少数精鋭の２０２０シーズン　ツエーゲン金沢の戦い方のバージョンを考える

どうも、ネグロ・カサスです。あともう少しで新シーズン突入ですね。今回は、４－４－２一択であった２０１９シーズンにはないオプションが考えられる。それを使わない手はないと思うのです。相手にもよりますが。妄想に妄想を重ねて、待ちきれない開幕まで時間を潰そうという魂胆でございます。まずはこちらをササッと読んで下さいまし。

というわけで、上の考察の最後で触れた、スターティングラインナップがこちらです。

１、基本バージョンＡ

交代　大石→金子　下川→ホドルフォ　杉浦→山根

と、早すぎる発表をしてしまった訳ですが、最近のレポートを見ていると自信が無くなってきております(笑)

どれだけ両サイドのコンビネーションが取れているかわかりませんが、下川くんのキャンプでの、いかにもしんどそうな追い込まれた顔を見ていると、守備面での貢献を強く言われていると思いますので、下川くんが攻撃的に振る舞えるかどうかが、後ろのサポートにかかっていると思います。ホドルフォさんもしかり。ですから、左のＳＢは杉井くんがいいのではないかと思うのです。

ＣＢは正直わかりませんが、廣井・石尾・山田の３人の中の調子の良い二人という事になるのではないでしょうか。（今から上げるバージョンのほとんどで注釈が無い限り、そうご理解下さい）

そしてまだ長谷川くんに無理はさせたくないので、右ＳＢには高安くんを。編成の記事でも書きましたが、大石くんはスタメンタイプだと僕は思うので右ＳＨには大石くんを。ＦＷはルカオさんと誰がコンビを組むか。現時点では５０/５０ですけど、相手が疲れた時に、一番出てきて困るタイプが永遠くんだと思うので、スタメンは杉浦くんにしました。

２、基本バージョンＢ

交代　大石→金子　下川→ホドルフォ　杉浦→ルカオ

これは殆どＡと同じですが、ＳＢが背が高いとサイドチェンジの多いチームと当たる時なんかは競り勝つ事が出来るので、高安くんと山田くんを入れ替えてみました。やや攻撃面では地味かもしれませんが、セットプレーで威力を発揮しそう。

しかし、サッカーは相手あってのスポーツであります。相手変わればこっちも変わるよ、と思い、シーズンを乗り切る色々なバージョンを考えた訳であります。（ホントに選手のみなさん、怪我だけはしないでね。あ、見てないか）

3、超攻撃的バージョン

交代　下川→金子　ルカオ→杉浦　高安→作田で山田が右ＳＢへ

これはホドルフォさんが９０分間、上下動出来るという前提ですが（だって出来るって和田さんが言ってたもん・・・）クロスを上げまくろうぜ！という作戦。あまり長身のＣＢがいないチームには有利かと。そして後半に守備固めしてクローズ。作ちゃんに出て欲しい気持ち半分で考えたバージョン。

４、逆足バージョン

交代　金子→下川　ホドルフォ→大石　杉浦→山根

逆足の効果に関しては下の説明動画をご覧ください。

昨シーズン、甲府戦では必ず行っていた「逆足」。３バックの右の小柳くんが、前がかりになっているところを狙っていたと思われます。また４バックに対しても、ハーフスペースを活用する事で優位性が保てます。自分がカットインするだけでなく、ボールを保持し、味方のオーバーラップ（またはインナーラップ）を待ってパスを出す。これは先ほどの３とは逆に、長身ＣＢがいて横の動きに対して鈍い、などというチームに有効でしょう。

５、長谷川復帰バージョン

交代　金子→大石　窪田→ホドルフォ　山根→杉浦

いや～、楽しい。下川くんが加入したのを喜んだのは、選手として凄いのはもちろんなのですが、下川くんがいる事で、色んなオプションが考えられる事なんです。その一つがこれ。両サイドバックに頼もしい２人がそろう。これを早く見たいんだけど、怪我が怪我だけに完全に治してからね。あと窪田きゅんも見たいから。多分、半分いや、少なくても１／３くらいは使われると思いますよ。ここじゃなくても窪田きゅんは。それはのちほど。

６、藤村（大橋）不在バージョン

これは、絶対訪れます。藤村くんは２年連続イエロー７枚もらってますから。（たまにしたり顔ですけどね）あんなにハードに動いて、ボールを奪取しなきゃいけないんですから、イエロー減らす方が難しい。

ですから本当は、ＳＨに９０分頑張ってもらって、ボランチを交代させたいと思っているのではないでしょうか、ヤナ将は。昨シーズン、身を持って分かったはず。大橋・藤村、この二人が金沢を支えているという事を。それ故に、梅鉢くんも使えなかったし、試合で頼盛くんも育てられなかった。キャンプで頼盛くんがＳＨで使われたという情報があるのも頷けます。ユーティリティになる事には何の問題もありません。

