見出し画像

2020 J2リーグ最終節 V・ファーレン長崎 VS ツエーゲン金沢を終えて 「理念」について

どうせ最後なんだから。どうせ来年は新しくなるから関係ない。そんな考えだといつまで経っても強くはならない。絶対言い切れるのは、やっている選手達は一番悔しいという事。共にあるのなら共に悔しがり、来年こそ全てのクラブにやり返す、その思いを持ち続けろ。上を目指すなら悔しさは消えないはずだ。マジカルラブリーも最下位から上り詰めた。

一体、何が出来たのか

準備不足。それで片付けられるのか。福岡戦で出来た事が長崎戦で出来ないのであれば、それは成長と言えるのか。レビュワーである前にサポーターであるが故、前向きにとらえたいのだが、冷静に考えれば昨年より後退している。カウンターが刺さらない、サイドを攻略出来ない、シュートが枠を捉えない、ディフェンスラインを上げられない・・・内容も結果も決して褒められるものでは無かった。

去年の終わりに上のリンクで5つの事を提言しました。それは

その1 見て感じて考えろ

その2 決まり事を増やそう

その3 武器を増やせ

その4 狡さを憶えよう

その5 個を強くする仕組み

でした。確かに今年は去年からは想像できないシーズンでした。想定外の事も多かったでしょう。スケジュールから考えると上記の事を出来ないのもわかります。ただ、想定外のシーズンだったのは22チーム全てに当てはまります。資金が潤っていないのも、選手が少ないのも、コロナ禍でもコロナ禍でなくても変わりません。「コロナ禍だったから仕方ない」という言い訳が通用するのが悔しくて仕方ない。それは対戦相手に負けている以前の問題です。唯一出来ているのはその2の一部分くらい。

確かに選手達は42試合も、苦しい中で良く頑張ってくれました。ゆっくり休んで欲しいですが、来季はまたすぐやってきます。これ以下になるともう来年は降格しかありません。4チームが落ちるのですから。

画像1


伸びシロがあると信じたい。選手にはそれがあるだろう。しかしクラブ側はどうだろう。一番大事な事が欠落している。それは誰でもわかるように具体的に目標を設定する事それを評価して目標を修正する事。「太陽のような」では無い、明らかな到達地をまず選手達に見せてあげて欲しい。じゃないといつまで経っても「準備不足」「練習します」になってしまう。

「挑戦を、この街の伝統に」

この理念を見れば、この柳下体制が10年続いても文句は言えない。具体的な目標が全くないから。理念をコロコロ変える必要は無いと思うが、これだとどういう結果になろうと誰も困らない。ただ、ツエーゲンは強くない、その一般市民の印象を変える事は出来ない。

「理念」はクラブの根本的な考えであり、キャッチコピーであってはならない。

この「理念」についてこのオフに改めて考えたいと思います。そして改めて長崎戦のレビュー、京都戦で感じた事もお話出来ればと思います。

最後に、文句ばかりに聞こえるかも知れませんが、選手・クラブスタッフ・ツエーゲン金沢に関わる全ての皆さん、本当にお疲れ様でした。



ツエーゲン金沢応援集団「RED TAG」運営費用としてありがたく使わせていただきます