうか? 

もちろん、酷暑で危険でもやりたがる選手は無数に存在することでしょう。でも、それでも「酷暑の屋外で運動してはいけない。」と教えるのが「教育」のあるべき姿だと思います。

例え本人が連投を熱望しても、「これ以上は過負荷になるから許可しない。」のが「教育」のあるべき姿だと思います。

もし無理した結果、無理した当人には問題が起きなかったとしても、その結果として「無理しても大丈夫なんだ」という誤った認識を持つかも知れない。そしてその当人が後年、部下や学生を監督すべき立場になった際、無理を強いて、あるいは無理を許可して、事故を招いてしまうかも知れない。

そういうことを抑止するのが、教育の果たすべき役割だと思います。

ところが、現状の高校野球は、この真逆のように思えます。

日本の高校野球は、これまでに繰り返し、過剰な連投により深刻な故障に至った球児を出し続けてきました。そのような事態を再発させないためには、球数制限の導入は絶対に必要な最低限の対策ですよね?

ところが、今なお、球数制限は存在しません。何故でしょうか?

・球数制限を課すと、小規模校に超優秀なエースが1人いても、勝ち進めなくなる。
・言い換えると、1人のエースに連投により勝ち進む、というドラマが生まれなくなる。
・言い換えると、娯楽としての魅力が低下し、お金儲けの面で不利になる。

それが現状の高校野球に球数制限が存在しない理由では?

…改めて問います。

このように問題だらけの高校野球、特に夏の甲子園に疑問を感じず、「娯楽として消費」してきたあなた。本当にそれで良いと思います?

最後に、2019年には、「故障回避のために決勝戦であってもエースを投げさせない」という当たり前の判断をした監督が痛烈に非難される、というケースがあった、ということを紹介しておきます。


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マイボートオーナー ■ 釣りブログ: https://tagoshu.naturum.ne.jp/
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