ですが、ただどちらかが居ないからと言って、そこに頼盛くんを入れるというのも考え物です。

あれは、忘れもしない去年の７月３１日、ＭＲＯで放送された水曜日の試合、ホームの京都戦です。京都はその前の節の岐阜戦で右のＷＧだった仙頭くんが負傷。当時、一美・仙頭・小屋松の３トップは最強のユニットと呼ぶにふさわしい活躍ぶりで、京都は首位に立っていて、私も半分そのユニットを見る為に西部緑地に行ったのですが、水曜開催という事もあってターンオーバーを敷いてきた京都は、小屋松・大野・冨田という３トップで金沢に乗り込んできました。

試合はドローでしたが、あの試合が京都にとっての分岐点だったのではないかと思っています。それまで１３勝していた京都が、その後６勝しか出来なかったのは研究されてきたというのも原因の一つだと思いますが、３人が１つのユニットとして出来上がっていて、他に替われる選手が居なかったという事と、闘莉王というリーサルウエポンをシーズン後半にとっておけなかったという事だと考えています。お世辞にも金沢での闘莉王さんの動きは良いとは思えませんでしたから。

話しは少し外れましたが、誰しもが信頼を寄せる金沢のボランチコンビですが、編成の記事でも触れたように替わりを育てる、試合で使っておく事はかなり重要です。最重要課題だと言っても良いでしょう。さらに、頼盛くんをＳＨで使わずとも数的には足りています。ですので下のように考えてみました。

交代　杉浦→山根　金子→大石　加藤→ルカオ

ここで重要なのはＣＢは山田・石尾で行くという事です。廣井くんはチームを支える大黒柱で重要な存在である事は間違いないのですが、対人の能力は二人とは少し劣るのではないかという事と、ビルドアップに関与出来ていないという点で外しました。あとは２トップというよりかは杉浦くんが若干下がり目の位置取りをして中盤のケアに入るという点です。彼なら下がった位置からでも相手の隙を突くパスを出す事が出来ますから。頼盛くんには成長して貰わないと困るツエーゲンサポーターが、１０万人ほどいると思いますので、期待してます（ほんとよ）

さて、ここからが本気かウソか分からないバージョンに突入します。けど、実現不可能だと思う事は書きませんので、一応考えたやつを見てやって下さいな。

７、シーズン後半から若手活用バージョン

交代　大石→西田　山根→窪田　大橋→田路

４－３－３で左サイドは、やや内側に入りデュエル勝負。エイバルで乾くんのやっている仕事を永遠くんがやるイメージ。乾くんは積極的な仕掛けでファールを誘いＦＫやＰＫのチャンスを生み出し、得点力不足のチームの信頼を得ています。大石・西田は逆にウイング的にルカオさんにクロスを供給。大橋くんがアンカーで攻守のサポートをし、藤村・頼盛が隙を見てミドルを打つ。田路くんの起用でボランチの疲労を分担。３バックのチーム相手に有効そうな並び。

８、シーズン後半から３バックバージョン、もしくは４－３－３

交代　下川→ホドルフォ　長谷川→高安　山根→窪田

これが一番やら無さそうで、僕が夢に見る３バック。３－４－２－１。これの何が一番おすすめかというと、三角もしくは菱形を形成しながら攻撃出来るという点。Ｊ２でも多くのチームで採用されています。

敵にボールを奪われても常に逆三角形を保っていれば、即座に奪い返す事が可能です。ただ、コンパクトに陣形を保ち、味方との距離を保ちながら攻めなければならないので、簡単には出来ないと思います。そういう意味では、そこまで距離感を考えなくて済みそうな、４－３－３のほうが良いのかもしれません。

交代　島津→金子　西田→大石　山根→ホドルフォ

これはウイングで勝負だ、というバージョンで僕が大好きなオランダスタイルです。しかし、運動量は今のスタイルと変わらないくらいハードワークになると思います。ウイングの運動量は半端ないと思いますし、３センターハーフのバランスの取り方が大切になります。が、先ほどの３バックほど難しくは無いと思います。いつものマンツーマンで守って、数的有利を作りやすい陣形で、かつ相手のスカウティングを躱す意味でも、終盤に見せて欲しい並びの１つです。

９、天皇杯バージョン

交代　窪田→杉浦　西田→金子　ホドルフォ→大石

ある意味レアで見てみたい顔ぶれ。天皇杯は３回戦止まりの金沢。今年の顔ぶれならもっと上に行けそうな気がするのです！天皇杯で調子の上がった若手が、リーグ戦に出場してくれるのが理想的。せめて秋くらいまで夢見させてくれ！

という訳で、現実的なものから非現実的なものまで妄想を披露しましたが、僕はプロライターではないので、だからこそ出来る楽しみです。皆さんはどう予想しますか？こうやって考える事自体が、サッカーを９０分以外で楽しむサッカー独特の楽しみだと思います。あー楽しい。それではまたお会いしましょう。自分はこうだ！という方はどんどんおっしゃって下さい。間違いなんて事はありません。