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エンタメ・レジャーのオンライン化に思うこと

こんにちは。タガックスです。

先日、コロナウィルス関連の倒産についてのニュースを目にしました。
帝国データバンクの調査によると、今年9月時点で新型コロナウィルスの影響により倒産した企業のうち最も多いのが飲食店、次いでホテル・旅館とのことでした。私の近所でも、ここ数か月で閉店したり、入れ替わったりした飲食店がいくつかあります。

同じようにコロナウィルスによる打撃を受けているのがエンタメ・レジャー業界です。
コロナ第一波ピークの4~5月は、映画館、ライブハウス、劇場などは営業を止めるところが多かったですし、老舗のライブハウスが廃業、というのニュースもありました。

一方で、その影響を受けて、演劇、コンサート、イベントなど、様々なレジャーのオンライン化が一気に進みましたね。
私も世の中の流れに乗って、この数か月でいくつかオンラインレジャーを体験してみました。

具体的には…
●落語
休業中の寄席の生配信、噺家さんが主催するオンライン落語会などです。落語&セミナーをセットにしたもの、公演後の打ち上げの様子まで配信されているものなど、それぞれコンテンツが工夫されているようです。
●オペラ
ニューヨークのメトロポリタンオペラのウェブサイトで、ライブビューイングを日替わりで配信しています。字幕が英語なのがネックですが・・・。
●文楽
国立演芸場で上映された演目をYoutubeにて期間限定で配信しています。字幕付きなので、初めての人でも物語についていきやすくなっています。
●脱出ゲーム
自分の代わりに、カメラをもったスタッフがリアル会場内にいて、こちらの指示に従って移動したりヒントを探たりしてくれる、という画期的なシステム。ちなみにゴールにはたどり着けませんでした…。
●海外旅行
現地ガイドの方が、写真や映像を使って現地の観光名所を案内してくれる、というもの。私が体験したのは国立公園&博物館観光でしたが、ヨガや料理など、体験型のプランもいろいろあるようです。

それぞれ、オンラインでも楽しめるようなさまざまな工夫がされていて面白かったです。

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とはいえなんとなくモヤモヤするのが、「やっぱりリアルにはかなわない」ということ。
落語は、観客のリアクションも含めた場の一体感が醍醐味ですし、オペラもリアルで聞く歌声の迫力は配信では再現できません。脱出ゲームも海外旅行も、画面越しよりもその場に行って体験するほうが遥かに楽しめそうです。

ではコロナが収束したらオンラインのレジャーはなくなるのか?
・・・なんとなく、そうはならないような気がしています。

オンライン体験の一番のメリットは「手軽さ」。
家から会場までの移動がないので交通費も移動時間もかかりませんし、参加費もリアル参加に比べると抑え目のものが多いようです。
自宅など好きな場所から参加できるので、よりリラックスして楽しめる点も強みです。

「地方在住のため大都市のイベントは遠くて行けない」「子育て中で、小さい子供を連れて劇場に行けない」など、これまでであれば参加したくてもできなかった人たちがそれらの制約無しでエンタメを楽しめるという点は画期的だと思います。

また海外旅行やゲームイベントは、「参加してみたいけど迷っている、不安がある」という人にとっての「お試し参加」「予習」にはピッタリだと感じました。
私が実際に参加した国立公園観光も、「景色がきれいで行ってみたい!でも歩く距離が長そうだし気候も暑そうだから、靴とか服装は気をつけた方がいいな…。」など、リアルで参加する時のイメージを作るのに役に立ちました。宣伝としても効果も高いと思われます。


様々な業界で、コロナウィルス対策として新しいやり方が生まれてきています。
飲食店のテイクアウト、オンライン会議、WEBセミナーなどなど・・・。
この状況が収束したのちに、それらのやり方が「感染症対策」ではなく「サービス付加価値向上」のために活用されるようになるのでは・・・と思う今日この頃です。

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