東洋経済の本の広告について(続き)

昨日一昨日と山にいながら静かに考えてみると、気が楽になってきた。考えたことは二つ。ところで、だいたい人間が怒っているときや不機嫌になっているときは、自分にも落ち度がある。虚心坦懐に自分と話していたら、僕もそうなんだ、と気付いて笑ってしまった。


まずは自分の立ち位置上の反省。

こういった事故は一定確率で生じる。今回のは経験則でいえば標準偏差✕2くらいの外れ値となる出来事ではあるものの、本のタイトルや帯のデザインなど、自分が関与できる分野で気をつけていけば、たとえ標準偏差✕2の外れ値が起きてもそんなに大変なことにはならなかったのだろう。

Amazonレビューがちょっと荒れそうだけど、そりゃ思わせぶりなタイトルと帯と広告がつけば、怒る人もいるよね。みんなが自由に言うことは結構正しいと僕は思う。

だから、もし何かを外に向けて書き続けるのであれば、その立ち位置にはよくよく注意すること。今回でいえば、さすがに本のタイトルはもう登録済で変えられないだろうけど、帯やらは変えられると思うので、それに努めようと思う。


次に、気構えそのものの反省。

立ち位置でいくら気をつけていても、ブラックスワン的なことが起きたり、僕がやっている事業が大きくなっていったら、これからも色んな声は出てくるのだと思う。

でも、それを気にしすぎてもどうしようもないと思う。人生、ぼーっと過ごすには長いけど、やるべきと思ったことに全力を尽くすのには短かすぎるので、自分が本当にやりたいことは何か、という点にだけ神経と時間を注いで、あまり気にしないようにしよう。

決して傍若無人になるというわけではなくて、心を込めてきちんと生きて、あとは何をいわれても傾聴はするものの平然としていよう、ということ。


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